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霧の万年床〜楠 均のBGM日記

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      2007年01月

      2007年 01月 29日

      1月24日。 

      1月は映画月。TVに飽きた、小さい画面にも飽きた、ということもあるが、家族が二人とも1月生まれで誕生月は僕も含めて1000円ぽっきりなのだ。「鉄コン筋」も見たし、今夜は「ブロックパーティー」だ!どんな映画かしらないけど。デイブ・シャペルという漫談家がブロンクスの街中で野外ライブを企画し、ミュージシャンを集め自らラウドスピーカーを手に街角や故郷で街宣する。蝶のように舞い、蜂のように刺すのにアリとはこれ如何に。シャペル君はボクシングはしないけど、しなやかな頭脳の持ち主で老若黒白の別なく友好的で本業のばかばかしいお笑いもよどみなくスピードがある。ファンになる。ヒップホップの生演奏ちゅうのはカッコいい。バンドがいい。ラッパーは誰が出てきても区別がつかない。でもステージを降りるとそれぞれキャラがいい。エリカ・バドゥとローリン・ヒルはもっと聞きたかった。ハイチ出身のワイクリフというおっさんが、ブラスバンド部の学生を前にオルガン弾きながら歌うカリプソっぽい聖歌(?)、

      「金曜に大統領になり、土曜に暗殺され、日曜に埋葬され、月曜にはいつもの仕事にもどる」という歌詞で、これがすごくいい。(シャペル君もこの人も有名人だったりして。知ってる人が読んだらアホと思うかな。)

      隣りに座ったBboy風のお兄ちゃんの全身から煮詰まったタバコの臭いが沸き立つように臭っておって、頭が痛くなりかけたがそのうち慣れた。翌日の夕刊にくさや作りの名人の談話。「どんなきつい臭いも4、5時間(4、5日だったか4、5年だったか思い出せないけど)経てばまったく気にならない。人間の感覚なんてそんなもんですよ(笑)」とあった。(笑)。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月29日 10時13分 更新日: 2007年1月29日 10時13分

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      そんなに面白い映画なのかー
      by 松島玉三郎 - 2007年2月2日 16時50分
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      2007年 01月 29日

      1月19日。 

      近所でスパゲティ。小さな店でおじさん(といっても多分僕より若い)が一人で切り盛りしている。無愛想だがいい仕事をすると尊敬しかかっていたのだが、この日はだめ。(気のせいか少し愛想が良かった。)毎日のことでプロって大変だ。

      近所の映画館で「敬愛するベートーベン」を観る。なぜだか息子が見たいというので。「アマデウス」のモーツアルトはおならしたり馬鹿笑いしたり転げ回ったり、とてもまともとは言えなかったが、ベートーベンも誰彼なくかみつくし、うら若き女性の前で裸で行水し最後に尻まで見せて大笑い。負けていない。第九はあのメロしか知らない。夕焼け小焼けも改めて歌ってみるとすごくいい曲だけど、あのメロも改めて聞くとおどろく。和声なしに静かに入ってくるとこなんか息が詰まる程だ。そこがあんまりいいのでそのあとどんな大騒ぎがあっても別に気にならない。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月29日 9時50分 更新日: 2007年1月29日 9時50分

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      2007年 01月 29日

      1月18日。 

      藤原真理バッハ無伴奏全曲演奏会。おお。

      その同じ建物内の小部屋でフォークギターをかき鳴らす。

      ピックで弦を揺さぶっているうちに気持ちよくなってきて、ストラップをして立ち上がって、壁際のカーテンを引いたら鏡が現れたのでいよいよ気持ちが昂ぶってきて気がついたら3時間経っていた。XNOXのために予約したのに何の練習にもならなかった。でも、ギターを肩からぶら下げてかき鳴らすと腹を中心に全身が振動するということを初めて知った。なるほどねー。ディランもバーンも拓郎も剛もテツ&トモもタローもヨシコもこの快感を味わっていたのか。いや、なんだか得をした気分。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月29日 9時40分 更新日: 2007年1月29日 9時40分

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      こんにちは。
      XNOXもうすぐですね。
      2/12は吉祥寺はマンダラ2に集結だぁ。
      とても楽しみです!
      by いけ - 2007年1月31日 2時14分
      ひょっとして
      武蔵野市民文化会館
      かしら 練習場
      by 松島玉三郎 - 2007年2月2日 16時54分
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      2007年 01月 26日

