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蜩音楽帖

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    2011年01月

    2011年 01月 17日

    大雪の日のジンクス 

    サラサラの雪を踏みしめながら先ほど帰宅しました。

    零時近かったのですが雪明りで明るかったです。

    イーハトーヴ出身の私ですが、もう雪道の歩き方をすっかり忘れていますので、非常に疲れました。

    どこから帰宅したかと言うと大須モノコトからです。

    ゴム長履いて、電車に乗って行きました。

    ゴム長って言ってもくるぶし丈ですからね。一応ちょっとリボンなんかついていて、でもまあやっぱりゴム長には違いないです。

    昔、電車通勤していた頃、何故か帰りに最寄り駅を降りるとドシャ降り、という目に遭った日が続いたことがあって、たびたび靴をぐっしょり濡らして帰ってくる私を不憫に思った父が買ってきてくれたこのゴム長が、何年かに一度大活躍します。

    このゴム長ちゃんが前回活躍してくれたのは、2005年12月18日。5年前ですね。

    新栄ロックンロールでおおはた雄一くんを聴いた日、あの日も今日のような大雪だったのです。

    なんとか最寄り駅にたどり着いたら、母がこのゴム長を持って迎えに来ていてくれたのでした。

    さて今日(もう昨日になってしまいました)のモノコトは、スパン子さんとたゆたう。

    たゆたう、去年は一度もライブを聴けず、もし今年、半年経っても名古屋に来そうな気配が無かったら京都まで行っちゃる!と息巻いていたところだったので、新年早々本当に嬉しくて嬉しくて・・・

    こんな大雪と連れだってきてくれるとは夢にも思いませんでしたけどね!

    久しぶりに、たゆたうワールドにどっぷりと浸ってきました。

    今日は二人とも頭にお団子を作って、なんて愛らしいの。

    そしていつものように演奏前に、向かい合って一礼する儀式。

    私はいつもこれを見ると胸がキューンとなります。

    「みどりにあるくうた」、「しかくいよるに」聴くたびに涙が出ます。大好きです。

    そして、スパン子さん。

    今日のライブのフライヤーをこの前得三でもらって、その時初めてお名前を知ったので、どんな感じの方だろうとぐぐってよーつべでライブの映像を拝見したら、とっても素晴らしかったので、楽しみにしておりました。

    今日はこの大雪で、私もモノコトに着いたのが開演時刻である7時少し前だったのですが、たゆたうのお二人は渋滞に巻き込まれてまだ到着していませんでした。

    こころさんは、たゆたうのファンの方に、「イガキさんの鳴り物のオモチャ類にはいつもマイクついてる?」と聞いておられました。まだたゆたうのお二人が到着していませんから、当然リハーサルも出来ていません。「どうだったかなぁ・・・」と首をひねるファンの方。「ま、どっちでもいけるようにしておきます。なんかすみませんね、お客さんに聞いちゃったりして」というようなことをおっしゃって苦笑いされていました。

    もしかしたら本当なら先にたゆたうだったのかもしれませんが、そういう訳なので先にスパン子さんの演奏が始まりました。

    始まって十数秒でもうぐぐーっと引き込まれてしまいました。

    もうずっとライオンメリィさんを聴く機会に恵まれていないので、アコーディオンの素晴らしい演奏を久しく聴いていなかった気がします。

    スパン子さんの奏でるアコーディオンは、メリィさんに勝るとも劣らないと思いました。

    哀しくて優しくて狂おしい。そこに、メリィさんとはまたちょっと違う、女性特有の強さと、女性ならではの繊細さが加わって、震えるほど素敵でした。

    3曲くらいだったかな?の演奏が終わったところで、やっとたゆたう到着。

    そしてすぐイガキさんが加わって、三人での演奏が始まりました(もうひとりはコントラバスの熊坂さん)。

    その後さらに、二人目のゲスト、ほうすけくん。ほうすけくんとは、スパン子さんにそっくりな可愛い坊ちゃん3歳。

    彼はパーカッション担当。天才です。

    モノコトではいろんなミュージシャンがライブをされていて、そのうちのいくつかを私も観させてもらっていますが、演者とハコのハマり具合が今日ほど絶妙だった日は初めてです。

