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2005年 02月 14日

Musmjolkningsmaskinen (The Mousemilkingmachine)/Samla Mammas Manna 

スウェーデン屈指のアヴァンギャルドロックバンド、サムラ・ママス・マナの3rdアルバム「Klossa Knapitatet」(資本主義を潰せ!)から一曲、「ネズミにミルクをあげる機械」(?)と題されたインストルメンタル曲です。

CDのクレジットは95年ですが、オリジナルアルバムの録音は、なんと1974年です。英米ではプログレ全盛期に翳りが出てくる時期ですが、それにしてもこのバンドのぶっ飛び具合と来たら、悠々と90年代あたりを先取りしていたような・・・。かなりつかみ所のない奇妙な音楽の詰まったアルバムを残しています。

スウェーデンの民族音楽要素を取り入れたジャズロック、と他に言いようがないのでそういうレッテルを貼って語られていますが、かなり素っ頓狂だったり、悪ふざけなのか真面目なのか判断に迷います。空恐ろしい程に高度な演奏技術を持っているのは間違いないのですが、それがかなりひねくれた形で披露されます。1枚のアルバム中でも曲想はバラバラ。

そういうグループなので1曲を選ぶのに苦労しましたが、いきなり聴いても楽しめそうなものを選びました。

チェンバロをフィーチャーしたバロック音楽だったらこんな雰囲気?、という感じの幕開けはクラシカルなプログレか?、という予感を抱かせますが、そこからはころころと変わる曲想の嵐。ぶちぶちと変拍子でブレイクされ、つんのめらされるようなリズム、かと思えば陽気なポルカ?、ギターバリバリのフージョン?、哀愁のワルツ?、アヴァンギャルド?、とこちらが迷っている間に終わってしまいます。そして残された印象と言えば、メチャクチャ陽気ならんちき騒ぎ、といった風情。

堅苦しさのカケラもないアヴァンギャルドなので、機会があればぜひ御一聴を。

Musmjolkningsmaskinen (The Mousemilkingmachine)/Samla Mammas Manna
Posted By MAL 投稿日: 2005年2月14日 23時30分 更新日: 2005年2月14日 23時30分