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蜩音楽帖2024/4 | ||||||
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2月6日は今年初のハポンへ行きました。
2月5日じゃないです。6日です。
私は20年以上前、パール兄弟ファンクラブの「あこや会」に入っていたほどの、筋金入りのパール兄弟ファンでした。本当に、ハンパないほど入れ込んでいました。
自慢まじりの思い出話はいくらでも書けるのですが、先日のメトロファルス自慢を書いた日記を読んでくれた知人が「あれを読んでも多分誰も自慢だとは気づかないよ」と忠告してくれたので、なんか萎えてしまったので書きませんが、そもそも私がメトロファルスを知ったきっかけも、結局のところは元々パール兄弟のベーシストだったバカボン鈴木さんがもうひとつやっているバンド、ということだったのです。
20年以上前ですがNHK-FMの「ジョイフルポップ」と言う音楽番組で月曜日がサエキさんだったのですが、それを毎週欠かさず聴いていました。それで初めてメトロファルスを聴きました。
話がウロウロして申し訳ないのですが、ええと、まとまらないのですが、とにかく私はサエキさん(そして野宮真貴ちゃん!)がハポンにやってくると言う5日ではなく、6日にハポンへ行ったのです。
一応注釈しておくと、間違えたわけでは当然ありませんよ!
2006年、私が初めてハポンのドアを開けた時に目の前に立っていたモモジさんを見たとき、「サエキさんに似てる・・・」と思いました。
モモジさんとサエキさんがおんなじ空間に居るところを見たい気がなかったわけではないですし、ナマのサエキさんにも万博以来5年ぶりにお会いしたい気持ちもあったのですが、パール兄弟命の元女子高生の私の20ウン年後は、サエキさんよりモモジさん、パール兄弟よりスティーブジャクソン、でありました。
今まで年に2、3回くらいしか実はSJのライブを見ていなかった、と昨年末くらいに気づいて愕然とし、よし、今年はもっとスティーブジャクソンを聴くぞ!と思った次第です。
そして今私の中で赤丸急上昇中のシラオカさんも出るという2月6日は、現在の私にとって2月5日よりもずっと価値のある日であったということです。
そして2月6日は私にとって本当に素晴らしい日となりました。
また後ほど書きます。
1月にもう一本映画を観ていたのを思い出したので書いておきます。
韓国映画の「ハーモニー〜心をつなぐ歌」です。
小中高と合唱少女だった私は合唱ネタと言うと無条件に観に行きたくなってしまうのです。
この映画は韓国に実在する女子刑務所合唱団の話で、合唱がメインというわけではなかったです。
まるで人情舞台のように、笑わせて泣かせてしんみりさせて、クライマックスからラストにかけてはもう、泣け泣け、泣かんかいゴルァ!という感じでした。
それと、ラストの落としどころが、少々ショッキングというか、なんか後味悪しなカンジ。
これは感動のラストシーン、とは言えないんじゃないかと思いました。
うーんちょっとなぁ、と思ってしまったです。
エピソードそのものはフィクションなんだと思いますが・・・
ふと今気がついたのは、私は合唱ネタと言うより、合唱“部”ネタが見たいのかもしれません。
合唱ネタは無条件に見たくなると言いながら、「うた魂♪」は見逃しています。これこそが合唱部ネタなのに。
合唱部ネタではありませんが、映画「櫻の園」(90年公開の、中島ひろ子やつみきみほが出ている方)は、個人的思い入れビシバシあって本当に大好きな映画です。
演劇部と合唱部の違いこそあれど、私の高校時代とあまりにもオーバーラップするからです。
同じ中原俊監督で「櫻の園」の後日談が2008年に公開されて大コケしたらしいですが、同じ監督なだけにやりきれないです。
