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recommuni四方山話ボクは音楽も好きだしお笑いも大好き。でもその音楽とお笑いが両立するのはむずかしい。
お笑いの人気者がCDを出すのは茶飯事だが、売れるのはたいてい、コミックソングではなく、普通の歌である。近頃、コミックソングで売れたものは、はなわの「佐賀県」くらいなものだろう。
若い頃、島崎アダモちゃんがいたヒップアップというグループのアルバム制作を担当した。どうしたら「笑える曲」になるか、いろいろ悩んだが、すごくむずかしく、結局あまり満足ゆくものにはならなかった。
意外な展開、これがいちばん笑いにつながる。だから1度聞いて展開を知ってしまうと、2度目はおもしろくない。だけどよい音楽は何度も聴きたくなるものである。つまりお笑いと音楽はそもそも相反する性質を持っているのだ。
植木等の一連のコミックソング群は、だからほとんど奇跡である。何度聴いても笑える、という至難の領域に達した作品がこんなにあるなんて。
作詞:青島幸男
作・編曲:萩原哲晶
歌:植木等
奇跡を次々に起こしたのはこのトリオである。でもこの3人がいればよいのか、と言うとそうではない。79年に夢を再び、とこのメンツで「これで日本も安心だ!」という曲をリリースしたが、ぜんぜんダメだった。60年代のおもに前半に限って、このトライアングルには魔法の風が吹いていたのだ。
この「ショボクレ人生」も名作である。みみっちい、でも誰もが少しは経験あったりする行為が次々と見事に並べられて吹き出さずにはいられない。今流に言うと「ちっちぇえ」というやつだ。1962年12月20日発売。40年を越えてなお笑えるってすごくない?