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蜩音楽帖

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    2011年01月05日

    明けてしまいましたが、2010年総括映画篇。 

    2010年は、映画は結構観たんです。

    映画はライブより融通が利きますから・・・。

    今年最初に観た映画はなんだったっけ、と考えてみると、正月休みにシネマテークでみた「地下鉄のザジ」のリニューアルプリントでした。

    しかしその後は勿論順番などきちんと覚えておりません。

    映画も、観たものはすべてきちんと記録しておけばよかったです。

    思い出せる限り書いてみます(順不同)。

    「幸福の黄色いハンカチ(デジタルリマスター)」は、33年も前に、こんなに秀逸なロードムービーが日本で作られていたなんて。誇らしい。と思いました。笑って、ウキウキして、しんみりして、泣いて、そして文字通りシアワセな気持ちで胸がいっぱいになりました。

    「借り暮らしのアリエッティ」は、劇場で観るつもりはなかったのですが、岸眞衣子さんがMCで、「ログメンはアリエッティの世界に通じるものがある」と話されてて、無性に観たくなってMOVIXへ行きました。

    アニメはもう一本、くまのがっこうとチェブラーシカの2本立て。現在私、齢不惑にしてお恥ずかしいのですが、私の中でくまのこジャッキーが一大ムーブメントを巻き起こしておりまして、私の周りはジャッキーだらけでございます。てっきりイギリスあたりの作品だと思っていたのに実は多治見出身の女の子がジャッキーの生みの親と知った時の驚きと感動。映画化されると聞いたときは「やったわね!」とジャッキーのぬいぐるみを抱きしめて喜びました。映画版のジャッキーは縫い目が気になりましたし、内容もとってもゆるくてたるかったですが(そこが好きなんですけど)、特筆すべきは音楽。コトリンゴ嬢のピアノはアカデミックで素晴らしく、さすが教授のお墨付き。サントラ買ってしまいました。

    3Dは2本。「アリスインワンダーランド」と、「ガフールの伝説」。「ガフールの伝説」は私が単にフクロウが好きと言う理由だけで観に行ったのですが、個人的にはアリスよりずっと良かったと思いました。アリスはわざわざ3Dで観なくても良かったなぁ、と思ったのですがガフールは3Dで観てこその素晴らしい作品だったと私は思ったのですが、どうも日本では興行的にあまりよろしくなかったようで、まだまだやってるだろうとタカをくくって観に行くのをちょっと先延ばしにしていたらどこもかしこも上映終了してしまって、唯一まだ上映していたコロナに最終日に駆け込んで観たのですが、100人は入れるハコで私を含めて5人しか居なかったです。

    楽しみにしていたペドロ・アルモドバルの新作「抱擁のかけら」は、私の期待が大きすぎたあまり、ちょっと物足りなかったです。ボルベールやオールアバウトマイマザーを超えるものをどうしても期待してしまうのです。

    「NINE」堪能させてもらいはしましたが、シカゴやムーランルージュとどうしても比べてしまいます。比較優劣で考えるのはやめたいものです。

    「トルソ」。これは2回も観に行ってしまいました。ものすごく、抱擁のかけら以上に期待して観にいったのですが、期待を裏切らないどころか、期待をはるかに上回るほどの凄い作品だったのです。「愛のむきだし」でボロクソに書いてしまった渡辺真起子、安藤サクラのお二人が本当に素晴らしくて、愛憎紙一重とは言いますが、手のひらを返したようにあのお二人を心から大絶賛してしまうことをお許しいただきたいです。ああ、もう一度観たい。今年の、と言うより私の「たからもの映画リスト」に加わった作品でありました。勿論DVDが出たら即買いです。

    「プレシャス」「ガールフレンドエクスペリエンス」「シルビアのいる街で」どれも良い映画でしたが感想は割愛します。

    いくつかハリウッド映画のロードショーも観たと思いますがあまり印象に残っていません。

    “音楽”にまつわる映画もいくつか観ました。

    「シスタースマイル〜ドミニクの歌」♪ドミニークニックニック〜と言うあのキャッチーなフレーズを生み出した修道女の物語、と聞いて天使にラブソングやサウンドオブミュージックみたいなスコーンとしたサクセスフルなストーリーだと勝手に思い込んでいたらとんでもない、やることなすこと裏目に出つつなだらかに自滅へと向かう救いの無い展開には参りました。あの時期名演小劇場ではいろいろ良さそうな映画が団子になって上映されてて、迷った末にあれを選んで観に行ったのに、私的にはハズレで、残念でした。

