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霧の万年床〜楠 均のBGM日記

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月別アーカイヴ

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      2007年08月

      2007年 08月 27日

      8月12日。 

      早めに寝る。午前3時に起きて公園にペルセウス流星群を見にいく。壮大な天然のショーであり、且つ無料ということであり、家族を叩き起こして無理矢理連れて行く。川の字に寝て1時間余りひたすら夜空を見る。獅子座流星群の時は偶然に千葉の浜辺にいて、泊まり客のおじさんから今夜は出るよと聞かされて外に出たらたいそうな数だった。ジャコビニの時は父親に叩き起こされて家の窓から見たら、まるで花火みたいに夜空の一点から噴き出していて異様な光景だなあと思いつつ寝ぼけたままだった。今夜はそれに比べるとショーというには少し物足りない数だった。期待して用意した時はこんなものかもしれない。そのかわり、この酷暑にあっても地べたを吹き抜ける夜風は涼しいことを知る。

      若い娘さんたちなどのグループが何組かいらしていて、思い思いにおしゃべりしたり音楽を鳴らしたり携帯で話すなどしている。その遠慮のなさに最初は戸惑い、立腹すらしたが、時間が経ってそれらがとぎれとぎれになってくると、闇と馴染んで虫の声と混じって天然の音に聞こえないでもない。ひときわ低くて太い娘さんの声が、とても饒舌に朗々と独り言を言い続けている。奇妙だなあと思っていたら、声のそっくりな二人連れだった。驚いた。闇ということもあり、口調も内容もまったく素な感じ。女子トイレにでも潜入せぬ限りそのような会話を聞く機会はないだろう。得をした、ということなのかよく分からない。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月27日 11時0分 更新日: 2007年8月27日 11時0分

      コメント

      こんばんわ。
      世間のことなんも知らんのでそんなことがあったのかーとちょっと残念な気持ちになったのですが、たまたま北海道で皆既月食をみることができました。やった。東京ではみられたのでしょうか?
      ついでに流れ星もみました。早すぎる、願い事3回なんて唱えられるわけがない!

      写真は上の子供が根性でとった皆既月食の模様です。
      by いけ - 2007年9月2日 19時13分
      いけさん、味のある写真ですね。
      お菓子に譬えると和菓子な感じですね。
      by XNOX クスノキス - 2007年9月3日 17時20分
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      2007年 08月 24日

      ダニと日野日出志と水木さんがウォー。 

      猛暑の中、ダニ猛然と繁殖。ホコリ1gにつき7000匹。うじゃうじゃと畳を埋め尽くす。(のが私には見える。)数年前の夏にひどい目にあった。以来、ダニは問答無用の天敵となる。何がどうひどいって、とても公の場で語れるものではない。皮膚がおぞましいことになる、としか言えない。どうしても知りたいという方は、日野日出志という漫画家の七色の亀の物語を読んでいただきたい。ダニとは無関係なお話だがイメージはぴったりである。体中から七色の膿が噴き出して止まらなくなった少年が、やがて池で七色の亀となって発見される、という以上のことはおぞまし過ぎて申し上げられない残念だが。呆然とするほど気持ちが悪く、その上悲しくておまけにカラフルでもあるという、夏の読書にお薦めしたい1冊だ。(単行本化されているか知らない。)

      毎年夏が来ると、ダニに対する警戒心が他のあらゆる情熱を凌駕する。この暑さの中で何も手を打たなかった日には、ある朝私は寝床の中で七色亀だか七色仮面だか七色蛙だかに変身して、家族の恐怖と憎悪の的となり、その非常識な叫び声によってあえなく頓死するだろう。そういえば蛙は愚かなる婦女子の忌み嫌うところであるのに、虹は暫くうっとりと目を楽しませた後、音もなく蒸発しては愚かなる家族にも喜ばれるかもしれない。ちょっと字をいじっただけで何たる扱いの違いであろう。蛙になってぎゃあぎゃあ騒がれるのは堪まらないが、うっかり虹などになってみすみす家族を喜ばせるのは更に心外だ。とにかく虹でも蛙でも、ある朝「七色(の何か)」になってるのだけは勘弁してもらいたい。「くわばらくわばら(一体どういう意味だろう)」そう念じながら畳の目という目をしらみつぶしに掃除する。しかしダニはしらみつぶし程度ではつぶせない。それ程に小さく強靭であるので「しらみつぶし×2」という作戦に出る。「×2」はハードな作戦なので、体中の水分が畳に落ちてじゅっと音を立てる。室温計はあろうことか40度を示している。ここはタクラマカン砂漠かと思う。意識を失う前に事を急がねばならぬ。次に沖縄産の月桃(げっとう)という植物から抽出した液体を散布する。月桃は人にやさしくダニにきびしいと聞く。惜しげもなくドバドバ撒く。そう言えば、ドバイでは6月に50度を記録したという。ドバドバである。