      1月17日。 

      レコーディングスタジオでBECK氏を聴く。ドラムサウンドの参考にしようということで。スネアドラムの音が美しく自然である。のに、生々しく聞こえるように緻密な処理を施されているようにも聞こえる。デジタルモザイク職人が作った壷だろうか。こういうのもバ−チャルっていうんだろうか?本当はどういう音だろうか。昔ジャズ喫茶なんかに行くと、たとえばライドシンバルの音なんか生々しくてというか目が覚めるようないい音でそのとき思うのは「やっぱエルビンさん凄いわ」じゃなくで「この(巨大な)JBL凄いわ」だったような気がする。少し齢をくうと今度は「あの当時のマイクは違うね」なんて知った風な口をきいたような気がする。当たり前だけどオリジナルのエルビンさん本人が凄いもんだからどうとったって凄いことにはなる。でもカメラと同じでマイクで録るってことは絶対に見たまま、聞いたままの音ではない。一度、スピーカーを蹴破ってケーブルをたどってマイクまで到達して、そこからよいしょとスタジオに降り立って、目の前のエルビン氏だのリンゴ氏だののサウンドを直接この耳で受信したいと思わないでもない。ただ、スタジオに降り立ったはいいが勢い余って床に倒れ伏したその状態で聞いてしまう、あるいは天井の鉄パイプにセーターが引っかかってしまって宙吊りの状態で聞いてしまうなどの事態も想定される。せっかく本物を目の前にして口惜しいかぎりである。臨場感を感じたければ、リンゴ氏のセットの真正面あるいは真後ろに立ち、数歩後ずさりしたい。「レコード芸術」に触れたい場合は許可をもらってスピーカーの前で聞きたい。でもひょっとしたら、リンゴさんと同じスタジオにいられる喜びだけで、天井から逆さ吊りになりながら天上の音楽を耳にしているかも。いい音って確実にあるのに定義できない。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月26日 9時22分 更新日: 2007年1月26日 9時22分

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      2007年 01月 23日

      1月9日。 

      セオ・パリッシュを初めて聴く。デトロイトといえばモータウン、テクノといえばYMOという超レトロなイメージしか浮かばない人間にデトロイトテクノとは何事か。しかし、しっくりきてびっくりした。他人がやっている音楽を鑑賞するという感じではなく、まるで自分の中からふつふつと湧き上がってくるような静かな興奮。黒いカリントーが一直線に何百本も何千本も並んでいる。カリントーアート。光ったりしないでむしろ光を吸い込むような真っ黒いカリントー。僕もセオ・パリッシュのように、背をパリッシュ伸ばして歩きたい。

      この人の名前を友人から教えてもらったのはもう3年以上前のこと。胸に留めてから実際耳にするまでにフツーに3年はかかる。年が明けてある音楽ソフトを立ち上げてみたら、買ってから3年以上経過していてびっくりする。去年の出来事のつもりでキムチ鍋の話をしていて、息子にそれはおととしのことだと指摘されびっくりする。いちいちびっくりするのは、3年経ったら子どもからヒゲの生えた高校生になっていたという若い時の経験があるからだ。そんな未熟時の経験にいつまでも惑わされるものかいな。いちいちびっくりしてはいられない。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月23日 10時4分 更新日: 2007年1月23日 10時4分

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      よーし、ぼくも
      カリントーアートを
      聴いてみよう。
      by 松島玉三郎 - 2007年1月25日 15時55分
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      2007年 01月 22日

      1月6日。 

      明日中にレンタルCD店にCDを返さなければいけなくてアタフタする。たくさんある。聴いてないのもある。だいたい借りた途端に聴く気がしなくなる。電車に乗って返しにいくのは面倒なので宅配便を利用する。でもそのためには不要なCDを10枚以上同梱して店に買ってもらわなければいけない。迷った末、若い頃のアレサ・フランクリンがジャジーな曲やブルースを歌うCDも放出することにした。ジャズっぽい曲は天童よしみが歌っても変わらないだろうというくらい似合わない。けれどリズム&ブルースになると途端にインクレダブルになる。無駄のない筋肉から極上のパンチが次々に繰り出されてこちらは恍惚のサンドバッグ状態になりながら「もっと打って!」と哀願している。いろんな官能の有り様があると納得させられるひとときだ。でも歯をくいしばって放出。