    「ベンダ・ビリリ!」を見れば、彼女の何がいけなかったのかがよくわかります。ベンダビリリは全先進国の人が観るべきだと思いました。

    同じくドキュメンタリーの「何も変えてはならない」も大好きでした。専業歌手ではない美女シンガーということでついカーラ・ブルーニと比べたくなるのですが、ジャンヌ・バリバールはカーラ・ブルーニほどの音楽センスは無いかもしれませんが、カーラブルーニには出せない世界観をジャンヌバリバールは持っていると思います。

    音楽がテーマの映画で見逃して悔しかったのは「ペルシャ猫を誰も知らない」です。見たかった・・・

    「桃まつりpresents うそ」を音楽にまつわる映画と括ってしまうのは名古屋人だからでしょうか。『バーブの点滅と』小鳥のなぎさちゃん、ナチュラルで素敵でしたー。終盤は手だけしか見えなくなってしまいましたが・・・(観た人しかわからない)。西村公一さんも上手かったです。『テクニカラー』洞口さん最高です。メジャーな大女優になってもインディペンデント精神を失わない彼女は本当にカッコイイ!桃まつりは嬉しいことに見たかったこの2作品が同じ「弐のうそ」だったのでこの日しか見ませんでした。舞台挨拶があってなぎささんや西村さんも壇上に立っておられて「でも歌わないんだなー」と思ってちょっと不思議な感覚でした。

    そして今年は洋邦で言うと邦画を多く観たかもしれません。

    「カケラ」妹サクラ嬢より美人な安藤モモ子初監督作品。本当にあの姉妹はタダモノジャナイですね。

    あまり大きな声では言えませんが、私は自ら進んで女子高→女子大へ進学し、非常に心地良い思いで学生生活を送ったり、単に空いているから、と言う理由だけでなく喜んで女性専用車両に乗ったり、ライブを観るなどで上京した折は、ビジネスホテルではなくラクーアに泊まったり(女性専用の仮眠スペースがあり、まわりに女性がたくさん居て安心するので)、可愛い女の子や綺麗なお姉さんと話したりすると心が躍ったり、美容院へ行ってもイケメン美容師より女性の美容師の方が嬉しかったりするものですから、私ってちょっとレズっぽいのかなぁと思ったりしていたのですが、あの映画を観て「私はレズではないな」と思いました。

    「ヘヴンズ・ストーリー」途中で休憩を挟んで4時間以上の上映作品、と言えばどうしても「愛のむきだし」を引き合いに出してしまうのですが、愛のむきだしは途中ちょっとだれてきて「まだ終わらないのかー」とチラッと思ったりした記憶があるのですが、ヘブンズストーリーでは、前半2時間が終わって休憩、となったとき「え、もう2時間経った?!」と思うくらいあっというまに感じ、後半もまったくだれることなく最後まで夢中になって見てしまいました。サスペンスものの2時間ドラマでしかみたことのなかった長谷川朝晴氏ですが、シビレました。惚れました。日本人俳優で一番好きになりました。山崎ハコさんは、名前だけはよーく存じ上げていましたが歌を聴いたこともなく、顔もよく知らなかったのですが、素晴らしかったです。

    2010年に観た作品で一番好きだったのは、「春との旅」です。

    私にとっての「いい映画」とは、イコール「いつまでも観ていたい、終わってほしくないと思える映画」であります。トルソも、4時間半の上映時間だったヘヴンズストーリーも、2009年の私のベストワンだった「キャラメル」もだったのですが、この「春との旅」が、一番強くそう思いました。終演時間がわかっていたものですから、そろそろ終わりに近づいてきたな、と気づいた時のあの寂しさ。見終った後の余韻の深さもダントツでした。頻繁に映画を観ていると、どんなに感動した映画でもあまり引きずらない体質になってくるのですが、この映画は時間が経つほどに静かな余韻が押し返してくるような、初めての感覚を体験しました。仲代達也、セクシーすぎるおじいちゃん。かっこいいなぁ。

    そして2010年最後に観た「リッキー」フランソワオゾン作品。

    記憶に新しいから、言うのではなく、これは本当に素晴らしい映画でした。この作品は年が明けた現在もまだ公開中です。是非観てください。強くおススメします。

    2011年の映画初めは「たまの映画」の予定です。

    あ、そうだ、あけましておめでとうございます。

    今年もよろしくお願い致します。

    | Posted By カナカナ 投稿日: 2011年1月5日 0時28分 更新日: 2011年1月5日 10時27分

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