      さて、物干から取り込んだ布団は焼きたての煎餅のように熱くなっている。この煎餅布団に対しても作戦「×2」を実行する。既に気は遠くなっているが、掃除機内の灼熱地獄の中で100万匹のダニたちが昇天している様を想像するとヌスラッと笑みがこぼれる。あらぬ方から亡くなったヌスラット・アリ・ファテ・ハーンはんの声が突然聞こえてくる。そして稲妻のように私の背中を打つ。罪深き者よ、己の残虐を深く恥じよ。そう歌っているのか?(いずれにしても掃除機をかけながらラジオを聞くのは止めよう。音がケンカして狂死しそうになる。)

      さて、完璧に仕上がった布団を椅子の背にかける。その日の天候や時間帯によって湿度が異なるのでそれによって窓の開け具合、布団の位置を微妙に変える。一連の作業に疲れきって死んだように眠る。と、とっくに日は暮れ、「あっ」と叫んだ時にはせっかくの布団が陰惨な湿り気を帯びているではないか。全身から血の気が引く。家族たちは何をしている、暢気に野球中継を見ている。一体どういう神経か。大作戦の意味が全くわかっていない。全隊一丸となって取り組まねば勝利は覚束ぬ。お前たちが無責任なばかりに、これこのザマだ。ああもう、ちょっとこの布団に触ってみなさいよ。取り乱して涙声がうわずる。家族は「わー焼きたての煎餅のようにパリパリだ」などと笑っている。計り知れぬ鈍感さ。もう勘弁ならぬ。ネズミ男怒りの往復ビンタ炸裂、ビビビビ。目玉親父怒りのファルセット炸裂、ヒャヒャヒャ。水木名人おなら炸裂、ナァプ〜ン。(そうだ、今夜は水木さんのTVドラマ「鬼太郎の見た玉砕戦」を見なくては!)嵐のような叱責のすべてを聞き流しソーメンを食べていた家族が、「うちの布団は高松塚古墳より大事にされてるね」と言う。虚を突かれた。以後我が家では布団を国宝と呼ぶことにする。

      さて夜が更けて一匹もダニがいなくなった天国のような寝室に異臭が立ちこめ、目が覚める。月桃らしい。名前が示す通り、月の桃のような良い匂いだが、あまりに大量に撒いたためもはやそれは激しく鼻孔を責め立てる毒ガス以外の何ものでもない。天国一転して戦場となる。まったく何が災いするか分からない。水木さんたちの見た本物の地獄を思い、暫く忍従したが猛烈な頭痛堪え難く、ついに逃げ出して台所で水を飲む。もう戦う気力もなく、ただへたりこむ。こんな時にはウォーの「世界はゲットーだ」。そうさ、たとえこの世は天国でなくとも少なくともダニ地獄からは救われたはずさ、というようなメッセージを聞き取る。力強い音楽に慰められる。戦争という名のバンドが残した芯の明るいグルーヴに、歯を食いしばるような窮屈さは微塵もない。未来のダニ退治はこうでなくてはいけない。

      (余談だがダニー・ハサウェイの「ザ・ゲットー」はどう解釈したものだろう。偉大なダニーは実はダニの兄ィだろうか。そしてダニィが月桃を歌うのか。世界は複雑だ。)

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月24日 18時27分 更新日: 2007年8月27日 11時15分

      コメント

      えーと
      これは
      月琴
      です。
      by 松島玉三郎 - 2007年8月26日 0時26分
      松島君、笑っているね月琴。植物は水木さん的ですね。
      by XNOX クスノキス - 2007年8月26日 15時41分
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      2007年 08月 17日

      山村留学。 

      先述した滝上のカフェはひとけのない滝上の中でも更に外れに位置している。正直言って人間相手に経営が成り立つとは考えにくい。しかし、若いマスターは真摯なお人柄で土地に馴染もうと頑張っている。それにしてもなぜこの不利な地で、と僕はシマフクロウのごとく首を360度ひねりつつ聞いてみた。すると彼はキタキツネのように用心深く尻尾を立ててこう答えた。「子供の頃山村留学みたいなことでやってきて以来毎年訪れるようになり、後輩たちのめんどうなど見るうちにこの地に愛着が湧いて、ついに居着いてしまった。」確かに、そこは僕にとっても楽園と思える条件がいくつか揃っている。口をつぐむと本当に風の音しか聞こえない。何ものかに吸いこまれていくような感じがする。目眩がするような快楽がある。フクロウやキツネのみならず、モモンガやキツツキもそう感じるかもしれない。今これを読んでいるキリンや象やあなたも、そう感じるかもしれない。いやもう絶対そう感じる、と、居ても立ってもいられなくなった貴方がたまさか弾き語りシンガーやソリストであれば話が早い。ここには簡単なPA装置がある。ぜひライブを敢行していただき、フクロウやモモンガたちと大いにトリップしていただきたい。僕もいつかそうしてみたい。とりあえず成功を祈る。

