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蜩音楽帖2012/1 | ||||||
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2012/3 | ||||||
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園子温。
冷たい熱帯魚がターニングポイントだった、のかな。
冷たい熱帯魚、絶賛してる人多かったですよね。
園子温が巨匠チックになってきたのって、熱帯魚からですよね、きっと。
それで遡ってむきだしや自殺サークルや紀子の食卓レンタルしてみたりする人多かったみたいですね。
私が最初に観た園作品は確か、「桂子ですけど」で、シネマテークで観たのですが、あれはいつだったかなぁ、とつぶやいたところ、シネマテークの永吉さんから「97年の7月です」とリプライ頂きました。
97年だったら私まだ20代…
90年代に、単館系の邦画で私的に当たりの映画に次々と出会ってちょっと中毒気味になっていたせいもあって、もっと、もっと面白いもの!という感じで、ギラギラしながら探していて、「桂子ですけど」も、チラシを見て、もしかして、と思って観に行ったような…
平日の昼間だったので、お客が自分ひとりだったような記憶があります。
それはまぁいいのですが、なんというか、ここ1、2年の園ブームみたいなの、なんかなぁ、って思う私はやっぱり天邪鬼なのでしょうか。
自殺サークルも紀子の食卓も全然好きになれず、園子温と言う名前をチェックしなくなってしばらくしたころ、4時間の映画!と言うことで話題になって、ちょっと期待して観に行ったむきだしが、私的にはイマイチで、熱帯魚も全然いいと思えなくて、とうとう恋の罪は観に行きませんでした。
でもねやっぱり、ヒミズは観てきました。
仕事で斡旋してるMOVIXの券が、1月末に期限が切れるっつーのに大量に売れ残っててノルマに達してない、っていうのもあったのですが、ノルマに達してても観に行ったと思います。
私は、もう、今年しょっぱなに不惑のアダージョを見てしまったせいで、しばらく何を見てもあれを超えてくれそうにない、と思いながら見てるせいもあるのかもしれませんが、それだけでなく、私は近年の園ブームにどうしても乗れないのは、見ててどうもちょっと、くすぶるものがあるからです。
親が子供に平然と死ねと言ったり(あれはしつこすぎでは?イラつく観客を想定してしたり顔の監督が目に浮かぶ)、言うだけでなく装置のようなものまで作ってそれを子供に見せつけたり(そうだ、前作では親が子供を殺してしまったんですよね)、かと思えば娘が死んだ父親を足蹴にしてやっと死んだよとケラケラ笑ったり、ああいうの、どうも、映画だからって言っても、私はなかなか消化できない。
綺麗ごと言ってるつもりもないのですが、お金を払ってまで観たいシーンではないです。
でも、映画は監督のものだし、表現の自由は保障されているものですから、悪いとは言いません。ただ私は苦手なだけです。
かといって、「親なのだから子供のために命をなげうって当然」的な、ダンサーインザダークみたいなのも大嫌いだし、「美しき親子愛」的なのも、ヘタなのはかなり白けます。
このへんはかなりデリケートな部分だと思うので、余計なこと言って墓穴掘るのは、やめておきましょう。
染谷将太くんと二階堂ふみちゃんが演じる中学生は、どうも、おとなびてる気がして、中学生に見えなくて、でも高校生にしてはちょっとおぼこい気もするし、なんだか微妙だなぁ、と思いながら見ていたのですが、ラストに近づいていくにつれ、中学生に見えようが見えまいが、どうでもよくなってきます。
ティーンネイジャーでいいじゃんか、と思います。
住田、可愛げないなぁ、と思っていたのですが、だんだん愛おしくなってくるんですねぇこれが。
終盤の住田くんは本当にいたいけで、頭を撫でてあげたくなります。
そしてあの、私が言うまでもないくらい各所で称賛、大絶賛のラストシーン。
途中までは、嫌いなシーンもたくさんあって、やっぱり私、園子温ダメだわ~とか思ってたんだけど、ラストでは、揺さぶられますね。突き上げられますね。
あれは、どんな鉄の男でも泣くと思います。というより、男の方が泣いてました。しゃくりあげてる男の子とかもいましたね。
そういう私も、ラストには「ああ、みてよかった。」と、こぼれる涙を拭いながら強く思ったのでした。
私には、座右の映画、はたまたソウルムービー?
というような映画が、あります。
大好きな映画、フェイバリットムービー、思い入れのある映画、と言うのとも、ちょっと違います。
そのレベルではないです。
うまく言えないのですが。
去年までの、私のソウルムービーは、3本。
すべて邦画です。
順位ではなく、公開順(鑑賞順)です。
1.草の上の仕事
2.カナカナ
3.父と暮らせば
どこがどう、と言う説明など、できません。
好きだから、ということだけではないからです。
「筋金入り屁理屈こね女」の私が、理屈をこねられないのです。
さて、今年の1月5日に、4本目が加わってしまいました。
それが、「不惑のアダージョ」です。
出会えて、よかった。ありがとう。
ちなみに併映の「大地を叩く女」も、良かった!