ヨタロウさん、昨日2月1日はお誕生日おめでとうございました。
っていうかヨタロウさんが今尾張の地にお忍び?で来ていらっしゃる。
たったいまいまは、犬山城をご覧になっていらっしゃる。
ツイッターで知ったわけです。
まったく、すごい世の中になったものだなぁ。。。
ヨタロウさんが、ライブとかそういうオフィシャルではなくてまったくのプライベートで名古屋に来ている、ということがオンタイムでわかってしまう・・・。
ああ、22年前の私が今のこの状況を見たら卒倒するな。
東北の田舎町でひたすらヨタロウさんに恋焦がれていたあの頃の私が知ったらどうなっちゃうんでしょう、こんな状況を。
アイス屋でせっせとバイトして、東北新幹線に乗ってメトロのライブ見にエッグマンへ通ったあの頃の私。
上京してからはほぼすべて見たのですよ、メトロのライブ。
バカボンさんが脱退する最後のライブも、玄ちゃんや横川さんが初めてメトロに参戦したライブも、寺田倉庫も、女子美祭も、グラファンと対バンしたラママも、もうきりがないです、多分ヨタロウさん関連のライブや芝居、百本くらいみてるかもです(百本はいくらなんでも言いすぎか?でも数十本は確実)。
最後にメトロをみたのはもう6年くらい前、幡ヶ谷のドアーズ。HONZIさんがでていらっしゃったなぁ・・・まだお元気だったなぁ、あの時のHONZIさん(涙)。
と、ズルズルとタイムスリップはこのくらいにしておこう。
とにかく、メトロさん名古屋に来てくださいな!
でも、集客はお任せクダサイ!と胸を叩けないのが情けないところ。
1月はTOKUZOに横川さんや、良明さん率いるSCLAP(バカボンさんもメンバー)もいらしてたのに行ってないし・・・
昔大好きだった人たちはますますお元気に活躍されているし、どんどん面白い人たちが出てきてしまうし、どっちも今はネットでいくらでも情報が入手できてしまうのも、こうなると考えものですね。
知らなきゃ知らないですんだあの頃の方がよかったような気もしてきます。随分あとになって、ヨタロウさんが名古屋に来てたんだって!きーっ!って地団太踏むくらいの方が、実は健全でよかったんじゃないでしょうか。
だからってネットやめる気は毛頭ないですけどね。
今思うと、ネットの無かったあの時代に、あれだけレアなものをいろいろ見ていた自分がちょっと誇らしいです。
自慢話ならいくらでもできますヨ。今じゃちょっとした御大になられている方々がぺーぺーの頃とかいっぱい見てるんですもの。
ネットが無かったころの方が、かえって効率がよかったのかもしれませんネ。
ぴあ、シティーロード、ぴあホールマップが私の東京時代の三種の神器。
この3つがあれば充分だったんです、あの頃は。
繰り返しますが、だからと言ってネットをやめる気はやっぱりないです。
三味線!
今までいろんなバンドを見てきたつもりでしたが、三味線を弾くバンドは初めてです。
なんというか、目から鱗、というか、私もまだまだだなぁ、というか・・・
1月25日、TOKUZO。
ボロン良かった。
長年愛して止まないカタリカタリも当然よかった。
しかし、NolenNiu-de-Ossi!
奈良から名古屋初上陸のおふたり。
かなり衝撃的でした。
この人たち、絶対ブレイクしますね。
しなきゃ嘘ですよ。
上手いのは勿論のこと、ビジュアルもいいし、すごいエンターティメントなひとたちです。
バンド名が覚えにくいのがちと難かもしれませんが、売れちゃえば関係ないでしょう!
CDも買っちゃいました。
名古屋初のライブを見られてラッキーでした。
カタリカタリのおかげですね。
この日はこのお二人をTV局(ABCって言ってた)が撮影していました。
関西ローカルとのことでオンエア見られなくて残念です。
客席もカメラ向けてたからもしかして私も映ってるかも・・・
ノレンニゥー・デ・オッシ!