      アイリッシュハープ奏者でギリシャ顔で知られるりんたろう君は実は東京の人なのに僕より遠軽に詳しくて驚いた。聞けば彼もまた山村留学体験者で、滝上の人と全く同様の経緯を語ってくれた。彼が、富良野も素晴らしいが自分には遠軽辺りの風がより馴染みます、とメールを下さったのは嬉しかった。農業も観光も成功を収め、潤おっているように見える富良野に比べ、我が故郷はいささか痩せこけて見えはしないだろうかと日頃口にしていたので慰めて下さったのかもしれない。北海道にも色々あって、その色々を内地の色々の方々がそれぞれに愛してくださるのがまた嬉しく、ここに全北海道になり代わって心からの喜びを・・・と書いたところで所詮私は東京暮らし、現役の北海道人ではない。しかし現役であるが故に気付きにくいことがあるのもまた確かで、それを克服するには東京留学が有効だろう。何を大切にすべきか(売りにすべきか)、イメージしやすくなるのではないか。でもみんな帰って来なかったりしてね。その分は内地からの強制連行で補充するとして(松島君は班長ね)・・・。夢は広がる。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月17日 15時59分 更新日: 2007年8月17日 15時59分

      コメント

      ギリシア顔! うちの息子は彼のことをリンタウロスと呼ぶようになり、仙台の只野さんはもう彼の腰から下は「馬」でしか想像出来ないようになったそうです。
      by 吉良知彦 - 2007年8月18日 1時14分
      私は班長でもいいんだが
      強制連行するには
      班長の上に立つべき
      ミリョク的な美女が必要な気がする
      なぜなら、
      連行すべきは体力ある男子であろう
      私ごときの凡人にはついて来ないだろう
      やはり美女がいてくれないと
      ストーリーにならない
      どんなストーリーかというと
      若人たちはひとり残らず
      班長の私を出し抜いて
      美女の部屋に夜這いをかけようとするのだ
      しかし、それをアメリカン・コメディばりに
      阻止する私、うらみを買う私、
      いつか私は殺されるかもしれない
      が、私を殺してでも、この地を開拓する
      若人が登場してほしいというのも、また事実
      そして季節はめぐる
      ある日、ついに、その地にXNOXという
      演奏会が催されるという運びになった
      これは、一種の祭りだ、しかし
      祭りにけんかはつきものだ、
      一体どうなるのか、来週号に続く・・・
      ・・まあ、楠さんは、美女のキャスティングでも
      考えてくださいまし
      by 松島玉三郎 - 2007年8月18日 2時30分
      きらくん。リンタウロス!彼がギリシャ系であることがそこまで浸透していたとは。しかも馬並であったとは。僕はラフカディオ・ハーンかと思っていました。あの人アイリッシュ系ギリシャ(とかその反対とか)じゃなかったっけ。
      by XNOX クスノキス - 2007年8月19日 22時20分
      まつしまくん。班長快諾してくれてありがとうございます。美女の件考えときます。たしかにねー。でも暫く我慢したら美女もありということで数年頑張ってみませんか。ていうか、男女もハーフも万遍なく強制連行いたしまスので抜きん出た美女はむしろ争いの元になるかもね。
      by XNOX クスノキス - 2007年8月19日 22時27分
      やっと、『山村留学』って『さんそんりゅうがく』って読むことに気がつきました。
      ずっと『やまむら』さんって人の施設だと思いこんでいました....。
      by いけ - 2007年9月2日 19時22分
      いけさん、さんそんです。シャンソンはブラジルではカンソンです。でもさんそんがカンソンになると悲しい。
      by XNOX クスノキス - 2007年9月3日 17時18分
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      2007年 08月 17日

      8月5日。 

      富良野でザバダックライブ。僕にとっては「故郷に錦」まで後一息に迫った。来年はいよいよ遠軽か。頑張れザバダッック。

      東京からツアーで北上して来たザバ&リベンデルチームと、老人の側でひねもすのたりしてきた僕とでは現役感がまるで違う。邪魔しないように、そおっとアシコ叩き、小声でコーラス。(それが功を奏して)いいライブだったと思う。終演後は大雪山系と面と向かい合っての野外打ち上げ。僕らの仕事についてまわる打ち上げ、という言葉についてまわる密室内での猥褻行為というイメージを完全に裏切るスケール感に茫然とする。犬も興奮してオシッコたれる。仲間かと思ったのはヤギさんだったね。バーベキューを堪能し、手作りどぶろくに舌鼓(あ、書いちゃった)。ザバダックファンの熱い歌声に唱和する。ライブの世話をしてくれた現地の方々との語らい。どこからどう見ても現地人的である方々のほとんどが内地出身の方々であると知らされ驚く。(原マスミ氏ならここで「金返せ」と言うところである。)昨夜泊まったペンションの運営の方々は東京都立川の方々であり、滝上の町外れで廃屋を改造してカフェを営む方は大阪の方であった。不況に喘ぐ北海道に好き好んでやって来る酔狂な方々。あなた方々の好き心が北海道に新しい風を吹かせるかもしれません。どうぞ朗らかに楽しまれんことを!

