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recommuni四方山話【音楽ファンの力】
先週木曜日、20日、「recommuni」1周年のちょうど翌日、「東京コンテンツマーケット」の中のシンポジウムにパネリストの一人として出席した。「東京コンテンツマーケット」自体は映像コンテンツ主体の催しらしいが、そのシンポジウムは「音楽配信の最前線」とかいうタイトルで、大いにrecommuniをアピールしてください、という主催者の言葉に乗せられて出てみたものの、やはり人前でしゃべるのは緊張する。話しているうちに論点がどんどんずれていくし、悪いクセで早口にもなるし、冷や汗モノだった。
楽しかったのはピーター・バラカン氏がいっしょだったことだ。氏が昔、パーソナリティをされていた「ボッパーズMTV」というテレビの音楽番組で、当時まったく無名だったGONTITIをとりあげていただいて以来、氏には感謝と尊敬の気持ちを抱いているが、シンポジウムでの氏の話も、おだやかな口調ながら音楽を愛する気持ちがストレートに感じられる力強いものだった。
もう一人のパネリストは今巷で話題の「mF247」の宇佐美さん。彼とは初対面だったが、誠実で丁寧な人柄に好感が持てた。こういう人が推進していくサービスなら基本的によい方向に進んでいってくれるだろう。
iTMSもついに始まったが、邦楽はまだまだ少ない。新曲については2割程度?、全カタログからすると数%もないのではなかろうか。いわゆる先進国の中で、おそらく日本がいちばん音楽配信に閉鎖的だろう、とバラカン氏が言ってた。
直接的にはこれはレコード会社が、パッケージ・ビジネスとの兼ね合いで出さなかったり、音源の管理が追いつかなくて出せなかったり、ノンパッケージ時代にも生き残るための戦略だったり、が原因なんだろうが、だけど、実は音楽ファンのほうにも責任の一端はあるかもしれない。いや、責任は言い過ぎだが、それを許してしまっている弱さはあると思う。
推察に過ぎないが、日本の音楽ファンは総じておとなしく、また熱心なファンの割合も欧米に較べると少ないのではないだろうか。
CCCDはたしかに音楽ファンの力が撤退に追い込んでいったと思う。輸入権問題は抵抗は示せたが、阻止するまでにはいかなかった。あのとき、ピーターさんや高橋健太郎氏が中心になって、大々的に署名運動を展開したが、協力者が最終的に5万人くらいだったと聞いた。某音楽評論家氏曰く、その数字はだいたい、ある程度以上熱心な洋楽ファンの数と考えられると。で、洋楽と邦楽の売上の比率からすると、邦楽ファンはその3倍15万人、大雑把だが日本の音楽ファンは計20万人くらいなんじゃないかと。1億2000万人もいてそれだけ?!と悲しくなるが、たしかに音楽性だけで20万枚売るのがどれだけたいへんなことか、業界人は誰もが知ってると思うが、それを考えるとうなずける数字でもある。
一方アメリカはと言うと、CD BabyというCD通販サイトがあり、そこは個人の自主制作であっても、登録して、CDを5枚送れば、そのサイトで通販することができ、さらにiTunesやNapstterなどいろんな配信サイトにディストリビューションもしてくれる。だから小さなインディ・レーベルとか個人の参加がほとんどなのだが、なんとその数4万アーティスト、曲数にして40万曲以上、毎日1,000曲ずつ増えていると言う。自分の音楽を曲りなりにもCDという形にしている人、それは同時に音楽ファンであるのは間違いないはずだが、がこのサイトひとつでもそれだけいる、ということだ。そしてそんな無名アーティストの作品ばかりのこのサイトを毎日10万人の人が訪れているという。ちなみにその40万曲はiTunes Japanでも配信されていて、いきなり100万曲からスタート!というすごい数の裏には実はそういう事実もあるわけだ。
さらに「My Space」という、ちょっとrecommuniみたいなサイトには、1500万人も会員がいるらしい。元は個人レベルのアーティストが自曲を発表する場だったのが、ビッグネームのアーティストもどんどん参入しつつあるという話。
こういう話を聞くと、やっぱりアメリカって音楽ファンの数もパワーもすごいんだなぁ、と思わざるをえない。そして実際音楽ファン主導でマーケットのありようが変わっていってるように見える。
日本の音楽ファンにはそこまでのパワーがないから、だいたい大手レコード会社のペースで事が進んでいく。ボクらのような仕事からすると、それはくやしいことだけど、だからと言って、すぐにはどうすることもできない。それを踏まえてやっていくしかないのだが、だいじなのは何をやるかだ。熱心な音楽ファンは少ないんだから、エンタテインメント性で勝負したほうがいいんだ、などと考えるか、音楽ファンを増やせるようないい作品を生み、伝えようと考えるか。時間はかかっても後者をやらないと、いつまで経っても状況は変わらないだろう。
