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Lamblashのメルボルン改めTokyo公開語録高校の恩師Mが先日高いとこに逝かれたという。
確かまだ45歳に届いてなかったはずだ。
入学初日から、俺のことは先生と呼ぶな、あだ名で呼んで!といわれ、私達生徒は皆ファーストネームで呼ばれた。
私のいた高校は一応地域での進学校だったんだけど、全てが自由と自己責任に於いて行われる本当にユートピアみたいなとこで、とにかくヘンな高校として有名(公立校なのに)。しかしその中でもMは輪をかけて異色だった。
ちょっと左寄り活動派で、いわゆる自由人で、登山家でバックパッカーの社会科(<これ以上ない適任)担当、しかもヒゲづら。
着任してまだ確か2年目、担任を持つのは私達その時の1年生が初めて。Mとしても気合十分だったはず。ヘンな高校とは聞いて入学したけど、15、16歳にこれ以上のインパクトもなかっただろう。
ある日、突然1ヶ月有給をとって、モンゴルにボランティアに行ってくる!と言い出し、周りの先生達はかなり参ってたけど、当事者の私達生徒は別に何とも思ってなかった…だって、Mの文脈の中では全く起こりえる発想だったから(笑)
出身の大学、そして今関わってるクラブ界にも以外とMみたいな人は多いんだけど(左っぽいのは野外サイケ系にいるイメージだな…現に奥様は趣味でジャンベ叩く人だったらしいw)、とにかく田舎の高校に突然そんな人が現れ、私達はえらく影響された。第一、「世界一周してきたバックパッカーがやる世界地理の授業」なんて、これ以上リアルなものがあるか?
そうやって影響されながら育った友達の一人と昨日8年ぶりに会った。10代の田舎の高校生なりに、何かアーティスティックなもの、何か自由なもの、未だ知らぬ刺激的な世界…にひたすら憧れていた私達は、彼女が把握してる多くの同級生達の顛末とはちょっと違い、割とそのまんま大人になっていたようだった。
嬉しかった。
彼女は大学院を出て、今後はM同様、教育の世界で「何か自由なもの」を追求したいらしいが、まだどうしようか迷っているんだ、と言った。
「だからMに会いにいって話したいとちょうど思ってたのに…今後も話したい人に限ってすぐいなくなっちゃうんだよね、どうしてかね」。
「…だから、誰が何て言っても、周りに白い目で見られても、とにかく自分が本当にやりたい事はやったほうがいいんだよね。会いたい人には何としてでも会ったほうがいいし、話したい事は何としてでも話さなきゃって思ったよ、私は。」
私はとにかく、私以上にMに影響を受けてた彼女にこの言葉を言いたくて、昨日会いにいったようなものだった。
Mは大学在学中にえらく苦労して、世界一周のために2年休学の許可をとったそうだ。
Mの事故の第一報を聞いて真っ先に思い出したのはその話だった。…もしその時許可が下りず、諦めてたとしたら???その夢はいつ叶えられたというのだろう。
Mは少なくても、世界一周という気合と時間のかかる夢、憧れながら実行する人は少ない夢に関してはやりきったわけだ。
ある男友達は、大学に入るなり、可愛いくて本当に健気な彼女をいきなり振った。そいつは卒業後、更に大学に入りなおし、未だに女子大生漁りをしてるらしい。
ある同級生は有名企業に就職して完全にサクセスの亡者になり、かつての同級生の負け組を見つけてはせせら笑い、仕事で相手にしてる経済的弱者をネタに酒を飲んでいるという。
ある優等生の親友(小学校からの友達)は、大学を出るなり、突然出来婚でママになった。
ある友達は、某国でレジャーのインストラクターをしてるらしいが、本当のところ、妻子ある男に惚れてしまって、ずっとその国にいる決意をしたとの噂。
ある奴は、会社を辞め、1年間海外でぷらぷらした後、また東京に戻って普通のOLをやりつつ、毎週クラブ通いで夜遊びしまくりらしい。
(ごめん、最後の私。)
社会の目、親の目、周りの目…世間の目。
自分の目以外で見ると、猛烈に歪んだ世界を生きている人にしか見えない。
でもみんな、実に今やりたいことをやってる。
それあとまわしにできる?できない。
26歳にもなって女子大生喰いも、悪のビジネスも、出来婚ママも、不倫も。クラバーも。
私は彼女ら、彼らと会ったらきっと好きだと思う。少なくても清清しいなと感じると思う。
「汝自らが望むところを為せ」という言葉は、
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"Do what you want the others to do for you"
の意味で教訓的に使われるけど、
シンプルに"Do what you want to do" でもある。
エゴにしか聴こえないけど、今回はこっち。
エゴもときに重要だ。人生の時間は限られてる。
今やりたいことを今やるためには、今のその気持ちをその人に今伝えるには、誰が何と言おうとやるだけのすごいエゴエネルギーがいる。
エゴエネルギーを余らせてずるずると、夢に使う時間だけが作れないままで終了するのと、
夢をやるだけ実行して(全部じゃなくても)、エゴエネルギー切れで周りより早めに終了するのと。
強い光を放ちながら、ある日突然消える。
そういう光こそが誰かの目先の闇を照らせる。
「実は彼と初めて出会ったのYellowだったんだ、場所言っても理解できる人少ないから、街で角でぶつかったって事にしてあるけど」
Mが最後に放った光で8年の闇が明けた後、私達2人は、どうやら同じフロアでお互いを見つけてしまったらしい。
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