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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2008/6 | ||||||
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風邪を引いたらしく熱にうなされる。計測すると6度2分ある。熱があると言っていいのかよくわからないけど、具合が悪いものは悪い。夜早めに寝ようとして、布団の上で人さし指に鋭い痛みを感じ、仔細に眺めるけれど傷らしいものも見当たらず、これが伝え聞くカマイタチというものかと感心し、しかしあれは戸外で経験するものではないのかと疑っていると、目の端に黒い大きなものが留り、ぎょっとしたらそれはパジャマにしがみついた蜂だった。なぜここにと思う一方で、もしや俺の一生もこれまでかと焦る。でかすぎて黒すぎて、それが何という蜂なのか僕にはわからない。慌てて息子に見せると、息子はいやいやながらの勉強中で、ただでさえ不機嫌で、ろくにこちらを見もせずにクマンバチだという。こんなでかいクマンバチが世の中に存在するものかと反論すると、じゃあスズメバチかもねと言う。ナニ、俺が死んでもいいのかといきり立つとニヤニヤ笑っているから、もう相手にするのはやめて外に出て力のなくなった蜂を払い落とす。やれやれ蜂が先か俺が先か、と都々逸な気分でおとなしく寝る。
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