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MAL Antenna - recommuni version2005/2 | ||||||
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最近入手してお気に入りの1曲です。って、なんで今頃1978年発表のシングルなんかにはまってるんだか(笑)。
歌っているヌーシャ・フォックスという女性歌手は、70年代中頃に3枚のアルバムを発表して解散したFoxというバンドの看板歌手でした。またそれ以前には、本名のSusan Traynorという名で、ブリティッシュ・フォークグループWooden Horseという、その筋には著名なマイナーバンドに参加していました(「著名なマイナーバンド」というのも本当はヘンですけどね(笑))。
たまたま最近Foxのことをネットで調べていたら、こんなページを見つけました。
Fox / Noosha Fox
http://web
そしてヌーシャにはソロシングルが何枚かあることを知り、ネットで検索して入手しました。で聴いてみたらこれが予想以上に良かったんです。
上記のページにも記述がありますが、1983年にはこの「The Heat Is On」をAgnetta Faltskogがカバーしています。いきなりアルファベットで記述するとピンと来ないのではないかと思いますが、ABBAの女性ボーカルの一人、アグネタです。83年に出したソロ1作目「Wrap Your Arms Around Me」のアルバム冒頭を飾っているのがこの「The Heat Is On」だったりします。
へーそうだったのかあ、と自宅のレコード棚を漁ってみると、しっかりLPが出てきました(笑)。どうやらABBAのレコードを安く買い集めた時にこれも買っておいたみたいです。
早速聞き比べてちょっとびっくり! 何がって、アグネタの歌い方が、オリジナルのヌーシャそっくりなんですよ。曲のアレンジもほとんど変わりません。違いはイントロのアレンジと、コーラスが男声か女声かというくらい。これは予想外でした。歌なんて、巻き舌の発音とか、ひゅっと高い声が混ざるところまでそっくり。
これって、要はオリジナル曲の時点で、曲想とヌーシャの表現がもうばっちりマッチしていて、完成度が高かったってことなんじゃないかと私は思いました。今回7インチシングルと12インチシングルの両方を入手したのですが、どうも7インチバージョンの方が短縮版のような感じです。12インチバージョンには引き延ばしたような感じはありません。ですので、ヌーシャの声が存分に聴ける12インチバージョンを今回はアップロードしています。
ヌーシャの声って結構不思議な感触でして、やや鼻に掛かったようなファニーボイス。でも時折ケイト・ブッシュを思わせる時もあれば、レトロな雰囲気な時もあります。Foxでの歌もそうですが、かなり個性的です。
「The Heat Is On」は、トロピカルな環境でのロマンスを、ちょっとエロティックなイメージ混じりで歌ったミドルテンポのポップソングです。エレクトロポップと呼ぶには音が古く、また決してディスコ風にはならないサウンド。けれど70年代ポップスとしてはイメージが新しく、それでいて80年代風な派手さはありません。私にとっては、なかなか微妙なポジションにあるがゆえに、結構ツボにはまる楽しさに溢れています。
実は21世紀に入ってから、FoxのオリジナルアルバムはぽつぽつとCD化されていたのを、これも最近知りました。2002年に1st、2004年に2ndアルバムがボーナストラック付きで発売されています。3rdは未CD化ですが、これもその内出るかも知れませんね。しかも2ndの「TAILS OF ILLUSION」は今年日本盤も出る予定。どうして発売になったのか結構不思議ですが、まあ何にせよ、音源が入手可能になるのはいいことですね。興味を持たれた方はこちらをどうぞ。
Fox [Bonus Tracks] [EXTRA TRACKS] [FROM UK] [IMPORT]
http://www
Tales of Illusion [FROM UK] [IMPORT]
http://www