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蜩音楽帖

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    2009年04月15日

    葬送の調べ 

    先日103歳の大往生を遂げた私の祖母の葬儀から帰って参りました。

    従姉妹の子供のことは私から見ると何と呼ぶのでしょうか。

    調べてみたら従妹(じゅうまい)と言うそうですね。

    さやかちゃんとゆかりちゃんと言う、いとこの晴美ちゃんが二十歳そこそこで立て続けに産んだ年子のふたり娘は、要はおばあちゃんから見たらひ孫になるわけですが、晴美ちゃんはエレクトーン講師で、晴美ちゃんの旦那様はバンドをやっているギタリストで、そんなミュージシャン夫婦から生まれたふたりの娘はまあ当然と言うか、幼少の頃から音楽に囲まれた環境に育っているわけで、ふたりとも中学高校とブラスバンドに没頭し、とくに妹のさやかちゃんの方はサックスやトランペットにのめり込み、中学生の頃にYAMAHAのうにとろプロジェクトのオーディションに受かって全国ツアーにまわったり、昨年はNHKBSの「あなたの街で夢コンサート」と言う渡辺徹が司会する番組に出演し、東京フィルをバックにしたがえてトランペットソロで「メモリー」を演奏し、現在は芸大を目指して浪人中とのことです。行く末はオーケストラに入りたいと。

    前置きが長くなりましたが、とにかく葬儀の時、「ふるさと」と「千の風に乗って」を、ゆかりちゃんがフルート、さやかちゃんがトランペットのアンサンブルでおばあちゃんに捧げたわけです。

    おばあちゃんは40代半ばで未亡人となり、末っ子の私の母はまだその時2歳かそこらで父親の顔を覚えておらず、おばあちゃんは教員をしながら4人の子供を育て上げました。

    おばあちゃんは15年前、米寿のお祝いに何が欲しいかと聞かれ、「ピアノ」と答えました。

    明治生まれのおばあちゃんにとってピアノと言えば、学校に一台あるのがやっとの超ウルトラ級のラグジュアリー。

    何よりのステータスだったのだと思います。

    贈られたピアノで「楽しき農夫」を奏でるおばあちゃんの姿が今も鮮明に目に浮かびます。

    おばあちゃんは「エリーゼのために」と「乙女の祈り」がとても好きでした。私も昔はピアノを習っていたので、会うたびに弾け弾けとせがまれ何百回も弾きました。

    リチャードクレーダーマンも喜んでくれたなぁ。

    まだまだおばあちゃんのこと、いろいろ書きたいけれど、まとまりません。

    | Posted By カナカナ 投稿日: 2009年4月15日 11時50分 更新日: 2009年4月15日 11時53分

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