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月17日 14時12分 更新日: 2007年8月17日 14時12分

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      じゃあ来年は遠軽まで遠征するかい? 場所さえあればどこへでも行くよ。 PAなくてもいいし。
      by koko - 2007年8月18日 10時18分
      kokoさま。マジすか?(たじたじ。)もし行くならば遠軽のすぐ隣りの上湧別という町がい いでせう。なかなか立派なホールがあると聞いてます。 でもそんなんじゃない方がいいのか。                                          ?                    
      by XNOX クスノキス - 2007年8月19日 22時11分
      初めてお邪魔させていただきます。 kokoさんのブログからやってきて、ついつい面白くて読み進んで(?)きたら、あな、うれし。私の作った飲み物のことが記してあるじゃないですか。 って、内緒ですが(笑) お気に召していただけたのでしたら、すごくうれしいです。 6日のライブに行けたなら持参していたところなのですが、あいにく娘の誕生日。さすがにそれでは鬼畜母なので…。もし、また機会がありましたらぜひ、飲んでいただきたいな。って、内緒なんですけど(笑) あ、お気に入りに登録させていただきます。これからちょくちょく拝見させていただくことになると思います。よろしくお願いします。
      by かるてーか - 2007年11月30日 22時15分
      かるてーかさま。お久しぶりです。その節はありがとうございました。どうぞちょくちょく覗いてみて下さい。それから例のヤツ・・・また楽しみにしております、内緒ですが。
      by XNOX クスノキス - 2007年12月1日 16時47分
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      2007年 08月 15日

      8月4日 

      遠軽を発って滝上、という町に向かう。車で2時間弱。2つの町は近いと言えば近いし、同じような所だと思っていた。行ってみると違う。平地の遠軽に比べ、低いけれど広大な山の中にある町と言っていい。樹木の相が変わり緑の表情が険しくなる。モラトリアムな三男坊というヤワな感じはもはやない。そこら中に熊がいると言われれば簡単に信じるだろう。

      TVで見た陽殖園に行く。庭園・植物園と言って間違いはないけれど、かなり変わっている。全体が小山になっている。その入口で、こんにちは、と声をかけると小柄な男の人が一人、里によく出入りする小型の野生動物のような表情で現れる。男の人はお名前を武一さんとおっしゃる。500円払って武一さんから熊除けの鈴を受け取る。(注意書きに、動物からは自分で身を守って下さい、と書いてある。)園内に足を踏み入れると、見慣れない色鮮やかな花が生き生きと雑然と咲いている。雑草がウッソーと(言いたいくらい)生えている。雑草と見えるものも季節が来ると花をつけるのかもしれない。或いは雑草を雑草としてわざわざ手植えしたのかもしれない。そのあたり計り知れない。何しろこの武一さんは、中学生の時から町で種苗を売り歩き、空いた時間にひたすら家の裏山に花を植え、木を植え、池を掘り、小道をつけ、気がつけば50年近く経っていたという人で、何というか、尋常ではない。野生動物のように見えるのは、何から何まで自分で面倒みてる人特有のクールさというものだろうか。植物に対してもクールで水や肥料はやらない。その場所その場所に適した花が勝手に繁栄するらしい。明らかに自然とは違うけれど何かの間違いでそんな景観が出現したのだと言われれば素人の僕は簡単に信じるだろう。ご本人曰く「自然風庭園」というのが可笑しい。駅前食堂の「洋風刺身定食」みたいなものだろうか。(そんなのがあるかどうか知らないけど。)松並木や杉林と名付けられたコースもある。その奥に広がっているだろう北国の山林の恐ろしさが、つい洩れ出して漂っている。巨大なアブがつきまとう。この場合ももちろん自分で身を守らねばならないだろう。アブに追われるように入口に戻って来たら武一さんは「まだ2時間もたってないよ」と不満げな御様子。「1人3つまで」と言われ、何かと思ったら目の前に大きな赤いグミがなっている。もいで口に放り込む。うまい・・・。お元気で、と声を掛けると「150まで生きないと完成しないからさ」と真顔でおっしゃった。

      ここ陽殖園には、自然と人間の交渉の妙があるのではないだろうか。万物に対して(慎重且つ正直な)交渉の意志を持て、と言われている気がする。それでこそ妙な(すてきな)ものが生まれる、と言われている気もする。社交と交渉ごと全般をおろそかにして来た我が身を反省したい気もする、ああ。閉じて居直ってはいけないよと。でも、とりあえず暑い夏が終わってからにしたい気もする。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月15日 13時27分 更新日: 2007年8月15日 13時47分

