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recommuni四方山話3週間も書かなかった。たまたまharmo.jpのサイト、ドメインの更新を忘れて、8月1日から15日くらいまでアクセス不能になってたのが重なったんだけど、先日Mさんと会って「harmoにアクセスできなくて『四方山話』が読めないんだけど」と言われ、別れ際に「書いてくださいよ」と念を押されたので、なんとか書くことにする。
書くの遅いのと、やることたまってるのとで、どうも時間と気持ちの余裕がなかったんだ。四国の王様KM君も渇水の中、楽しみにしてくれいるようだし、がんばろう。
御巣鷹山で坂本九ちゃんが亡くなったことを忘れていた。九ちゃんを描いたドラマがテレビでやるという広告を見て、思い出した。あのころの歌手は今よりもっと、庶民の暮らしとは一線を画した夢の世界にいる人、という感覚だったから、あのニキビづらの笑顔と、悲惨な航空機事故という生々しい現実とはどうにもアンバランスだった。
「上を向いて歩こう」はやはり名曲だと思うが、なぜ日本の中であの曲だけが米国のチャートでもトップになれたのか(1963年6月15日)は不思議だ。
最初の12音で「上を向いて歩こう」の10文字しか唄わない。「あーるこおおお」のところがポイントだ。平凡な作家なら「歩きたいな」と音数分詞を乗っけてしまうか、メロディが後なら、言葉に合わせてしまうところだ。
作詞:永六輔、作曲:中村八大、歌:坂本九なんで「六八九トリオ」と呼ばれた。
で、こういうキャッチ・フレーズ、昔はよくあったよね、という話だ。
美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみは「三人娘」と呼ばれたが、日本人は「3」という数字がとても好きで、たくさんの「三人娘」とか「御三家」を作ってきた。今、ヒロシと言えば「ヒロシです」のピン芸人だが(猫ひろしもいるが…)、水原弘、井上ひろし、守屋浩は「三人ひろし」と呼ばれていたらしい(ボクも記憶にないけど)。
ちょっと感覚的に古くさいのか、最近はそういうのがなくなってしまったね。福原愛、宮里藍、柴田亜衣と、これだけ「あい」ががんばってるし人気なのに、誰も「三人アイちゃん」とか呼ばない。
キャッチ・フレーズと言えば、プロレスラーには、「世界の巨人・ジャイアント馬場」「燃える闘魂・アントニオ猪木」とか昔から必ず一言つきものだし、俳優でも小林旭は「ダイナマイト・ガイ」とか呼ばれた。
このバターンもだんだん古いというかダサいというか、プロレスなんかはショーの世界なんで、逆手にとって、大げさなキャッチ・フレーズで気分を盛り上げるということが続いているが、それ以外の世界では基本的にはすたれてしまったな、と思っていた。
ところが、なんか最近またよく見るではないか。
「エンタの神様」がお笑い芸人につけたのが皮切りのような気がする。
「迷走!パワーしゃべる・アンタッチャブル」なんてなかなかうまいこと言う。
「なまりの弾丸・赤いプルトニウム」もうまいんだけど、知らない人が見たら、どっちがキャッチ・フレーズかわからないね。「支配からの卒業生・井上マー」も知ってる人なら笑える。
お笑い芸人の場合、笑いをとれればいいんで、キャッチ・フレーズというもの自体が持ってしまっている「ダサさ」を逆手にとれるから、これは的を得ている。
ところがこないだ世界陸上の女子マラソンを見ていたら、選手にみんなそういうキャッチ・フレーズをつけているではないか。中でも江田良子選手の「世界最速の受付嬢」。これにはひっくりかえってしまった。
どうなんだろう?ボクがちょっと不快に思ったのはテレビ局の強引な演出感だ。たとえばこの江田選手が銅メダルでもとって、翌日のニュースで「世界最速の受付嬢だ!」とか出るのは全然よいんだけど。
だいたい、テレビ放送が19:00スタートだったのに、結局レースの開始は20:30だったのだ。これには腹が立った。選手たちのインタビューとか横顔とかそういったものも別に悪くはないけど、19:00に番組が始まるなら、普通せいぜい19:30スタートくらいかな、と思うじゃない。それが1時間半も引っ張って引っ張って、視聴率をかせごうとするんだから。そういう根性のひとつの現われがこの「ムリやりキャッチ・フレーズづけ」でもあると思う。
あーあ、テレビ局って……
2005.08.21
福岡智彦
コメント
harmoどうされたのかなーとおもっておりました。
忙しくて巡回できなてなかったので何か見逃していたのかと心配してましたです。
忙しくとも気持ちに余裕は持ちたいですよね。
私は自宅パソコンが壊れてしまったのですが、
直す余裕がなくDLしたい曲があるのにぃと涙を流しております。
今、パソコン壊れたらほんとつらいですね。