覚えておいてください、彼らはまたきっとすぐ名古屋に来てくれることでしょう、その時は是非皆さん、見たほうがいいです!
私も今度はワンマンでじっくりみたいと思いました。
http://www
「その街の子ども」 http://sonomachi
夜道は暗い。街頭が点いていようが、人の顔なんてぼんやりしか見えない。当然のこと。
でも、ドラマや映画では、夜道だろうが夜の公園だろうが、人の姿はバッチリ見える。それが普通です。
真っ暗で人の顔がぼんやりしか見えないドラマなんて観る人が困っちゃいますものね。
でもこの映画は、夜道の暗さがそのままスクリーンに映し出される。
そして引き込まれるのです、夜の神戸の住宅街へと。
自分も一緒に歩いているような気分にさせてくれるリアリティが、たまらなく良かった。
ボーイミーツガール、だけどラブストーリーではない。
それもまたリアル。
だって、男女が出会うたびにいちいち恋に落ちるわけじゃないんだからね。
ラストの抱擁が爽やかで切なくて、心が洗われました。
いい映画だったなー。
大友良英さんの音楽がまた、絶妙。
サラサラの雪を踏みしめながら先ほど帰宅しました。
零時近かったのですが雪明りで明るかったです。
イーハトーヴ出身の私ですが、もう雪道の歩き方をすっかり忘れていますので、非常に疲れました。
どこから帰宅したかと言うと大須モノコトからです。
ゴム長履いて、電車に乗って行きました。
ゴム長って言ってもくるぶし丈ですからね。一応ちょっとリボンなんかついていて、でもまあやっぱりゴム長には違いないです。
昔、電車通勤していた頃、何故か帰りに最寄り駅を降りるとドシャ降り、という目に遭った日が続いたことがあって、たびたび靴をぐっしょり濡らして帰ってくる私を不憫に思った父が買ってきてくれたこのゴム長が、何年かに一度大活躍します。
このゴム長ちゃんが前回活躍してくれたのは、2005年12月18日。5年前ですね。
新栄ロックンロールでおおはた雄一くんを聴いた日、あの日も今日のような大雪だったのです。
なんとか最寄り駅にたどり着いたら、母がこのゴム長を持って迎えに来ていてくれたのでした。
さて今日(もう昨日になってしまいました)のモノコトは、スパン子さんとたゆたう。
たゆたう、去年は一度もライブを聴けず、もし今年、半年経っても名古屋に来そうな気配が無かったら京都まで行っちゃる!と息巻いていたところだったので、新年早々本当に嬉しくて嬉しくて・・・
こんな大雪と連れだってきてくれるとは夢にも思いませんでしたけどね!
久しぶりに、たゆたうワールドにどっぷりと浸ってきました。
今日は二人とも頭にお団子を作って、なんて愛らしいの。
そしていつものように演奏前に、向かい合って一礼する儀式。
私はいつもこれを見ると胸がキューンとなります。
「みどりにあるくうた」、「しかくいよるに」聴くたびに涙が出ます。大好きです。
そして、スパン子さん。
今日のライブのフライヤーをこの前得三でもらって、その時初めてお名前を知ったので、どんな感じの方だろうとぐぐってよーつべでライブの映像を拝見したら、とっても素晴らしかったので、楽しみにしておりました。
今日はこの大雪で、私もモノコトに着いたのが開演時刻である7時少し前だったのですが、たゆたうのお二人は渋滞に巻き込まれてまだ到着していませんでした。
こころさんは、たゆたうのファンの方に、「イガキさんの鳴り物のオモチャ類にはいつもマイクついてる?」と聞いておられました。まだたゆたうのお二人が到着していませんから、当然リハーサルも出来ていません。「どうだったかなぁ・・・」と首をひねるファンの方。「ま、どっちでもいけるようにしておきます。なんかすみませんね、お客さんに聞いちゃったりして」というようなことをおっしゃって苦笑いされていました。
