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a person powered by ototoy blog
recommuni四方山話こないだJessicaのライブを観にいった。その中でこの新しいユニットのことも披露していた。
Jessicaのライブはおもしろい。歌いだすと世界が変わる。小さな身体からふりしぼるように吐き出された声があたりの空気を満たし、会場全体を暗い森の奥か、深い海の底であるかのように幻想させる。
この曲を聴いても判るように、彼女(たち)の音楽は決して聞きやすいポップスではない。ずっしり重い曲。近頃まれな歯ごたえのある音楽だ。
ウクレレであれほど汗まみれのステージ・パフォーマンスをやる人も珍しいと思うが、作る曲は意外にポップスの王道。
この人はいろんな「ギャップ」がおもしろい。
Pandoraが聴けなくなってる!アメリカ本土以外へのサービスを停止せざるを得なくなった、とサイトにはお詫び文が書いてある。
日本のレコード会社が圧力かけたのか?
ネットの音楽サービスの中で一番好きだったのに、なんということか!!
以前Aさんのウチで長岡鉄男さん設計の手作りスピーカーを聴いた話を書いた(http://recommuni
日本橋にあるHさんの会社は、「カバンの中身」(http://www
この人があのスピーカーを作ってるんだ。仕事も趣味も「モノ作りへの徹底的なこだわり」という1本の直線で貫かれている。こういう人はなかなかいない。
そしてものすごい気さくな人で、初対面なのに、連休だしってことで、まだ明るい時間だったんだけど、いきなりHさんの埼玉のご自宅までスピーカーを聴きに行くことになった。
ご自宅のリスニングルームには、8.5cmのスピーカー1発のバックロードホーン&トールボーイタイプのもの、16cm+トゥイーターのやはりバックロードホーン型、10cmくらいのスピーカー低音用×2、高音用×2の片側計4発を組み合わせた小型スピーカー、と3セットのスピーカー群が林立し、壮観である。いずれも手作りとは思えない、ものすごくきれいな仕上げでオーディオショップの高級オーディオコーナーに並んでいても遜色ないだろう。棚にはアンプやらプレイヤーなどのオーディオ機器が並ぶ。中でも目を引くのが真空管アンプだ。この真空管アンプも手作りで、ただHさん自身ではなくネットオークションで知り合った人にお願いしてほとんど実費で作ってもらったそうだ。
ともかく音出し開始だ。Hさんはドーナツ盤レコードもたくさん持っていて、ビートルズやストーンズ、ベンチャーズ、アストロノーツ、加山雄三から岩崎宏美、バーブ佐竹まで、1枚370円の時代のものからあって、これもすごいコレクション。だもんで、聴くのもクラシックから演歌まで、ドーナツ盤からSACDまでと、まったく支離滅裂な選択で、これもボクも好きなやり方。
音はもちろんよくていろんな発見があって、書き出すと長ーくなるので省略するが、特に驚いたのが、まず真空管アンプのよさ。見た目だけで好感を持ってしまうのだが、HさんはちゃんとCROWNのトランジスターのパワーアンプも持っていてそれと聴き比べたんだけど、真空管のほうが、見た目通りの暖かさというか、音に弾力が出て生き生きする。もちろん真空管なら何でもいいわけじゃないだろうし、トランジスターでもいろいろあるだろうけど。
それとさらに驚いたのが、バッテリー駆動のすごさ。何のことかと言うと、アンプでもプレーヤーでもそうだけど、電源はACつまり交流だけど実際使うのは直流なので、どれもトランスとコンデンサーを使って直流音源を作ることをしなければならない。ところが交流というのは長い送電線を伝って家庭までやってくるので、ノイズとかいろんな不純物?にまみれているらしい。なので電池とか直接直流で動かすと不純物がないので音にもよい、ということなのだが、はっきり言ってそんなこと、ボクは迷信とまでは言わないまでも、オーディオ評論家の大げさなモノ言いで、あるにしても僅かなことだと思っていた。で、Hさんの使っているテクニクスのプリアンプは、高価なものじゃないらしいが、バッテリーを充電してそれで駆動することができる機能がある。それをONして、つまりプリアンプだけ直流駆動に切り替えたところ、音がほんとに変わった。
澄み切った音と言うのか、ともかく音の鮮度がぐぐっと増して、めちゃくちゃきれいになったのだ。え!?Aさんとボクは思わず無言で目を合わせてしまったが、なんかね、これだ!これがホントの音の神髄だって感じ。
これはマジでヤバいです。音楽がよければ音質なんて関係ないよ、って言う人もいるし、今の若者はiPodや携帯の着うたの音質で何の不満も感じていないと言うけれど、いい音で音楽を聴くということがどんなに楽しいか、またどんなにだいじか、知らない人が多すぎると思う。それを何とかしたい。
何ができるだろうかというと、やはり前から構想している「音楽カフェ」を作って少しずつでもお客さんにいい音を提供していくしかないかな。がんばるかー。