    どこか異国の旅先でふらっと立ち寄ったパブでライブを聴いているような感覚でした(そんな実体験などありませんのであくまで空想)。

    大雪の日は素晴らしいライブを聴ける日、というジンクスができました。

    ところで、今年はライブや映画を見たら都度記録すると決めたので、書いておきます。

    1月10日は得三でICHI。レイチェルダッド嬢はジョアンナ・ニューサムやジョニミッチェルが好きな人にはド真ん中だと思います。

    演奏の円熟さとは正反対になんと愛らしい方なのでしょう。MCで彼女が喋るたびに「カワイイ♪」と言う女性客の声があちこちから聞こえましたが、本当に可愛らしいのです。思わずニコニコしてしまいます。ICHI大好きビーム大放出のレイチェルと、照れ笑いのICHIさんは本当にお似合いのカップルだと思いました。以前、「ICHIとエフロミオを出会わせた神様は偉い!」と書いたことがありましたが、今回はエフロミオの部分をレイチェルダッドに置き換えて同じことを申し上げたいです。

    1月13日はシネマスコーレで「たまの映画」。

    レディスデーでしたので女性客が大半でしたが、たった千円でこんなに贅沢なものを見せていただいていいのでしょうか?と思わず言いたくなってしまいました。滝本さんのレテ、石川さんの円盤やMANDARAⅡ、知久さんは私の知らないハコでしたが、それぞれのライブを何曲も丸々聴けたり、パスカルズもエコーユナイトも聴けちゃうし、ヨーロッパ企画の「曲がれ!スプーン」の音楽を滝本さんがつけられたのですが、そのレコーディング風景も見られちゃったりして(すっごく素敵な音楽だったのでCDが欲しくなりました)、本当に贅沢させてもらっちゃいました。

    もちろん“秘話”っぽいエピソードも色々話してくれていたり、現在の知久さんや石川さんのプライベートな部分も見られたりします。とにかくいろいろ贅沢です。特に当時たまの熱烈なファンだったわけじゃない方が見ても、十分に面白いし見ごたえがあります。

    「私とたま」について書こうと思えばいくらでも書けます、二十年以上前から何本もライブを見ていましたし、たまが某製鉄会社のCMに出た年にそのグループ会社に就職したのがすごく嬉しかったし(別にたまがCMしてるからその会社を受けたわけじゃなくて単なる偶然ですが)、初めて「さよなら人類」を聴いてたまの存在を知ったのはイカ天よりも前でケラさんのFMナイトストリートだったりとかもちろんたまがイカ天でグランプリを取った瞬間もリアルタイムで見たとか、そういうこといろいろあるんですが、今回それを書くのはお門違いだと映画を観て痛感しました。

    「たまの映画」は、「あの頃のたま」の映画ではなくて、「現在のたま」の映画だったからです。

    現在の知久さんが飼っているアメフクラガエルは可愛すぎました。

    | Posted By カナカナ 投稿日: 2011年1月17日 2時40分 更新日: 2011年1月17日 3時17分

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    2011年 01月 05日

    明けてしまいましたが、2010年総括映画篇。 

    2010年は、映画は結構観たんです。

    映画はライブより融通が利きますから・・・。

    今年最初に観た映画はなんだったっけ、と考えてみると、正月休みにシネマテークでみた「地下鉄のザジ」のリニューアルプリントでした。

    しかしその後は勿論順番などきちんと覚えておりません。

    映画も、観たものはすべてきちんと記録しておけばよかったです。

    思い出せる限り書いてみます(順不同)。

    「幸福の黄色いハンカチ(デジタルリマスター)」は、33年も前に、こんなに秀逸なロードムービーが日本で作られていたなんて。誇らしい。と思いました。笑って、ウキウキして、しんみりして、泣いて、そして文字通りシアワセな気持ちで胸がいっぱいになりました。