もしかしたら本当なら先にたゆたうだったのかもしれませんが、そういう訳なので先にスパン子さんの演奏が始まりました。
始まって十数秒でもうぐぐーっと引き込まれてしまいました。
もうずっとライオンメリィさんを聴く機会に恵まれていないので、アコーディオンの素晴らしい演奏を久しく聴いていなかった気がします。
スパン子さんの奏でるアコーディオンは、メリィさんに勝るとも劣らないと思いました。
哀しくて優しくて狂おしい。そこに、メリィさんとはまたちょっと違う、女性特有の強さと、女性ならではの繊細さが加わって、震えるほど素敵でした。
3曲くらいだったかな?の演奏が終わったところで、やっとたゆたう到着。
そしてすぐイガキさんが加わって、三人での演奏が始まりました(もうひとりはコントラバスの熊坂さん)。
その後さらに、二人目のゲスト、ほうすけくん。ほうすけくんとは、スパン子さんにそっくりな可愛い坊ちゃん3歳。
彼はパーカッション担当。天才です。
モノコトではいろんなミュージシャンがライブをされていて、そのうちのいくつかを私も観させてもらっていますが、演者とハコのハマり具合が今日ほど絶妙だった日は初めてです。
どこか異国の旅先でふらっと立ち寄ったパブでライブを聴いているような感覚でした(そんな実体験などありませんのであくまで空想)。
大雪の日は素晴らしいライブを聴ける日、というジンクスができました。
ところで、今年はライブや映画を見たら都度記録すると決めたので、書いておきます。
1月10日は得三でICHI。レイチェルダッド嬢はジョアンナ・ニューサムやジョニミッチェルが好きな人にはド真ん中だと思います。
演奏の円熟さとは正反対になんと愛らしい方なのでしょう。MCで彼女が喋るたびに「カワイイ♪」と言う女性客の声があちこちから聞こえましたが、本当に可愛らしいのです。思わずニコニコしてしまいます。ICHI大好きビーム大放出のレイチェルと、照れ笑いのICHIさんは本当にお似合いのカップルだと思いました。以前、「ICHIとエフロミオを出会わせた神様は偉い!」と書いたことがありましたが、今回はエフロミオの部分をレイチェルダッドに置き換えて同じことを申し上げたいです。
1月13日はシネマスコーレで「たまの映画」。
レディスデーでしたので女性客が大半でしたが、たった千円でこんなに贅沢なものを見せていただいていいのでしょうか?と思わず言いたくなってしまいました。滝本さんのレテ、石川さんの円盤やMANDARAⅡ、知久さんは私の知らないハコでしたが、それぞれのライブを何曲も丸々聴けたり、パスカルズもエコーユナイトも聴けちゃうし、ヨーロッパ企画の「曲がれ!スプーン」の音楽を滝本さんがつけられたのですが、そのレコーディング風景も見られちゃったりして(すっごく素敵な音楽だったのでCDが欲しくなりました)、本当に贅沢させてもらっちゃいました。
もちろん“秘話”っぽいエピソードも色々話してくれていたり、現在の知久さんや石川さんのプライベートな部分も見られたりします。とにかくいろいろ贅沢です。特に当時たまの熱烈なファンだったわけじゃない方が見ても、十分に面白いし見ごたえがあります。
「私とたま」について書こうと思えばいくらでも書けます、二十年以上前から何本もライブを見ていましたし、たまが某製鉄会社のCMに出た年にそのグループ会社に就職したのがすごく嬉しかったし(別にたまがCMしてるからその会社を受けたわけじゃなくて単なる偶然ですが)、初めて「さよなら人類」を聴いてたまの存在を知ったのはイカ天よりも前でケラさんのFMナイトストリートだったりとかもちろんたまがイカ天でグランプリを取った瞬間もリアルタイムで見たとか、そういうこといろいろあるんですが、今回それを書くのはお門違いだと映画を観て痛感しました。
「たまの映画」は、「あの頃のたま」の映画ではなくて、「現在のたま」の映画だったからです。
