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a person powered by ototoy blog
音の記憶帖このヘンテコな名前のバンドと出逢って十年ぐらい経っているかもしれない。
ちなみにゴーキーズ・ザイゴティック・マンキと読むんですが。
心斎橋クアトロでの初来日ライヴ。
これが外国のミュージシャンを見た初めてのライヴ。
演奏はへったくそながら、何か真面目な取り組み様を今でも思い出す。
なんかいい感じのバンドだなーって。
ヴォーカルのエイロス・チャイルズの声が若かりし日のデヴィッド・ボウイに似ていると評判だったな。
似ているかどうかは、まあ実際に聴いてからそれぞれ感じてもらうとして。
いい声ですよ。 エイロスの声質。私はお気に入り。
初めて聴いた曲がウェールズ語ないしは英語。
とはいえ初期のはやはりウェールズ語の唄が多かったです。
当時は地元でも英語の唄よりも地の言葉で唄わないと肩身が狭かったところもあったらしい。
アマゾンの沼でのレヴューにはMadnessの文字があって気になる。(笑)
この曲は一応Rockで受けそうなのを選んだつもりですが、さてどうなりますやら。
ウェールズ魂炸裂してるかも。(笑)
ケルトな音が好きな人にもやっぱりいいです。
そういう感じのインストゥルメンタルもあり。
かなりルーツ意識して継承しているバンドじゃないかなー。
The Soft Machineなどが好きな人が気に入ったりするらしい。
ひねくれているように見えつつもなんだか可愛げがあって、
Popというよか、やはりRockでしょう。
だから、この曲を敢えて選んでみたり。
ちなみにこの曲は英語で唄っています。
ウィルキンソン・ブラザーズという、この関西のミュージシャンの雄が集まったスリーピースバンド。
名付け親は「ふちがみとふなと」の渕上純子さんだとか。
訥々とアコースティックに描き出される自然の事象と営み。
このアルバムにはいつもの現実と、そこから少しずれた次元から見え得る事象もあります。
「のらしごと」は朝靄、木の葉や作物から滴り落ちる朝露の煌めき、
水や空の色までが音で映し出さんかとするような曲。
「風景の見える音楽」というコンセプトから打ち出された
彼らの音楽からは、次元を越えた分、普遍的な何かが聴こえてくる。
この曲を初めて聴いたのが、この「PORTRAITS」で、だった。
このアルバムを聴いて驚愕した。
それまでのまだちょっとアンビエントっぽい音や唄い方が影を潜め、
Pocopenさんは声を張ってパワーを激しく放出するかのように唄い上げている。
それ以前にもその兆候は無くもなかったけど、
このスタイルの変化がこのアルバムから最も強く感じ取られた。
一度とりあえず聴いたものの、それから封印したかのように一年は全くこのアルバムのケースを開かなかったと思う。
一年後に再び聴いた「FAN」。
やっぱり「あなた、あなたのFANさ。」とずっと自分の中でリフレインし続ける。
その後、「リトルスワロウ」でも再び唄われた「ファン」。
勝井さんの伸びやかなエレクトリックヴァイオリンの音にのって
やっぱり朗々と歌い上げる声に再会できた時も、やっぱり私は「あなたのファン」の一人。
Pocopenさんのソロアルバム。
一層の透明感から浮かぶ世界の事象。
このアルバムで一番好きなのが最後のこの曲。
12月の空に垂れ込める雲から降りてくる清廉な輝きの下にある営み。
西脇さんの深い何かを秘めた呟きのようなギターが不思議と透明感を帯びる。
Pocopenさんのヴォーカルと彼のギターの魔法のような化学変化の結果です。
アルバムタイトル曲に同じく、関島さんの手になるもの。
純粋にリコーダーのみで演奏された曲です。
二十一世紀を軽やかにステップしていくかのようなアンサンブル。
主旋律が追いかけ循環する愉しさ。
間奏はライヴ毎にどんどん変化し、音楽の生き物としての醍醐味を感じさせる作品。
余談ですが、ちなみに同じ「歩く人」というタイトルのライヴアルバムが
関島さんが在籍したバンド、コンポステラの作品として存在します。
こちらはこの曲は入っていませんが、名盤。
そんなにレアなCDだったとは。
ジャケットもどことなくSAKANAの他のものとは雰囲気が少し違った。
戸惑いながら、それでも新作なんだと嬉しく思ってレジに持って行った記憶があります。
SAKANAの音楽世界のフィルターを通してこの世を俯瞰すると、
こんな風に光と色彩のハーモニーを伴って輝きだす。
聴覚から観ることのできるレンブラント光線。
ワルツと呼ぶには、なんとも和風なノスタルジーを醸し出す。
電車と一口にいっても、この曲の背景にあるのはきっとローカル線。
だけど、何度も聴いているとこの曲は総ての鉄道と鉄道員に捧げられたみたいに感じてしまう。
音楽の世界を結ぶ果てしない鉄路を、栗コーダーカルテットは暢気に、でも着実に進んでいく。
リコーダーにギターのアコースティックな風が車窓から流れてくる。
アルバム「夏」はpocopenさんのキャラクターがとても際立った名盤です。
この曲の作詞作曲は共に西脇さんの作品。
この世に在る日本語を拾い上げ、散りばめた歌詞とギターとヴォーカルの間から流れ出す夏の風と風景。
さかなが届ける夏は「天文台」から始まる。
天文台で見せてくれたプラネタリウムの星空は、
終わってから外に出ると昼間の空がまるで作り物のように見えた。
そんな夏の午後のカランと転がった行く当ての無い心に、何故か心地よい風と音楽が顔を撫でてくれる。
「LOCOMOTION」の中で一番好きな曲。
Louは地下鉄の鉄道員。彼の地下を照らし、走る電車の中での人生のひと時。
名も知らぬ多くの人々の心と身体と人生のひと時とを運ぶ電車。
地下鉄はそんな沢山の命を載せて都市の地底を駆け抜ける光。
SAKANAのふたりが紡ぎだすメロウな響きが地底の鉄路に乗って流れて行く。
鉄道員Louのささやかな人生の密やかな愛情と真心と一緒に。
こころ優しき鉄道員の日々を心を込めて唄われる。
この曲を連れて、地下鉄に、電車にまた明日の朝も乗っていこう。