    「借り暮らしのアリエッティ」は、劇場で観るつもりはなかったのですが、岸眞衣子さんがMCで、「ログメンはアリエッティの世界に通じるものがある」と話されてて、無性に観たくなってMOVIXへ行きました。

    アニメはもう一本、くまのがっこうとチェブラーシカの2本立て。現在私、齢不惑にしてお恥ずかしいのですが、私の中でくまのこジャッキーが一大ムーブメントを巻き起こしておりまして、私の周りはジャッキーだらけでございます。てっきりイギリスあたりの作品だと思っていたのに実は多治見出身の女の子がジャッキーの生みの親と知った時の驚きと感動。映画化されると聞いたときは「やったわね!」とジャッキーのぬいぐるみを抱きしめて喜びました。映画版のジャッキーは縫い目が気になりましたし、内容もとってもゆるくてたるかったですが(そこが好きなんですけど)、特筆すべきは音楽。コトリンゴ嬢のピアノはアカデミックで素晴らしく、さすが教授のお墨付き。サントラ買ってしまいました。

    3Dは2本。「アリスインワンダーランド」と、「ガフールの伝説」。「ガフールの伝説」は私が単にフクロウが好きと言う理由だけで観に行ったのですが、個人的にはアリスよりずっと良かったと思いました。アリスはわざわざ3Dで観なくても良かったなぁ、と思ったのですがガフールは3Dで観てこその素晴らしい作品だったと私は思ったのですが、どうも日本では興行的にあまりよろしくなかったようで、まだまだやってるだろうとタカをくくって観に行くのをちょっと先延ばしにしていたらどこもかしこも上映終了してしまって、唯一まだ上映していたコロナに最終日に駆け込んで観たのですが、100人は入れるハコで私を含めて5人しか居なかったです。

    楽しみにしていたペドロ・アルモドバルの新作「抱擁のかけら」は、私の期待が大きすぎたあまり、ちょっと物足りなかったです。ボルベールやオールアバウトマイマザーを超えるものをどうしても期待してしまうのです。

    「NINE」堪能させてもらいはしましたが、シカゴやムーランルージュとどうしても比べてしまいます。比較優劣で考えるのはやめたいものです。

    「トルソ」。これは2回も観に行ってしまいました。ものすごく、抱擁のかけら以上に期待して観にいったのですが、期待を裏切らないどころか、期待をはるかに上回るほどの凄い作品だったのです。「愛のむきだし」でボロクソに書いてしまった渡辺真起子、安藤サクラのお二人が本当に素晴らしくて、愛憎紙一重とは言いますが、手のひらを返したようにあのお二人を心から大絶賛してしまうことをお許しいただきたいです。ああ、もう一度観たい。今年の、と言うより私の「たからもの映画リスト」に加わった作品でありました。勿論DVDが出たら即買いです。

    「プレシャス」「ガールフレンドエクスペリエンス」「シルビアのいる街で」どれも良い映画でしたが感想は割愛します。

    いくつかハリウッド映画のロードショーも観たと思いますがあまり印象に残っていません。

    “音楽”にまつわる映画もいくつか観ました。

    「シスタースマイル〜ドミニクの歌」♪ドミニークニックニック〜と言うあのキャッチーなフレーズを生み出した修道女の物語、と聞いて天使にラブソングやサウンドオブミュージックみたいなスコーンとしたサクセスフルなストーリーだと勝手に思い込んでいたらとんでもない、やることなすこと裏目に出つつなだらかに自滅へと向かう救いの無い展開には参りました。あの時期名演小劇場ではいろいろ良さそうな映画が団子になって上映されてて、迷った末にあれを選んで観に行ったのに、私的にはハズレで、残念でした。

    「ベンダ・ビリリ!」を見れば、彼女の何がいけなかったのかがよくわかります。ベンダビリリは全先進国の人が観るべきだと思いました。

    同じくドキュメンタリーの「何も変えてはならない」も大好きでした。専業歌手ではない美女シンガーということでついカーラ・ブルーニと比べたくなるのですが、ジャンヌ・バリバールはカーラ・ブルーニほどの音楽センスは無いかもしれませんが、カーラブルーニには出せない世界観をジャンヌバリバールは持っていると思います。