現在の知久さんが飼っているアメフクラガエルは可愛すぎました。
2010年は、映画は結構観たんです。
映画はライブより融通が利きますから・・・。
今年最初に観た映画はなんだったっけ、と考えてみると、正月休みにシネマテークでみた「地下鉄のザジ」のリニューアルプリントでした。
しかしその後は勿論順番などきちんと覚えておりません。
映画も、観たものはすべてきちんと記録しておけばよかったです。
思い出せる限り書いてみます(順不同)。
「幸福の黄色いハンカチ(デジタルリマスター)」は、33年も前に、こんなに秀逸なロードムービーが日本で作られていたなんて。誇らしい。と思いました。笑って、ウキウキして、しんみりして、泣いて、そして文字通りシアワセな気持ちで胸がいっぱいになりました。
「借り暮らしのアリエッティ」は、劇場で観るつもりはなかったのですが、岸眞衣子さんがMCで、「ログメンはアリエッティの世界に通じるものがある」と話されてて、無性に観たくなってMOVIXへ行きました。
アニメはもう一本、くまのがっこうとチェブラーシカの2本立て。現在私、齢不惑にしてお恥ずかしいのですが、私の中でくまのこジャッキーが一大ムーブメントを巻き起こしておりまして、私の周りはジャッキーだらけでございます。てっきりイギリスあたりの作品だと思っていたのに実は多治見出身の女の子がジャッキーの生みの親と知った時の驚きと感動。映画化されると聞いたときは「やったわね!」とジャッキーのぬいぐるみを抱きしめて喜びました。映画版のジャッキーは縫い目が気になりましたし、内容もとってもゆるくてたるかったですが(そこが好きなんですけど)、特筆すべきは音楽。コトリンゴ嬢のピアノはアカデミックで素晴らしく、さすが教授のお墨付き。サントラ買ってしまいました。
3Dは2本。「アリスインワンダーランド」と、「ガフールの伝説」。「ガフールの伝説」は私が単にフクロウが好きと言う理由だけで観に行ったのですが、個人的にはアリスよりずっと良かったと思いました。アリスはわざわざ3Dで観なくても良かったなぁ、と思ったのですがガフールは3Dで観てこその素晴らしい作品だったと私は思ったのですが、どうも日本では興行的にあまりよろしくなかったようで、まだまだやってるだろうとタカをくくって観に行くのをちょっと先延ばしにしていたらどこもかしこも上映終了してしまって、唯一まだ上映していたコロナに最終日に駆け込んで観たのですが、100人は入れるハコで私を含めて5人しか居なかったです。
楽しみにしていたペドロ・アルモドバルの新作「抱擁のかけら」は、私の期待が大きすぎたあまり、ちょっと物足りなかったです。ボルベールやオールアバウトマイマザーを超えるものをどうしても期待してしまうのです。
「NINE」堪能させてもらいはしましたが、シカゴやムーランルージュとどうしても比べてしまいます。比較優劣で考えるのはやめたいものです。
「トルソ」。これは2回も観に行ってしまいました。ものすごく、抱擁のかけら以上に期待して観にいったのですが、期待を裏切らないどころか、期待をはるかに上回るほどの凄い作品だったのです。「愛のむきだし」でボロクソに書いてしまった渡辺真起子、安藤サクラのお二人が本当に素晴らしくて、愛憎紙一重とは言いますが、手のひらを返したようにあのお二人を心から大絶賛してしまうことをお許しいただきたいです。ああ、もう一度観たい。今年の、と言うより私の「たからもの映画リスト」に加わった作品でありました。勿論DVDが出たら即買いです。
「プレシャス」「ガールフレンドエクスペリエンス」「シルビアのいる街で」どれも良い映画でしたが感想は割愛します。
いくつかハリウッド映画のロードショーも観たと思いますがあまり印象に残っていません。
“音楽”にまつわる映画もいくつか観ました。
