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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/3 | ||||||
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つるつる見つるのはなぜだろう。
決闘、ってことがまずあると思う。それから、芝居ってことだろうか。それもコテンコテンの古典劇。役者や舞台装置は変わるけど、脚本はギリシャ時代から変わらない。登場人物は18人(9×2)。キャラクターも役割もきっちり決まってる。あとはいい役者が持ち味を生かして大見得きってくれるだけでいい芝居になる。筋書きのないドラマというのはウソで、筋書きがあるから安心して役者たちの力量と個性を堪能できる。(というようなことを保坂和志氏が言っていたような。)野球を見て特にそんな風に感じるのは、(プレイとプレイの間の「ま」の)長さと(試合自体の)長さのせいだろうか。しまった、疲れた。伏す。
熱まで出始めた。怪しい秘術に通じたヤブ医者め。道であったらかわず掛けをお見舞いしてくれるぞ。
秘術のせいでやる気というものが一滴残らず蒸発。そこで伏す。起きて阪神ー巨人戦。気がつけば3日続けて見ている。この齢になって野球とは。最後にダイヤモンドを駆け抜けたのは35年前、帽子を脱いで万来の歓呼に応えた。空想の中で、世界中から惜しまれて引退した。だからオレはもういいっつーのに、同居人たちが夜な夜なグラウンド整備に精を出す。おしっこに起きると、Sは投球練習をしている。Wは下柳氏のホームページを覗いている。頭がヘンだ。近頃こっちまで頭がヘンになって、中継前からテレビの前で茶碗叩いている。今日のように無気力でいると、野球に対する偏見も消えてこの上なく面白い。つるつる見る。
背中に鋭い痛み。寝違いというにはあまりに痛い。肩甲骨の下に短刀が突き刺さっている。動くとそれがグリグリ揺れる。ヤブ医者の呪いだろうか。
阪神下柳投手先発。下柳氏は山を追われて遠くカムチャッカから海を渡ってやってきた中年の熊だ。傷んだ毛並みが濡れそぼって最近はエサにありつけずあばらが浮いている。金満巨人打線に打たれる。元気が戻ったらこのワシが鉄砲担いで仇討ちに行く。
中央道から巨大な富士山を見る。雪をかぶって真っ白け。
いよー、日本一。偉容。異様。
昨日はヤブ医者巡りでひどい目にあった。同じ金を払うなら七福神巡りでもするんだった。
そこで伏す。BGMはミクロストリア。ブーンとか、チッチッとかいってる。楽屋でも昼寝にはミクロストリアだ。周囲の会話や雑音によく溶ける。こういうのもエレクトロニカというんだろうか。ミクロストリアはかなり前のものだ。最近のエレはどうなっているのだろう。指南役のキ氏が東京を去ったのでさっぱりわからない。下北沢のONSAはエレなBGMがかかっていて昼寝に最適だったのに今はない。好きな店がコツ然となくなるショックは大きい。中道商店街から篠ノ井というそば屋が消えた時の衝撃は一生忘れることがないだろう。跡には自由が丘から来ましたなんとかいうチャラけた食堂が建ちましたとさ。それをいえば、荻窪の丸福。脱税事件後、おやじは随分ピリピリしてらした。それでも僕は好きだった。年に一度しか行かなかったことを心から悔やむ。
エレクトロニカにポップがつくと急に眠れなくなる。寝床を奪われた犬みたいに所在なくウロウロする。とりあえず「音楽」らしい形を求める性急さに尻をつつかれ、心臓がちくちくする。耳ざわりがよければ心が安まるというものではないみたい。ギュイ〜ン、ツボチツボチ、シャヂッ。おやすみー。
コメント
先日スポーツ用品屋さんで
みかけた「青いグローブ」
がかわいくて
欲しくなってしまった ライブで使おうか