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      2007年 08月 14日

      8月2日 

      兄がやって来た。皆でどこかへ行かねばならぬと父がいうので、ハアどこへ行きましょうと伺うと、佐呂間の竜巻跡へ行くと言う。竜巻跡へは一昨日行きましたがと言うと、どこか町へ行って昼飯を食べて帰るという。飯屋があるような大きな町はその辺りでは北見しかない。観光案内によると、北見では塩焼きそばというのが人気らしいのでそれを食べて帰る。父のおかげでやみくもに移動しながら、運転しない僕はひたすら野山と畑と牧場とを目にすることになった。つくづくここは農業をするための土地なのだと感じる。いろんな助成があって成立している所が大半だろう。国を騙してでも続けてほしい。農業がうまくいってる所は景色がきれいだ。この辺りのように観光と無縁な場所でもそう。農業の未来に金とテクノロジーを注ぎ込んでほしい。それと内地の若者たち。いきの良いのを5、60万人ばかり。やっぱ強制連行かな。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月14日 9時42分 更新日: 2007年8月14日 9時42分

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      > やっぱ強制連行かな

        暮らせるなら 僕 行くよ
      by 松島玉三郎 - 2007年8月14日 11時11分
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      2007年 08月 13日

      8月1日 

      紋別に行く。オホーツクタワーにはオホーツク海以外何も見えない喫茶店がある。去年の春、そこでコーヒーを飲むためにわざわざ通年パスポートを購入した。僕以外にただの一人も客のいないタワー。喫茶以外にいろんな施設があり、クリオネやらオオカミウオやらタラやらを見ることも出来るタワー。喫茶の女性にコーヒーをいれて貰いながらこれから遠軽に行くのですと言うと、女性はすぐさま時計を見上げて今すぐここを出て行かぬとバスに間に合わぬぜ、と冷静に告げてくれた。僕はコーヒーに一口もつけずに電気自動車に乗せられて施設の入口の建物まで行き、そこからタクシーに乗ってバス停まで行った。その後タワーに行く機会はない。今日はタワーではなく、父の意向で流氷科学館に寄る。南極で何年も過ごした父の兄ゆかりの場所だという。特に当てがないのは分かっているが、零下30度の部屋の中でシャボン玉を飛ばして見せてくれるというのでそのくらいは見て行きませうかと父に聞くと「ただちに帰る」という。何をしに来たのか分からない。

      羽田との往復が1日1便あるだけの紋別空港の脇を通る。草の生えていない牧場と言っても通るだろう。地方の空港で働くというのは楽しそうに見える。それもこんな北国の辺鄙な空港だと楽しさは如何ばかりかと思う。そう簡単でもないのだろうか。それ以前に就職することが至難かもしれない。コムケ湖という小さな湖がある。昔は夏休みというと子供はそういう場所に連れてかれたものだったけれど今はどうなのだろう。宿題やゲームで忙しいのだろうか。子供にとってはどっちでもいいのかもしれないが、大人になっていよいよ訪れる機会がなくなってみると勿体ない気がする。それだけじゃなくて、すぐそばに棲んでいて会いに行かないのは礼を欠くというか湖が気を悪くするのじゃないかという気もする。コムケ湖にとってはどっちだっていいのかもしれないけど。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月13日 11時44分 更新日: 2007年8月13日 18時9分

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      2007年 08月 12日

      7月31日 

      皆でサロマ湖へ行く。途中、父の希望で去年の竜巻事故の現場を通る。僕の友人の会社の同僚は工事の仕事で現場にいた。打ち合わせの最中、トイレに立ったそのすきにトイレごと吹き飛ばされ、気がつくと数10m離れた歩道に座っていたのだという。亡くなった人のための慰霊碑が作られているようだった。車を止めませうかと父に聞くと、「いやいい」と言う。何しにきたのかよく分からない。

      サロマ湖は日本で2番目くらいに大きな湖で、海とつながっている。ここで採れるホタテなどの海産物がこの辺りの主たる産業だと思うので湖と呼ぶのは少し違和感がある。遠浅の実に穏やかな湖(うみ)で、オホーツク海との境目の細長ーい陸地は原生花園になっていて、車は入れない。最果ての一種には違いないのだがのっぺりと穏やかで、ひっそりと地味で、荒々しい厳しさは感じられない。(観光客向けの売りは流氷ということになるのだろうか。)内陸部を含めたこの地域のためにわざわざオホーツク気候という名称がある。調べてから書くべきところだけれど、18年住んだ僕の感じで言うと、夏冬の寒暖の差が大きくて日照時間が長く、海岸から離れると風は穏やかで、雪が比較的少ない。道東と道北に挟まれて、いつまでもモラトリアムを貪る暢気な三男坊という感じ。家の手伝いも勉強もせずロックばっか聴いて・・・。それはオホーツクと関係ない。僕の兄はいつでもどんより曇っていたと言う。僕の印象と食い違う。音楽との出会いを空模様や風の具合とともに記憶しているために、その頃聴いた音楽はみなオホーツク内陸部の色と匂いに染まっている。僕の天気の記憶はひょっとしたら音楽の輝きの記憶なのかもしれない。事実としては音楽とオホーツクは関係ないに決まってるけれど、その両方を環境として育った人間にとっては切り離せない一枚の織物となる。オホーツクも音楽も、人間のそういう小さな思い入れには頓着ないと思うけど。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月12日 12時15分 更新日: 2007年8月13日 18時13分

