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こんにちは。レコミュニスタッフのeeteeです。
突然ですが、今日から地球一周ブログはじめます!
これから世界十数カ国を旅しながら、
できる限り現地の音楽情報を交えてお送りしていく予定なので、
3ヶ月ほど、よろしくお付き合いください。
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9月13日、ベトナム中部の街、ダナンに到着。
ずっと船での移動が続いたので、久々の陸地!
今年は、日越国交35周年記念の年。
市内の大きな劇場では、記念式典が執り行われ、
いつもあたたかく迎え入れてくれるベトナムの人々は、
さらなる熱烈歓迎ムードでいっぱい。
その一環イベントの、日本とベトナムの若者文化交流会場に足を運んだ。
その中に「ベトナムの若者のいま」を垣間見ることができたので、
さっそくレポートしよう。
まず、向こうの若者は、なによりも
「みんなで一緒に」何かするのが大好き。
社会主義国だからかは分からないが、
ダンスでも、歌でも、買い物でもいつもみんな一緒。
大勢で手拍子したり、輪になったり、電車ごっこのようにぐるぐる回ったり...
小柄で日本人以上に幼く見え、純粋で、優しく、そして驚くほど元気。
そんな彼らが好きこのんで聴く音楽は、両極端。
ひとつは、「キック」がかなり強いハード・トランス風のトラックに、
シンプルで覚えやすい、童謡唱歌のような歌が乗ったもの、
もうひとつは、メロディアスなバラード。
とにかくこの二タイプの音楽にちょっとダサカワイイ振り付けが入り、
飽きることなく夜通し爆音で大勢で歌って踊る...
かといって、それは「没個性」といったようなネガティブなイメージではなく、
溢れんばかりの集団生命パワーなのである!
これまでにも2回ベトナムを訪れたが、
若者にたいしては、そういうイメージを持っていた。
が、今回は少し違う。
そもそも、外国企業の参入にともない、企業ロゴのネオン看板が増えたり、
新しい建物が次々に建てられたり、道路が舗装されていたりで、
街の景観がこの6-7年でガラリと変わっていたのに驚いていたのだが、
変化の波は若者文化にも及んでいるようだ。
分かりやすい例で言えば、携帯電話やゲームの普及。
メールに興じる姿は、何ら日本の若者と変わらない。
そして、なんでもみんな一緒の「群舞」大好き青年たちの中にも、
ブレイク・ダンサーや、ヒューマン・ビート・ボクサーなど、
「個人芸」を披露する輩が出現したこと!
ベトナムのヒューマン・ビート・ボクサーはなかなかの腕前で、
石野卓球似の、素朴な青年だった。
そして深夜2時すぎ(!)からキャンプファイアー開始。
こちらでも人気のDJ OZMAの曲に合わせ、ベトナム流のダサカワイイ振り付けで
彼らは、爆音で踊り続ける。
一方、日本の若者勢、ややぐったりのご様子。
そうして夜が明けていった。
翌日、バイクで街を案内してもらい、一緒にご飯を食べ、
ほんの一日足らずの交流が終わりの時間に近づこうとしていたとき、
さっきまでハイテンションだったベトナムの子たちが
別れを惜しんで急にポロポロと涙を流し出した。
ひとりの子が泣き出すと、みんなもつられてポロポロ。(ここでもみんな一緒)
わたしは、別れの涙というよりも、
彼らの、こどものような純粋さに胸をうたれ、うるうる...
そして、アッパーなダンスミュージックや、センチメンタルなバラードといった、
彼らが好む音楽は、彼ら自身を映す鏡のようだということに気づく。
楽しいときも、悲しいときも、いつも、何ごとも100%でぶつかってくる彼らに、
日本人のわたしたちが忘れた何かを感じずにはいられなかった。
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