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こちらでは、リリースされているレコード、ビデオなどの音源を中心にお話ししたいと思います。
最初は、「マキのアルバムなら、これが一番かな」と思えるのはどれでしょう、というあたりから始めてみましょうか。
まずはなんと言っても、疾風怒濤の80年代作品をラインアップしたいところ。まずは一度もCD化等の再発がない、83年の「WHO'S KNOCKING ON MY DOOR」を一人でも多くの人に聴いてもらいたい、と思っています。
後藤次利プロデュースのこの作品は、それまでのジャズ路線に加えて、アヴァンギャルドとロックのエッセンスを加えた凄まじいもの。それでいて「町の汽船」や「コントロール」といったポップな歌ものも含んでいます。
ロックとフリージャズのごたまぜみたいな「ともだち」のようなとんでもない曲が、ひっそりと入ってたりもします。
A面がそれまでのポップス路線でそういうメンバー。
B面になるとメンバーがすっかり入れ替わってのジャズ。
このレコードのA面とB面の間で、浅川マキの新しいフェーズが始まっているのです。
B面トップの「ナイロンカバーリング」は必聴。
インタビューでも、この曲が転換点だったとコメントされている重要曲ですから。
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怒濤の80年代を代表する、近藤等則、後藤次利、本田俊之を交えたライブ映像が見られます。近藤、後藤は圧巻! 浅川マキという名前が気になっていて、音は聞いたことが亡い方もこのチャンスにゲットしておきましょう。
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ジョン・ゾーンのレーベルからのリリースで、おそらく世界数カ国でディストリビューションされると思われます。
海外では極めて一部の人にしか知られていなかったと思われるマキさんの音楽が、いよいよ広まっていくのかも知れません。