「シスタースマイル〜ドミニクの歌」♪ドミニークニックニック〜と言うあのキャッチーなフレーズを生み出した修道女の物語、と聞いて天使にラブソングやサウンドオブミュージックみたいなスコーンとしたサクセスフルなストーリーだと勝手に思い込んでいたらとんでもない、やることなすこと裏目に出つつなだらかに自滅へと向かう救いの無い展開には参りました。あの時期名演小劇場ではいろいろ良さそうな映画が団子になって上映されてて、迷った末にあれを選んで観に行ったのに、私的にはハズレで、残念でした。
「ベンダ・ビリリ!」を見れば、彼女の何がいけなかったのかがよくわかります。ベンダビリリは全先進国の人が観るべきだと思いました。
同じくドキュメンタリーの「何も変えてはならない」も大好きでした。専業歌手ではない美女シンガーということでついカーラ・ブルーニと比べたくなるのですが、ジャンヌ・バリバールはカーラ・ブルーニほどの音楽センスは無いかもしれませんが、カーラブルーニには出せない世界観をジャンヌバリバールは持っていると思います。
音楽がテーマの映画で見逃して悔しかったのは「ペルシャ猫を誰も知らない」です。見たかった・・・
「桃まつりpresents うそ」を音楽にまつわる映画と括ってしまうのは名古屋人だからでしょうか。『バーブの点滅と』小鳥のなぎさちゃん、ナチュラルで素敵でしたー。終盤は手だけしか見えなくなってしまいましたが・・・(観た人しかわからない)。西村公一さんも上手かったです。『テクニカラー』洞口さん最高です。メジャーな大女優になってもインディペンデント精神を失わない彼女は本当にカッコイイ!桃まつりは嬉しいことに見たかったこの2作品が同じ「弐のうそ」だったのでこの日しか見ませんでした。舞台挨拶があってなぎささんや西村さんも壇上に立っておられて「でも歌わないんだなー」と思ってちょっと不思議な感覚でした。
そして今年は洋邦で言うと邦画を多く観たかもしれません。
「カケラ」妹サクラ嬢より美人な安藤モモ子初監督作品。本当にあの姉妹はタダモノジャナイですね。
あまり大きな声では言えませんが、私は自ら進んで女子高→女子大へ進学し、非常に心地良い思いで学生生活を送ったり、単に空いているから、と言う理由だけでなく喜んで女性専用車両に乗ったり、ライブを観るなどで上京した折は、ビジネスホテルではなくラクーアに泊まったり(女性専用の仮眠スペースがあり、まわりに女性がたくさん居て安心するので)、可愛い女の子や綺麗なお姉さんと話したりすると心が躍ったり、美容院へ行ってもイケメン美容師より女性の美容師の方が嬉しかったりするものですから、私ってちょっとレズっぽいのかなぁと思ったりしていたのですが、あの映画を観て「私はレズではないな」と思いました。
「ヘヴンズ・ストーリー」途中で休憩を挟んで4時間以上の上映作品、と言えばどうしても「愛のむきだし」を引き合いに出してしまうのですが、愛のむきだしは途中ちょっとだれてきて「まだ終わらないのかー」とチラッと思ったりした記憶があるのですが、ヘブンズストーリーでは、前半2時間が終わって休憩、となったとき「え、もう2時間経った?!」と思うくらいあっというまに感じ、後半もまったくだれることなく最後まで夢中になって見てしまいました。サスペンスものの2時間ドラマでしかみたことのなかった長谷川朝晴氏ですが、シビレました。惚れました。日本人俳優で一番好きになりました。山崎ハコさんは、名前だけはよーく存じ上げていましたが歌を聴いたこともなく、顔もよく知らなかったのですが、素晴らしかったです。
2010年に観た作品で一番好きだったのは、「春との旅」です。
