a person powered by ototoy blog
2008/11 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | ||||||
2008/12 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
今回、わたしはたしかにインドへ行ったけれど、
いまひとつ実感がわかないでいる。
というのも、仕事のため、わずか一日足らずの滞在であったということ、
時間がなくてカレーが食べられなかったいうこと!
これが、なんといっても、自分にとって「インドに行ったことにならない」最大の理由なのでR。
そして、訪れた場所が少し特殊だったということ。
その場所とは、南部ケーララ州にあるコーチンという街。
インドでは、宗教的であったり、迷信的な考えが根強く残っているが
それがインドの魅力でもあり、発展を妨げてきた原因でもある。
ケーララではそれらをとりのぞき、
科学的な思想にもとづく民衆参加型の行政・教育が行われている。
インド全体が60%という中、識字率がなんと100%であり、
英語教育にも熱心で、優秀な人材を世界にむけて輩出している。
そういった外へ開けた動きと同時に、地域の伝統も重んじ、
他国(とくに多国籍企業)に頼らない産業の推進や、
インド人としてのアイデンティティーを確立させることにも力を入れている。
こう書き並べてしまうと、一見怪しい団体に思われるかもしれないが、
決してそんなことはなく、民衆ひとりひとりの草の根的パワーで
成り立っている、モデルケースとしても注目されている地域なのだ。
それを仕掛けたのが、ひとつのNGOであるというから驚き。
KSSPという、「社会経済革命のための科学」をポリシーに、
民衆への啓蒙運動や、自立を支えるためのプロジェクトなどを
行っている団体が主体となり、ここ40年足らずでケーララを劇的に変革させたんだそうな。
わたしたちは村の学校を訪れた。
教科書どおりの勉強でなく、考える力を伸ばすカリキュラムが
実践されているというだけあって、
こどもたちは外の文化に対して好奇心が旺盛だし、
未知の領域に対して、その吸い込まれそうなくらい大きな目で
しっかりと見ようとし、耳を懸命に傾けようとしていた。
こどもらしい「元気いっぱい」だけでない、
底知れぬパワーを感じずにはいられなかった。
自分の求めていたインド体験ができなかったのは未だに心残りだけれど、
この国のまた別の側面を新たに知ることができたこと、
そして、オバマじゃないけど"We can Change"の精神にふれることができたということで、
結果オーライの大収穫っ!
やっぱりすごい国だな、インドって。
コメント