      特にいいのは姑息にダビングするが経験から言ってそんな風に残してもまず聴くことはない。一期一会。合掌。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月22日 8時34分 更新日: 2007年1月22日 8時34分

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      2007年 01月 20日

      1月3日。 

      新年第一弾がいきなり3週間も前の話というのもなんですが、正月には正月らしいことをというワイフのWさんの主張で寄席に行く。すごい混雑で入ろうかどうしようか迷っていたら春風亭昇太とケーシー高峰とテツ&トモがやってきてTV中継が始まった。

      モニター越しに爆笑問題と話しているらしい。久々に見たテツ&トモの寒そうなジャージ姿、末長く続けて欲しいと胸中合掌。

      せっかく来たのだからやっぱり見てこうということになり、木戸銭大人一人3500円也。(ガラスのブース内の銭番のおじさんの前には一万円札がわさわさ舞っていてめでたいことこの上ない。万札をたたむ暇もない程忙しいちゅうことか、景気よさを強調する作戦か。)

      中は意外に狭く、立ち見でいっぱい。人垣に隙間を見つけてそこからのぞくように見る。PAがしょぼくて、ていうか肉声が聞こえるようにとの寄席的な粋な配慮からわざと音量を押さえてあるのか、芸人の声が聞き取りにくい。芸人はあちこち年始に駆けずり回っているようだし、客も初詣の延長のつもりでじっくり噺を聞こうという構えでもない。落ち着かない。でも、次第に場に馴染んでくるにつれ、こちらの聴覚が調整されてなんとか聞こえるようになる。顔も名前も知らない年配の落語家が独特の間合いでじっくり語り始める.そのテンポ感に客戸惑うが、ほどなく語り口と声音に引き込まれる。(このじいさんジョアン・ジルベルトか。)胸中喝采。TVに出なくてもすごい人はいるものだ。

      新年に寄席のざわめきと芸人の声。初耳づくしでめでたさひとしお。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月20日 11時22分 更新日: 2007年1月20日 11時22分

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      今年もよろしくお願いいたします。
      私の新年ライブ観戦一発目は名古屋までカタリカタリをみに日帰り遠征しました。東京の一発目はleteでさかな。
      2月の初XNOXまで何個ライブみてるんだろう?で順調なすべりだしです。
      対バンがすごくよいですよねー。前売りもゲットして今からめっさ楽しみです。
      今年こそは去年のマニュフェストであった音源作成実現してくださいませ。
      by いけ - 2007年1月21日 1時41分
      「BGM日記」ぜひ続けてくださいね。
      ボクはなんと言っても楠ちゃんの「筆語り」の大ファンですから。

      ところでこの話、ボクは初期くじらの、ノンPAライブを思い出しましたよ。最初は「え?」と言うほど小さく感じるんだけど、しだいに耳が慣れて、けっこう充分楽しめるんだよね。あれは革命的だったんだよなー。
      by 福 - 2007年1月21日 2時5分
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      2007年 01月 20日

      そうだ日記を書こう。 

      放置され続けている当ブログのことが気になって仕方がなく、

      ナントカできないものかと1年間考えたあげく,やっぱりブログは日記だろう,という結論に達した。

      ワイフのWさんが作家のいしいしんじさんにぞっこんで、いしいさんのブログ「ごはん日記」を毎朝声に出して読んでくれて,おかげでいしいさんの住むご町内の様子から住民の性格から家族構成から奥様らしき方の趣味にいたるまで,僕は30年来の友人のように把握してしまっている。習慣とは恐ろしいものでいつしか僕もいしいさんに仄かな好意を抱くようになり、そうなってみるっていうと、「ごはん日記」は目のつけどころがいいな。書くことがなくてもその日食べたもののことを書けばいいのだし、書くことがある日はごはんのことを書かなくてもそれで誰かを怒らせる訳でもないし、あまりあれやこれや書かれるより後腐れがないし。そうだひとつ真似をしてやろう、ただ、そのまんま「ごはん日記」ではまんま過ぎるので、いっそ「おまんま日記」にしようか。でも「ごはん」を「おまんま」に変えたところで意味はまんまだし、おまけに「おまんま日記」の語感にはちょっとひるむ。しごくマットウに「音楽日記」というのを考えたのですが、これだと内容のあることを書かなくてはいけないような気になってしまって結局また「1年間のご無沙汰でした」ということになりかねません。そこで「BGM日記」を始めんとするなりひら。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年1月20日 10時52分 更新日: 2007年1月20日 10時52分

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