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recommuni四方山話

2006年12月07日

ダリ回顧展 

混んでると聞くけど、やっぱり見ておかないとなー、と思って時間を作って上野まで行ってきた。

木曜の朝10時というのに、もうすごい人。絵の前に4重くらいに人が群がってる。人気なんだなぁ。

中には「これ油絵?」なんて連れの男に訊いてる女性がいたりして、男も「たぶん」なんて答えてる。相当のホワイトゾーンまで牽引しているようだ。ダリ人気おそるべし。

ボクはこのダリとかフェルメールとか、精密なタッチで「光」を表現できる画家が好きだ。

18cm×24cmという小さな作品だけど「家具栄養物の離乳」という絵がすごいと思った。こんな小さな中によくこんな広い世界が描けるよなー。

あとほぼ同じ絵がふたつ並んでいて、右目で左の絵を左目で右の絵を見たら立体的に見える、というのがあった。「六つの本当の鏡のなかに仮に映し出される六つの仮想の角膜によって永遠化される、背後からガラを描く背後から見たダリ」というのと「太陽の後ろはるか遠くに全裸で出現するガラを見るために雲の形をした金羊毛を開けるダリの手」という作品。

結局ボクにはどうしても見れなかったけど、よくこんなこと考えるし、また写真だったらわかるけど実際それを描くのがすごい。

それから「船」という作品。モンタギュー・ドーソンという人が描いた海を行く帆船の絵を印刷したものの上にダリが描き足して違う絵にしたもの。元よりよほどインパクトがある。1943年の作品。そんな時代にそういうことをやる発想がおもしろい。やっぱり「改変」は著作権法的にもっと自由に認めないとね。

| Posted By 福 投稿日: 2006年12月7日 16時35分 更新日: 2006年12月7日 16時35分

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