私にとっての「いい映画」とは、イコール「いつまでも観ていたい、終わってほしくないと思える映画」であります。トルソも、4時間半の上映時間だったヘヴンズストーリーも、2009年の私のベストワンだった「キャラメル」もだったのですが、この「春との旅」が、一番強くそう思いました。終演時間がわかっていたものですから、そろそろ終わりに近づいてきたな、と気づいた時のあの寂しさ。見終った後の余韻の深さもダントツでした。頻繁に映画を観ていると、どんなに感動した映画でもあまり引きずらない体質になってくるのですが、この映画は時間が経つほどに静かな余韻が押し返してくるような、初めての感覚を体験しました。仲代達也、セクシーすぎるおじいちゃん。かっこいいなぁ。
そして2010年最後に観た「リッキー」フランソワオゾン作品。
記憶に新しいから、言うのではなく、これは本当に素晴らしい映画でした。この作品は年が明けた現在もまだ公開中です。是非観てください。強くおススメします。
2011年の映画初めは「たまの映画」の予定です。
あ、そうだ、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
随分大それたタイトルですみません。現在の職種柄耳慣れた言葉でして、ついつい。
2010年は、前年に比べてライブを鑑賞する回数ががくんと減ってしまった一年でした。
1月にマルタさんや宍戸さんに行けず「今年は幸先が悪い・・・」などと思ってしまったのが運の尽きだったのか、行きたいと思うライブの日に限って野暮用がぶつかったりして、「普段ヒマなのになんでだよー」と不貞腐れたくなることがたびたびあったのです。
そんななか、ログメンは今年最後の12月22日のハポン以外は全部みました。皆勤賞を狙っていたのですが、最後の最後に行けず。
ログメンと同じくらい今年大好きだったのはDinner Set。ただ彼らは今年後半は非常に精力的で、立て続けにライブを打ってくれていたのですが追いつけませんでした。スタンプカードのスタンプも結局2個どまり。来年は満タンを狙います。
3月には初めて生ディランを拝みました。サクッと演ってスタッと帰っていかれた、というカンジでした。
来年はスティングを拝みに行こうかどうしようか思案中です。
前後しますが2月には念願の埋火を観る事ができました。これは本当に素晴らしかったです。どうしてももう一度生で聴きたくて、8月の三茶へ行ってモモジさんを驚かそうと密かに企んでいたのですが、ここでも野暮用が重なって断念。
今年は、たゆたうと割礼が名古屋に来てくれなかったのが残念です。そう思うと1月の宍戸さんを見逃したのが本当に悔やまれます。
3月にハポンで初めて西村公一さんを観ました。名古屋の人たちをせっせと聴きに行くようになって4年くらいは経っているのに、どうして今まで観るチャンスがなかったのだろうかと思いました。すごく感動したので、6月にもハポンへ聴きに行きました。公園は、ずっと名前だけ知っててそれが西村さんの在籍するバンドだとわかったので是非聴いてみたかったのですが、行けませんでした。ただ、役者の西村さんは2回ほど。舞台と映画、両方観させてもらいました。
今年お初といえば、5月のつぶろっくで紙コップス。去年の8月にログメンとハポンで対バンした日は法事で行けなかったのですが、後日星くんから「紙コップス、絶対オオサキさん好きだから観た方がいいっす」と薦めてもらったのですがなかなか観に行けずにつぶろっくでやっと見ることができました。わらびもちやさんの歌で泣きそうになったのを思い出します。
7月はモノコトで岸眞衣子さん。ログメンが対バンだったので行ったのですが、今までまったく存じ上げなかったのですがとても素敵な方でした。また聴きたいです。
そして今年初めて聴いた人で一番心に残っているのはテニスコーツです。テニスコーツもまた、テニスコーツと言う名前だけは聞いたことがあったのですが二人組と言うことさえも知らず、時々自動の今井さんを観に行って初めて見て、聴きました。ああ、めぐりあえてよかったと思いました。知らないままにならなくて本当によかったです。トリエンナーレのATカフェでのライブにも勿論行きました。