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      2007年 08月 11日

      7月30日 

      昨夜ケータイがないことに気付き、何度目かのことでもあり、なくしたこと以上に家族への釈明に苦慮していたところ、小峰さんがお前のケータイは青山のレンタカー屋にあると連絡してくれた。諜報部員かと思った。「ケータイの携帯を以後禁ずる」という家族会議の決定がくだされる直前のことだった。小峰さんには大酒飲みの素敵なご亭主がいてその方のゲロを日々始末しながら、なんで他人の失せ物の始末までせにゃならんのよと仰りたかったに違いない。ありがとう。そう言わないでくれて。今夜も二人で気の済むまで杯をあおって下さい。

      翌日東京の湿気から逃れるように北海道に帰省。その前にケータイを受け取りに行かねばならないのだが、どうしてか支度がうまくはかどらず、ケータイどころか飛行機に間に合うかどうか怪しい。口数が減っていたWが「私が先に行って回収してきます。とばっちりを食うのはまっぴら御免下さいませ」と、ことのほかきっぱり言うのでそうまで言うなら任せぬでもなく「行ってらっしゃいませ」と送り出す。何しろ自分のことが自分で出来ない無学な中学生と犬まで含めた移動でこっちも大変である。ケータイどころではない、と空港に急ぐ。梅雨の雲を突破する際にかなり飛行機が揺れた。家長たる僕は終始笑みを絶やさず、パニック寸前の家族をなだめ勇気づけ、何とか機を無事着陸に導いた。案じた通り、犬は顎の下の長い毛を恐怖の余りよだれでぐしょぐしょに濡らしていた。ハハハしょうがないやつだな、息子よ拭ってあげなさい、君の妹のようなものなのだから、妹のよだれの面倒くらい見られなくては良いお兄さんとは言えないだろ?そう言いながら僕も自分の顎の下の冷や汗を拭う。しばらくしてコツンと固い僕のケータイがないことに気付く。あれあれないよないよボクのコツン。血相というものを変えて空港内を走り回っていたら制服姿の男女がにこやかに僕を呼び止めて、もしやこれをお探しでしょうかとまぎれもないボクのコツンを差し出した。手品師かと思った。かたじけない。あったあった、おーいケータイだコツンだと振り返ってもそこには犬一匹見当たらなかった。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月11日 19時46分 更新日: 2007年8月13日 18時21分

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      2007年 08月 10日

      7月28日その2 

      泊まりがけで山中生活を楽しむことを含めて初めてフジロックを体験したと言えそうな気がしますが、あっさり日帰り。帰りがけにメインステージのそばを通過。イギー・ポップ熱唱。そのうちステージが観客で一杯になったらしくてライブは中断。ややあってイギーが、ミナサンオチツイテ、と英語でアナウンス。うん?既視感。ステージ後方を歩く僕らからは巨大なスクリーンが三面見えている。ご本尊はその奥にいる模様。山の中にそのようなしつらえものがあり、画質はまばゆく鮮やかであり、スピーカーは轟音を放ち、それは巨大野外ステージとは思えぬクリアな音質であり、観客は大波のように揺れながら熱狂のただ中にあり、その波の切れ目を歩く僕らから更に後方の斜面はクールダウンする(或いは年配の)観客たちのエリアで、彼らは折り畳み椅子に身を沈めて携帯を開いたり、仮眠したりしている。服装と装備のせいでアウトドアショップ主催のロハスな集会にも見える。近未来。いやむしろ未来に似せた何か。擬未来的なこの感じ、何かを思い出す。ブレードランナー的世界が整理整頓されて、高度資本主義の見本市のような洗練された異次元空間がものすごい解像度で山中に出現している、と思った。スクリーンの中で人々の熱狂を煽っているのはホログラフによるバーチャル映像ではなく、完璧な肉体を持ったレプリカで、彼は大昔のロックスターのパフォーマンスを本物以上にアグレッシヴに再現している。それは20世紀のロックが想像していたロック的な何かより遥かにハイパーな何かだ。

      物がだぶって見える。実物の周りに必ず擬似的な輪郭というか、ぶれた線が見える。山中から携帯で退屈しのぎに株の動向をうかがう人の姿がにじんで見え、ロックフェスがにじんで見える。山や都市がにじんで見える。ここまでは実物(現実)、と特定できた輪郭が失われて色んな物が溶け出しているという感じ。(これはすごい勢いで進みつつある老眼の症状とぴたり一致している。脳の老眼とでも名付けて個人的な問題と片付けても良いのだ。)身にまとっている装備の情報量とその精度がすごくて本体が色あせる。少し前までは、リアリティーがないんだよねー、と言ってりゃ良かったんだけど今それを口にすると逆に言ってる自分本体にリアリティーが感じられなくなる。というくらいにはみ出した線のパワーは強い。スター・ウォーズも回が進むにつれて、なんで生身の肉体で決着つけなくちゃいけないのか見てて訳分かんなくて、最早そこにリアリティーを感じていないルーカスの浮かない顔ばかりがリアルに想像されてしまったけれど、そんなかんじ。