ボクは四六時中音楽を聴いてないと気がすまないというような音楽好きではないが、ほんとの感動というものを音楽でしか味わったことがない、とはっきり言える。この気持ちを味わえば誰でも音楽を大好きになるはずで、ボクの生きがいは少しでも多くの人に、それを味わってもらうことなのだ。
2005.10.25
福岡智彦
30年前の作品なんだなと思うと感慨深い。今はメンバー、バラバラだが、でもそれぞれ基本的にやってることが今も変わらない。
それだけブルースが好きなんだろうなー。
このアルバムはそんな、ブルースが好きでたまらない4人の気持ちが、ストレートに表現されきった名作なのだ。
この名アルバムの中の、日本語ものばかりアップしてるんだけど、ブルースというアメリカ生まれの音楽をよくここまで自分たちのものにしたな、と今も感服する。
大阪の血というのが、そもそもブルースとか黒人文化に合うんだな。
この曲の元ネタはブルースのスタンダード「Good Morning Little School Girl」だな。Sonny Boy Williamson作。ボクはJohnny Winterのライブしか知らないけど。
直訳すれば「おはよう、女学生」。それが「ちょいとそこ行くネエチャン」というニュアンスなんだろうな、きっと。
1975年11月1日にトリオレコード(当時)「Show Boat」レーベルよりリリースされたアルバムの3曲目。
ファーストだと思っていたら、その前に「ブルース1973〜1975」ってのが出ていたみたい。
ともかく名アルバム。日本語のブルースとしてはいまだに最高峰ではないだろうか。
今回ずいぶん久しぶりに聴き直してみて、実はこの曲どんな曲だっけ?とタイトルだけでは思い出せなかったのだが、聴いたらやはりいっしょに歌えた。それだけインパクトがあるんだろう。
10月29日生まれなんだけど、なんと、つんく♂、ホリエモンと同じだった。以前調べたときは、彼らは有名じゃなかったので出てこず、井伊直弼だけだったんだけど…。
免許更新しなきゃ。
ボーカルの仲宗根さんの歌声はとっても素直でのびやかだ。
沖縄の血が脈々としながらも、ポップで、スタンダード性を感じるのは、その歌声によるところが大きい。
イントロはいわゆるフュージョンのコードとリズムのギターで始まるが、歌が出てくると軽い裏切り。歌メロは沖縄音階。
その違和感が絶妙なところでバランスを保っていて、奇をてらった感じはない。全体としてはとてもポップでよい曲に仕上がっている。
アルバムの1曲目。
オーソドックスでさわやかなフュージョン・ポップが展開されていく…と思ったら、間奏でいきなり三線が!!
エンディングにも「ウチナー合いの手」が入ってきて、でもそれら沖縄要素がとっても自然に溶け込んでる。
コメント
>時間はかかっても後者をやらないと、いつまで経っても状況は変わらないだろう
レコミュニに参加させていただき丸1年が経過しました。1年を振り返っての自分なりの総括を書いてみようとも思っているのですが、結論部は福さんと近い部分に向かいそうな予感がします。
レコミュニのせいで、この1年、やたらと音楽関係にお金を使ってしまった気がします。問題のひとつは、その中からレコミュニさんに流れた金額が微々たるものだという点かも・・・(^_^;)。
巡り巡って音楽関係者に流れていることだけは間違いないのですが、そうは言ってもというか、そんなこと言ってる場合じゃない!、というか・・・。
なんにせよ、1周年を機に、新たな気持ちで音楽を取り巻く環境が良くなって欲しいという願いに向かい合っていきたいと思います。本年もよろしくお願いします(ってなんか年賀状みたいになってしまってすみません・・・)。
レコミュニに直接お金を使ってくれてなくても(^^;、MALさんの音楽ライフに少しでも刺激を与えることができたのなら、すごくうれしいです。
もうすぐ新しいサービスも提供できそうです。
2年目もがんばります。
いや〜、少しじゃないと思いますよ〜(笑)。
かなりいっぱいあるので、とにかく自分なりに総括をまとめてみないと、どのくらいあるのかすぐには羅列できません。
なので、多分外のサイトに、blogのエントリーとかじゃなく書いて、リンクを紹介、という風にしようと思っているのですが、一体いつ執筆すればいいのやら(笑)。今日もつい先ほど帰宅したところで・・・。明朝はいつもより早いし・・・。