今年は昨年の三分の一くらいしかライブ見てないんじゃないかなぁ、と思っていたのですが、だんだん思い出していくうちに三分の一は言い過ぎかな、と思えてきました。
スティーブジャクソン、カタリカタリ、Ett、小鳥美術館、DOIMOI、jaaja、などずっと好きで聴いてきた人たちも、何とか一度はライブへ行きました。何とか一度は、と言うのも去年のことを思うと随分さびしい話ですが・・・。
記憶に新しいので書きますが、お初ではないと思うのですが12月のTOKUZOで聴いたシラオカさん(「シラオカ」だとなんか呼び捨てしてるみたいで書きにくい)もいいですね。この日はDOIMOI、BLUE RAY DANCE、ドイツのSOMETREEの日だったのですが、シラオカさんを聴きに来られていた同世代の女性と相席したのが縁で友達になれたのが嬉しかったです。
今年のライブ鑑賞納めはHADAくんでした。HADAくんの「出発」、すごい中毒性を持った恐ろしいアルバムです。ライブもよかったー。HADAくんは何というかもう、存在自体が愛おしい。来年も期待しています。
最後に。
総括などと銘打った以上書いておかなければならないこと。
音楽を愛する東海人は今年大きな「喪失」がありました。
RADIOiの閉局。
この喪失感と言ったら筆舌に尽くしがたいものがあります。
宝くじで3億当てたら買収する!とか思っていたのですが3億ぽっちじゃ焼け石に水程度なんだそうですね。
現在の職場では日中ひとりで仕事をしている時間が大半なので、ずっとRADIOiをかけていたのですが、10月以降、他局を聴く気になれないので仕方なくipodにポータブルスピーカーをつなげて、すでに持っている音源ばかりを聴いています。
新しい音楽や、知らずにいた素晴らしいアーティストの存在を教えてくれたり、忘れていた名曲を思い出させてくれたりしたRADIOiを失ってしまったことは、これまでのどんなにキツイ失恋よりも、比較にならないほど辛いものがありました・・・
東海地域の音楽意識レベルをこれ以上下げないためにも、一刻も早くRADIOiに替わるFM局の誕生を願うばかり。本当はRADIOiが復活してくれれば言うこと無いのですが。
以上、今年の総括音楽編でした。
来年は、都度日記を書いて、記録をきちんと残していきたいです。
来年も「蜩(ひぐらしと読みます、HNのカナカナにひっかけています)音楽帖をよろしくお願い申し上げます。
二度目の成人式を迎え思うことというのは、結局のところ、大概のことは執着を手放すことで上手く流れていくものだということであります。
そんな思いをかみしめるのにあまりにもふさわしいライブでした。
あと、笑った顔が可愛い人はトク。
眉間の皺が取れなくなったなんて言ってたけど、寺井さん、笑うとホント可愛いよ。
今年は失業したりおばあちゃんが死んだり何気にダウナーな一年ではありましたが、それでも、鑑賞したライブの充実したラインナップと言ったら、過去最高だったかもしれません。
本当にすべて素晴らしいライブではありましたが、
1.HAUSCHKA(9/26 KD Japon)
2.ju-sei(8/26 KD Japon)
3.鈴木慶一・山本精一(7/9 TOKUZO)
4.ログメン(5/27 KD Japon)
5.戸田誠司(10/4 TOKUZO)
深く考えないようにして、パッと今浮かんだままに、今年私の観たライブで特に感銘を受けた5本を挙げてみました。
5本が限界です。
それ以上になると、収拾がつきません。
来年も、素晴らしいライブをたくさん楽しめる一年でありますように。
そのためには、健康を維持し、所得を確保し・・・つまりは生きていることです。
皆さま良いお年を!!