同じ監督さんでして、この、井上都紀さんと言うアラフォーの女性監督さん、いやぁ、恐れ入りました。
今後、この方の新作が公開されるたびに、必ず観に行ってしまうことでしょう。
12月6日 ARLT/工藤冬里 KDハポン
12月10日「アンダーグラウンド デジタルリマスター版」シネマスコーレ
シネマスコーレのスタンプカードが満タンになって、1本タダでみられるので、何見ようかなーと楽しく悩んだ結果、実は未見だったアンダーグラウンドを観に行きました。
この映画にまつわる書きたいネタがあるのですが、今は余力が無くて無理です。いつか、とは思うのですがいつになることやら。
12月17日 埋火「ジオラマ」Release Tour スティーブジャクソン カタリカタリ KDハポン
「ジオラマ」、超名盤ですネ!
見汐さんと、志賀さんの髪型が、GWに四日市で見たときとまったく逆になってて、一瞬あれっ?って思っちゃいました
志賀さんが髪切ってボブになって、ボブだった見汐さんの髪は伸びてロングになっていたのです。
12月23日 ゆーきゃん 3rd「ロータリー・ソングス」KDハポン
〔ゆーきゃん+田代貴之(ベース)+森ゆに+足田メロウ〕 シラオカ タテタカコ
足田メロウさんの絵、本当にすてきですね。
ハポンに入場するときにポストカードをプレゼントしてもらったのですが、すごーく可愛いでしょう!
ライブペインティングは、次々と繰り広げられていく足田メロウワールドと、ゆーきゃんさんの温かな音楽が見事に融合して、幸せな時間が過ぎていきました。
もう、スクリーンに目が釘付け。「次は何?何?わぁー!」ってもうワクワクしっぱなし。楽しかったです。ありがとうございました。
そして、HADAくんが私の住む瀬戸市周辺でロケを打って撮りあげた衝撃作、「セールス・クライシス・スーパースター」が公開上映された25日、わたしはちゃんとハポンに予約もしてあって、めっちゃ楽しみ、何が何でも見に行く!的なつぶやきも大々的にしたっていうのに、前日に飲みすぎて、何をどうしたかまったく思い出せませんが、目が覚めたら床の上に転がっていました。
二日酔いなのか風邪なのか、恐らくは両方だと思うのですが、25日はまったく人間として機能せず、行けませんでした。嗚呼。
しかしそのあとすぐ、ようつべで全編アップしてくれたのはありがたかったです。
全画面にして見ましたけど、ああやっぱりこれは、スクリーンで見たかったなぁとつくづく後悔しました。
HADAくんが名古屋で活動を始めたばかりの頃、もう4、5年前(!)だと思うのですが、その頃は彼のサイトには彼のそれまでに撮った映画作品が全部見られるようになっていて、私は全部見たのですが、その時の正直な気持ちと言うのが、
「なぜHADAくんは、こんなに映画の才能があるのに音楽に固執するのだろう」
と言うことでした。
あれは確か、初めてHADAくんが得三で演った日だと思いますが、「映画はもう撮らないの?」と聞いてみたのです。
勿体ない、と思ったので。
そしたら確かHADAくんは、「ま、映画は50になってからでも撮れるし」というようなことを言っていたんですよね。
だけどね、やっぱり、「いつか」は危険。
「いつか」は、永遠にやってこないと私は思うのです、最近とみに。
思い立ったらすぐやってしまうべきです。
ま、HADAくんは、見る前に跳ぶ男ですから、やっぱり、やってくれますね。
さて、年末、映画を2本見ました。
「私だけのハッピーエンディング」
ガエル・ガルシア・ベルナルって、実は凄いプロの役者だなぁ、と思うのです。アクが強そうに見えて、実は万能調味料みたいな人ですね。
どんな料理にもちゃんと馴染むというか、つまりどんな役でもきっちりこなせてしまうなぁ、と。
それに、どうしたって、キュートですよね。
末期ガンの若い女子とイケメン医師、と言う取り合わせは、「病院へ行こう」のキョンキョンと三上博史を思い出しました。
「家族の庭」
マイク・リーは好きな監督のひとりです。
特に好きなのは「秘密と嘘」ですが、今回の家族の庭、秘密と嘘を超えるかと言うとちょっと私的には超えませんでしたが、でも、とてもいい映画。
私の思う、「ザ・マイクリー」な映画で、大満喫しました。
2011年11月17日 TAPE TENNISCOATS KDハポン
みたいライブが、私用や公用とぶつかるのは本当に悔しいですが、それよりももっとやりきれないのは、みたいライブどうしが同じ日にかぶることですよね。
しかし、そうは言っても世の中何もかも自分に都合がいいようにばかりはなってくれませんから、その辺はやはり、優先順位をつけるしか致し方ないわけです。
今の私は、やっぱり、テニスコーツ、ということになるようです。
テニスコーツは、何をおいても行きたい、というのが今の私の正直な気持ちです。
この日のライブ、私にとっては間違いなく、2011年に観たライブの中で、3本の指に入ります。
・・・いや多分、ベストワンです。
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