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霧の万年床〜楠 均のBGM日記

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      2007年05月10日

      4月26日。 

      Bird&Bee(&Gee)。

      Birdさんは(いや、Beeさんかな)ロウエル・ジョージのカエルの子はカエル歌える娘さんで、ロウエル氏は僕の大先生なのであって、大先生の娘さんのCDを聞かぬわけにはいかぬのであって、たとえば黄ばんだ古新聞の隅っこなどに先生の名前を見つけただけで涙腺が緩んでしまって一日を棒に振るということが過去に度々あったのであって。(もう一人の大先生ハリスン氏とのスライドギターアルバム『ロウエル・ジョージ・ハリスン』の企画を僕が持ち込む前に、ロウエル氏は天に召された。)今日はたとえ足を棒に振ってでもCDを見つけ出し、あるだけ買い占めてこよう、なければ店主を斬り捨てもしよう。風呂敷を背にくくり付け山里の侘び住居を後にする。さて都のCD屋に辿り着くと、探すまでもなくでーんと飾ってあるBird&Bee。ビヨンセの隣りの隣りくらいでっセ。ビヨーンと面食らう。話題の一枚であるばかりか売れ行き好調か。拍子抜けする。ジャケットはポップで初夏らしいさわやかにトリップする色合いだ。聞いてみると音楽もとてもポップでいい感じだ。というか素晴らしさに愕然とする。まだオムツもとれていなかったあの娘が、このように美しい輝くようなBeeとなって羽ばたいているとは!おっといけないあの娘が見ている。思わず物陰に身を隠す。ズタボロの田舎Geeに成り果てたこの姿をあの娘に見せるわけにはいかぬ。あの娘はきっと戸惑うに違いない。このまま帰ろう。今日ここにいたことはあの娘にはナイショにしておこう。そう心に決めてGは人目を忍んで外へ出た。都大路はまぶしい陽射しと活気に満ちあふれている。しばらく歩いていると、今聞いたばかりのBの歌声があの茶屋この茶屋饅頭屋から通り一面に流れ出し、まるで都中が唱和するようではないか。Gは心から嬉しかった。そして悟った。「もう私の役目は終わった。私がCDを買わずともBはちゃんとやっていける。」先生にもご報告して行こうと回り道して山の墓地に足を向ける。木立に早くも蝉が鳴き始め、仰ぎ見たGの面に幾筋かの小便が涼しく垂れ注ぐ。と、Gの耳元でこそばゆい羽音がする。何かと思えばこの辺りでは見かけぬ虎模様も鮮やかな小さな蜂。都からずっとGの後をつけてきたのであったか。蜂はGに何事か告げるように3秒ほど静止すると、くるりと向きを変え木立の向こうへ姿を消した。思わず、Bと呼BかけてG恥Gいる。G代はBだ。よろこBとさBしさにG目を閉Gる。その時、蝉GGGと鳴く。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2007年5月10日 10時27分 更新日: 2007年5月11日 9時23分

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