      ブレードランナーの中ではちぎれたネオン管がコガネムシのようにジジジと音を立ててビルの隙間を這い回っていた(そんなシーンはないか)。高度資本主義とテクノロジーが、って言った途端に唇が寒くなるくらいにテクノロジーは血肉化して、描かれる未来像は自分の肉体の延長の生々しい描写に似てくる。未来はようやく絵空事でなくなったということだろう。床屋の政談とか本ブログのような与太話が許されなくなるということでもあるだろう。厳しいけれど別に悪いことじゃない。今後肉体という言葉には、動物としての生身以外に、2つのイメージが影のようにつきまとうのだろう。身にまとった様々なディヴァイスと、かつてそのような物を見たことがあるという既視感と。

      (でもそれは言葉を変えれば「今」を見ながら同時に過去と未来を見るということかもしれず、話はずれるけどそういう眼力や直感力を大昔の人は持っていたのかもしれず、今後はテクノロジーによる装置と記憶によって少々不器用な形で過去と未来を可視化するということかもしれず、予断は許されないかもしれず。)

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月10日 15時17分 更新日: 2007年8月11日 15時32分

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      2007年 08月 09日

      7月28日 

      ギャビ−&ロペスでフジロックへ行く。ちいちゃな谷間みたいなところにあるオーロラというステージで45分間演奏。とても気負いのないステージなのに妙に気負ってしまった気がして山の神様に恥ずかしい。初めてきたけど(もう来ないかもしれないけど)とてつもないイベントですわ。考える人の気が知れない見に来る人の気が知れない。ヨットで世界一周する人アンデスにカブトムシ見に行く人、甘茶でカッポレ真夏にポリシュカポーレする人の気が知れない、サーフィンしながらアイロン掛けする人の気が知れない(いやそんなスポーツが実際あるらしい)。すごいエナジーだ。僕なんかこの場にいるだけで塩擦り込まれたナメクジになる。みんな頭がヘンですわ。そのとてつもないイベントが想像できる限りの見事さで整然と運営されていることにもビツ栗。メンバーの一人が大事な石を落として暗がりで皆で探していたら、若者がすっとライトで照らしてくれて一緒にいた娘さんが「ほらそこ、あそこにも」とまるで蛍でも見に来たみたいに楽しげに笑う。お祭りに友達と出かけて好きな子とばったり出会った時のように甘酸っぱいときめきがそれこそ蛍の光の瞬きほどの時間「明」、そして「滅」。これをもってフジロックスピリットの一端に触れた気がしたといったら向こうから石が飛んで来るのだろうか。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月9日 18時31分 更新日: 2007年8月10日 10時3分

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      フジロックのあの、いい感じの若者がいっぱいいる状況は確かにとても不思議。東京の電車の中や渋谷の街の若者はどうしようもなく汚らしいのに。

      それと、ボクの回りに音楽関係者なのにフジロックにまだ行ったことのない人の多いことと、チケットとアゴアシで5万円もかかるのに、夏の苗場くんだりにあんなに人がいることのギャップ。
      by 福 - 2007年8月10日 0時34分
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      2007年 08月 09日

      7月24日 

      梅雨の晴れ間。抑えられていたものがどっと噴き出したような圧倒的な光。地面にゴリラの鼻くそがたくさん転がっている。謎、と思いしゃがんでよく見る。見上げるとユキヤナギの葉っぱに丸々太った青虫。ゴリラの鼻くそと思われたものが実は青虫の糞だったということで、これからは「ゴリラの鼻くそ大」という使い古された比喩のかわりに「太った青虫のくそ大」と言う新たな比喩が使えることを喜ぶ。目の覚めるような鮮やかな色をした青虫、あるいは芋虫(どう違うんですかキラ君)は真新しい大福のような感触で食欲をそそる。も一度触ると今度は少し緊張して力士の尻のようにきゅっと締まった。思うほど遠い存在じゃないな。少なくとも自分からの距離は力士と同程度ではないか。このままではユキヤナギが枯死するであろうという世間の声に押されて、踏ん張る青虫を葉っぱから引きはがす。はじけんばかりの弾力が指先に伝わって来る。何という充実であろうか。40年前力士を夢見た僕の尻も或いはこのようであったかもしれぬ。今や痩せ萎びた我が尻はその所在すらおぼつかない。青虫を広大なジャングルに返す前にその感触を愛でる。頬ずりしたいが世間がぎゃあというのでやめとく。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月9日 12時27分 更新日: 2007年8月9日 12時27分

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      2007年 08月 08日

      7月7日 

      YMOの特番見逃す。PCの前のWが「杉林さん見てたみたい・・・・あ、角森さんも」と言う。悔しくて鉛筆噛む。がじがじ・・・。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月8日 20時17分 更新日: 2007年8月8日 20時17分

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        特番があったことすら知らなかった
          どんどん世間にうとくなってます

