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Lamblashのメルボルン改めTokyo公開語録

2006年12月28日

gogo woolies! 

AUSに行くまでは「ベジタリアンって何食べて生きてるんだろ」とか思ってて、全くそっち方面には興味無かったんだけど、あっちでベジレストランに行くとマジで美味しくて、この野菜をこうすれば美味しいんだ〜、というようなレシピ作りも何となく判って、今ではかなり興味がある。

そう、あくまで胃袋先行で。

ついでに言うと、日本人ってもともと意識しなくても野菜と穀物だけ食べて生きてる日も結構あるんだ、ってことにも気づいた。ベジでも、肉以外の動物性たんぱく源(卵、魚、乳製品)を食べる人というのは以外といるので、そうなるとほとんどの和食はベジ的にも大丈夫という事になる。

今後、かまぼことか魚ソーセージもすごく喜ばれそうだよね。

しかし、ベジタリアン生活は、野菜が安い国ならば経済的にも健康的にも物凄く現実的なんだけど、日本でやるのはちょっと敷居が高くなる…。

昨今のセレブ志向なベジブームにそこはかとなく反発を覚えるのはそのせいかも知れない。

毛皮を着るなというムーブメントがある。

私は軽〜く毛皮アレルギーがあるんだけど(羽毛が一番酷い)、手触りは大好きなので、あくまで部分使いのものならいくつか持っている程度。

昔からマラボウとか毛皮マフラーが欲しい気持ちがあるんだけど、こればかりは試着するたび大くしゃみ大会(マラボウだと喘息まで出る)になるので買えないのだ。

でもフェイクファーはきらい。

だってフェイクファーだとちくちくするんだもん…。毛皮はくしゃみで済むけど、化繊だと本気でアトピーの原因になってしまう。

天然素材に比べると、化繊は圧倒的に通気性・通湿性に劣ると、理論ではなくしみじみ実感してるよ。

化繊だと、ラップにくるまれてるようなもので、風を通さない代わりに湿気も逃げれないので、変な汗をかくし、かぶれてしまう。ついでに言うと汗をかく分そっちのほうが体温を下げる効果があるのだ(防寒になってないよねー)。

今日、ついにAUSの(<結局それなんですが)ウール不買運動の記事を見た。

がきんちょの時から、近所の脱サラ系の観光農場が毎年「羊の毛刈り」をやってて、その呑気な様子を知ってた私としては、ウールというのは実に平和で呑気な素材だなーとしか思ってなかったんだけど、その記事いわく、AUSの農場では感染症防止として羊たちの腰まわりの皮膚を削ぎとってしまうらしい。麻酔なし、傷跡の化膿を防ぐ抗生物質もなしで、これじゃ動物虐待だ!というのがその理由。

…まあ、AUSのイナカの牧場のおっちゃん達にこんな事言っても、「んな事言ったって、ドウブツには自然治癒力があるんだからそんなんdoesn't matterっしょ?」という返事が間違いなく返ってきそうな気が…(笑)何と言うか…人間も含め、全ての物事に対して、一貫して「容赦なく甘やかさない」というスジが通ってるように感じる国だからさー。

そもそも2010年までに全廃すると既に約束してる方法なのに、今更それをブツブツ言い出すのがどうなのよ? P!nk、結構好きだったのに、そこはガッカリだった(所詮エコ派を装ったプロモーションなんだろうけど…)。

そもそも問題になっているメリノ種の羊は、より毛が多く取れるように改良された種で、こういう事をしなきゃいけないのは、ブルドッグやチワワに冬場は服を着せなきゃいけないのと同様の理由で、人間の勝手な都合の産物とはいえ、放置すると却って問題があるからこうしているらしいし。

自然相手の仕事の場合、それを肌で感じたことのない人が見ると「残酷だ!」としか言えないことも結構ある。

でも結局は理にかなってる場合がほとんどだ。

じゃあこの寒い時期に何を着ればいいというのだろう?

実はフェイクファーといいつつ、ウールやアンゴラウサギの毛(たぶん上皮じゃなくて内側の毛ということか)から作ってる場合もあるらしい。

wikipediaで調べたけど本当意味ないわー。

さらに、Vegan(完全菜食)向けのフェイクレザーのサイトも見たけど、何が原材料なのか全然書いてない!

これがもし100%再生繊維とか、燃やしても有害物質が出ないとか、生分解するとかならまだ納得するけど、ただの石油製品だったら、Vegan的にはいいけどエコ的には完全NGじゃなくて?

もういよいよ何を着ればいいか、わからず。

犬に服着せてる場合じゃねえ。

避寒できるセレブは年中布、たまにフリースでも着て過ごせば十分じゃないですか?

でも、例えば問題の記事を読んだ、P!nk好きの北海道の女子高生が「私今日からウールのコートは着ない!セーターもウールだから着ない!」とか言い出したらどうするのよね(笑)

もーお母さんに一喝「何馬鹿なこと言ってるの!風邪ひくだけでしょ!」であえなく終了(笑)

東京ではガマンすれば要らない程度だけど、

正直北海道だとウールなしじゃやっていけないわよー。ジンギスカンも含め、しみじみ羊依存率のきわめて高い地域w

ましてやロシアでNo woolなんて言ってみ。

ウォッカの瓶で殴り殺されるよ。

私は昔から牛肉をほとんど食べないで育ったので(単に母が嫌いで)、BSE騒ぎで牛丼が食べられなくても全然平気だし、今はもう意図的に牛肉を食べないようにしてる。でも吉牛が好きな人に対して文句を言う気はない。

牛肉食べられる・食べられないで大騒ぎする人の気持ちが正直、実感できないから。

羊を消費しない人が消費する人にあれこれ言うのも、それと一緒でどうなのか。

長くなりましたが、何が言いたいかというと、

「当事者じゃない人が半端な知識であれこれ言うもんじゃないな」ということ。

あと、エコ志向って新たなグロバリゼーションなんじゃないかという気がしてきたこと。

エコはコカコーラと同じです!とか言ったら、エコセレブは大激怒だろな(笑)

私も別に牧羊してるわけじゃないんで、厳密には当事者じゃないけど、積極的羊消費者として発言してもいいかなーと思ってみた。

さて今日はウールのコートで出かけますか。

| Posted By lamblash 投稿日: 2006年12月28日 16時23分 更新日: 2006年12月28日 16時23分

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