    音楽がテーマの映画で見逃して悔しかったのは「ペルシャ猫を誰も知らない」です。見たかった・・・

    「桃まつりpresents うそ」を音楽にまつわる映画と括ってしまうのは名古屋人だからでしょうか。『バーブの点滅と』小鳥のなぎさちゃん、ナチュラルで素敵でしたー。終盤は手だけしか見えなくなってしまいましたが・・・(観た人しかわからない)。西村公一さんも上手かったです。『テクニカラー』洞口さん最高です。メジャーな大女優になってもインディペンデント精神を失わない彼女は本当にカッコイイ!桃まつりは嬉しいことに見たかったこの2作品が同じ「弐のうそ」だったのでこの日しか見ませんでした。舞台挨拶があってなぎささんや西村さんも壇上に立っておられて「でも歌わないんだなー」と思ってちょっと不思議な感覚でした。

    そして今年は洋邦で言うと邦画を多く観たかもしれません。

    「カケラ」妹サクラ嬢より美人な安藤モモ子初監督作品。本当にあの姉妹はタダモノジャナイですね。

    あまり大きな声では言えませんが、私は自ら進んで女子高→女子大へ進学し、非常に心地良い思いで学生生活を送ったり、単に空いているから、と言う理由だけでなく喜んで女性専用車両に乗ったり、ライブを観るなどで上京した折は、ビジネスホテルではなくラクーアに泊まったり(女性専用の仮眠スペースがあり、まわりに女性がたくさん居て安心するので)、可愛い女の子や綺麗なお姉さんと話したりすると心が躍ったり、美容院へ行ってもイケメン美容師より女性の美容師の方が嬉しかったりするものですから、私ってちょっとレズっぽいのかなぁと思ったりしていたのですが、あの映画を観て「私はレズではないな」と思いました。

    「ヘヴンズ・ストーリー」途中で休憩を挟んで4時間以上の上映作品、と言えばどうしても「愛のむきだし」を引き合いに出してしまうのですが、愛のむきだしは途中ちょっとだれてきて「まだ終わらないのかー」とチラッと思ったりした記憶があるのですが、ヘブンズストーリーでは、前半2時間が終わって休憩、となったとき「え、もう2時間経った?!」と思うくらいあっというまに感じ、後半もまったくだれることなく最後まで夢中になって見てしまいました。サスペンスものの2時間ドラマでしかみたことのなかった長谷川朝晴氏ですが、シビレました。惚れました。日本人俳優で一番好きになりました。山崎ハコさんは、名前だけはよーく存じ上げていましたが歌を聴いたこともなく、顔もよく知らなかったのですが、素晴らしかったです。

    2010年に観た作品で一番好きだったのは、「春との旅」です。

    私にとっての「いい映画」とは、イコール「いつまでも観ていたい、終わってほしくないと思える映画」であります。トルソも、4時間半の上映時間だったヘヴンズストーリーも、2009年の私のベストワンだった「キャラメル」もだったのですが、この「春との旅」が、一番強くそう思いました。終演時間がわかっていたものですから、そろそろ終わりに近づいてきたな、と気づいた時のあの寂しさ。見終った後の余韻の深さもダントツでした。頻繁に映画を観ていると、どんなに感動した映画でもあまり引きずらない体質になってくるのですが、この映画は時間が経つほどに静かな余韻が押し返してくるような、初めての感覚を体験しました。仲代達也、セクシーすぎるおじいちゃん。かっこいいなぁ。

    そして2010年最後に観た「リッキー」フランソワオゾン作品。

    記憶に新しいから、言うのではなく、これは本当に素晴らしい映画でした。この作品は年が明けた現在もまだ公開中です。是非観てください。強くおススメします。

    2011年の映画初めは「たまの映画」の予定です。

    あ、そうだ、あけましておめでとうございます。

    今年もよろしくお願い致します。

    | Posted By カナカナ 投稿日: 2011年1月5日 0時28分 更新日: 2011年1月5日 10時27分

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