       私はこの時期はこの児童向け書籍を
        読んでたはずです(いまだ読み終わらず)
      by 松島玉三郎 - 2007年8月9日 3時5分
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      2007年 08月 08日

      7月1日 

      用事があって久々に西荻に行く。偶然「三人灯」という茶店による。店内を実にいい風が吹く。窓の穿ち方に説得力あり。主が「これだ」と決めて穿ったその気持ちよさが伝わって来る。ふと仰ぎ見れば西脇さんの絵がかかっている。聞けばSAKANAやオニキさんがライブをやったことがあると言う。私もやってみたいと思う。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月8日 20時12分 更新日: 2007年8月8日 20時12分

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      2007年 08月 08日

      6月16日 

      ジョニ・ミッチェル「コート&スパーク」の季節が今年もやってきた。CDで聴き、ビニルで聴く。どっちで聴いても初めて聴いた34年前の瑞々しさがひとしずくも失われていないとはどういうことだろう。当時ジョニは天を駈けていたのか。そうでなければ僕の頭がおかしくなったとしか考えられない。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月8日 18時48分 更新日: 2007年8月8日 18時48分

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      2007年 08月 08日

      6月15日 

      すごい天気だった。みんなお忘れだろうけれど。

      季節が巨大な急カーブを切るそのスピード、遠心力、ドライブ感を実感。生きていることがここで終わってもいい!とメモに書いてある。今はそう思わない。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月8日 18時39分 更新日: 2007年8月8日 18時39分

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      2007年 08月 08日

      6月14日 

      原マスミ画伯の個展を見る。原さんの猥褻な歌とお人柄にはずーっと悩まされ続けてきたが、本展の猥褻さはまた格別で目を覆うばかりであった。公の場で私はしばしば顔が赤らむ赤面を禁じ得なかった。絵の密度と強度に呆れた。原さんの脳内の非合理的なスピードを強制追体験させられ辟易した。原さんが口先だけでなく日々心を込めて猥褻に生きてこられたことを知った。感動した。

      その後楽器屋で非合理的な買い物をする。帰り道は雨降りだった。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月8日 18時33分 更新日: 2007年8月8日 18時33分

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      2007年 08月 07日

      5月25日 

      雨中散歩。公園に人影なし。緑が分厚く茂って別な星のようだ。ぐるぐる回っていると、際立った色の動物がふっと闖入してくる。黄色い雨合羽の小学一年生が、真っ赤な長靴をはいて草原を横断するのだ。歩幅が大きく、迷いが見られない。大きな水溜まりのふちまでやって来ると一瞬立ち止まる。進水。そしてじゃぶじゃぶ漕ぎ出す。波を起こし、真ん中の深いところまでいく。それから向こう岸までていねいに泥水を追い込んで行く。向こう岸に達するとまた最初から。それを視野に入れながらぐるぐる回る。彼女の行為が圧倒的に正しいと感じられてならず、駆け寄って頬ずりしてこう言う。「すばらしかったよ。歩き方、歩幅。じゃぶじゃぶの大胆さ。でもとても慎重な速度だったね。速すぎると何もかもがダメになってしまうからね!」と夢想してたら、母親らしき大型動物が保育園児らしき小動物の手を引いてやってくるのが見えた。危うく変な誤解を受けるところだった。

      先日の「つつぬけ」とは大人のじゃぶじゃぶのことだったかいな、と思った。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月7日 21時42分 更新日: 2007年8月7日 21時42分

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      2007年 08月 07日

      5月20日 

      箱de録の日。

      ジャムセッション。いろんな人がいて刺激的。楽しかった。何らかの形になって普通に聴けるはずです。どうか世界中のみなさんお楽しみにね。

      僕はほとんどステージ上にいたのです。客席から見た唯一の演し物が「つつぬけ」による尺八の合同即興演奏でしたのです。快楽に対して恭順である恭雄さんと、気負わないキオトさんのお2人とは、もう長い付き合いになりまするが、2人がこのユニットを通じて修練してきたことはいかに素直にいかに深く楽しむかだったのかと思い知らされ、とても感動しました。手練も手管も企みも安易に自意識に結びついてそれが音を瞬時に殺しますが、かといってダラダラと自然体でいればいいというのでもなく。こわばってはいけない。だけど慎重でなくてもいけない。ややこしい塩梅をお2人はヤモリのようにするするとすり抜けて、いやそれは音楽家のというよりは野生の仕事を見るようでありました。若い頃同じようなことをやると必ずもっと攻撃的に、そして何からしく見えることに脳が使われて、そんなものはあっというまに鴉についばまれておったものですわ。祝!

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年8月7日 13時58分 更新日: 2007年8月7日 13時58分

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      音響JAMはちょい前のことなのに、えらく前に感じます。
      9月のくじらの楠さんのドラム&コーラスがめっさ楽しみだからなんですけれどもね。
      視線は常に未来な状態はとても嬉しくもあり、もったいなくもあり。

      それにしても5/20はとっても楽しかったです。
      by いけ - 2007年8月7日 14時43分
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