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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/6 | ||||||
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神宮でヤクルトー阪神戦。ってもう2ヶ月近くも前のこと。後出しOKと居直ってはいたものの、これはもう日記とは呼べないかもしれない。ブログというのは多分リアルタイム発信を前提としているからこそブログなのであって、これではもうフロクとも呼べないかもしれない。
しかし考えてもみてほしい。5月のことを7月と偽って書いたからと言って誰が気にするだろう。もっと言えば1年前のことを書いたとしても誰も困らないし、時事ネタと天気の話題を避ければ、さとられさえしないに違いない。読み返した自分さえ気付かないかもしれない。第一これを読む人の中にヤクルトと阪神がどうなろうと気にする人はまずいないだろうし、バースや若松が出てきて安来節を踊ったところでどうということはないのだ。黙って書いてしまえばいいのだ今日の日付で。いけしゃあしゃあ堂々と。いやいや彦六、それはできない。嘘をつくと悪い夢を見る。小心翼々とクヨクヨと明け方にため息が出る。根が几帳面ときている。キヨにも随分褒められた。
しかし、その几帳面さの中途半端なこと。辟易する。几帳面さが徹底していれば後出しくらいで後ろめたく思うこともないし、(他人事ではあるが)今回の社会保険庁による失態も起こらなかったろう。記帳などのお役所仕事はやはり尋常でなく几帳面な人にやっていただきたい。もしもあなたが尋常でなく几帳面に生まれついたとしてそれは誇るべき宝だと断言してもいい。
そうそう、17世紀のイギリスの海賊が分厚い日記を残したらしくそれは本になって翻訳も出ている。むろんまだ読んではいないが、読まなくったってこれが最高であることは分かりきっている。だいたい海賊という職業だけで十分最高なのだから、その上まめに日記をつけるほど几帳面だなんてこれは最高の二本立てだ。
小学6年の時に町の映画館で見た「レット・イット・ビー」「真夜中のカウボーイ」もそういう意味では最高の二本立てだった。怪獣映画は勿論、じめじめした舟木一夫と明るすぎる若大将も抱き合わせだった。「怪盗大旋風」「黒ひげ大旋風」他のディズニー二本立ても最高だった。なぜ今あれを子供たちに見せないのか、さっぱりわけが分からない。「狼王ロボ」で大いに泣き「三匹荒野をゆく」で大いにハラハラ愉快になろうではないか。
だいたい昔は入れ替え制なんてスカした制度はなかったぜ。親父どもは自分の都合に合わせて出かけて行って映画館に入るや大いびきをかいて好きなだけ寝ると適当に帰って行く。それのどこが悪い、てなもんだ。誠に堂々たる日本の恥だった。それにしても「十戒」と「ベン・ハー」の(全米ライフル協会会長主演)二本立ては悪夢だった。一体何時間やれば気が済むんだベン・ハー! あなたのいつ果てるともない悲惨な奴隷暮らしが羨ましくなるほど辛く長い一日でした。でもどんなに辛くとも僕は途中で席を立たなかった。そのおかげで中途半端に我慢強く几帳面な人間になった。
コメント
ここ、名文句です
私の理想とするところです。
いいなぁ。そんな人になりたいっす。