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霧の万年床〜楠 均のBGM日記

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      2005年06月

      2005年 06月 30日

      原マスミさんのライブがありました。 

      先日は、久々の原さんの(バンド編成による)ライブで

      久々にドラムを叩きました。

      スティックで、普通の大きさの普通の形のドラムを、

      普通より少し力を入れて叩くというのが

      こんなに大変な労働だったとは・・・。

      曲の勘所とかキメをさっぱり把握していないことにより

      この20年間いったいどれほどのミュージシャンに

      迷惑をかけてきたかしれませんが、そのことにより流した

      僕の涙(ウソ)と冷や汗(ホント)の量もたいしたものでした。

      しかしその冷や汗の量を上回る量の労働汗によって

      僕の巨大な不安と罪悪感はきれいさっぱり洗い流されてきた

      のかもしれないと考えさせられた一夜でした。

      (この夜もいっぱい迷惑をかけていながら、脱水症状のために

       ぼんやりして翌日まで正気を取り戻せませんでした。

       でも、久々に大きな音でドラムを叩くというのは

       バイクのレースに出るようなもので、へたをすると

       ケガをするというくらい危険なもので、

       50ccにすら乗れないので大変いい加減なたとえですが、

       いやはや、ケガをしなくてよかったと本当に思いました。)

      原さんはいつも万全なコンディションでステージに臨まれ、

      最高の集中力を発揮するマドンナのようなアーティストであり

      パフォーマーです。

      年の割に少し○○に見えるので、

      何も努力しなくても天然でそうなっているように見えるけれど

      (確かに音楽的というか技術的な努力はここ30年

       していないようにお見受けしますが)、日々の生活には

      一本も二本も筋を通していると僕はにらんでいます。

      とにかくここ25年、唖然とするような圧倒的な存在で

      あリ続けていることに変わりがなく、そのことにまた

      唖然とさせられます。

      (大きな声ではいえませんが、

            やっぱり少し○○なのでしょうか。)

      バンドメンバーは自分たちが休めるからだけではなく、

      原さんの超絶なソロパフォーマンスをいつも楽しみに

      しているのですが、今回は原さんがジョニー・ロットンのため

      それはナシでした。残念。

      でも、年をとってきて力を出そうにも力がなくなっている状態で

      出番前に原さんに「今日はパンクだから」と言われて

      「え、そうなの」と戸惑いながらシンプルなロックンロールを

      演奏するのは、ナンテイウカ、味わい深い楽しさがありました。

      原バンドももう長いですが、実はこれからが旬かもしれません。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2005年6月30日 10時37分 更新日: 2005年6月30日 10時37分

      コメント

      書いてますねー、日記。
      毎回ちゃんと〆の言葉が決まっててお見事。

      ボクは一週間にひとつ長めのを書くだけでせいいっぱいなのに。しかも〆の言葉に何時間も悩むのです…

      楠ちゃん、やっぱ才能あるわっ!
      by 福 - 2005年6月30日 18時50分
      こんばんは。
      原さんはくじらの対バン(2003/07のFAB.)で遅い初体験をしました。
      友人に薦められていたのですがCDを聴いてもなんだかピンとこなかったのです。
      原さんに全神経が集中してしまって見終わった後、体がガクガクしていました。しばらく放心状態で歩くのもままならないぐらい(冗談ではなくホントに)
      今でもどこかにもっていかれちゃいますね。

      「耳の夢」がすごく心に残りました。
      「哀しみのソレアード」はベタなんですがいつも「あと何回こんなに楽しくなれるんだろう」と考えてしまいます。

      おとこっぽい素敵な演奏ありがとうございました。
      by いけ - 2005年7月1日 1時44分
      ああ!パンクだったのですね!
      いつもと違ってロッケンロールなアレンジに
      胸だけ躍らせて、じっと座ってワクワクしてました。
      「僕の錬金時間」のスゥインギングなアレンジにもドキドキ。
      男前なドラムプレイに、いけさん、やっきさんと3人で
      おおっ!と盛り上がりました!
      by ドラ - 2005年7月2日 3時57分
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      2005年 06月 28日

      スタン・ゲッツと小さな町のレストラン 

      レコロケのライブに関していろいろコメントを

      くださった方々にありがとうと言いたいです。

      一人一人に返信したいところですが、今日のところは

      勘弁してください。

      こういう電脳空間(圧倒的に古い響きですが、圧倒的に

      遅れている僕にとっては丁度いいです、このくらいが)

      でのやり取りですよね、書いたら即返ってくるしかも

      愛あるお言葉が、というのは実に新鮮です。

      しかし一方で、皆さんいったい、日に何度見て何時間

      くらい電脳にさいているのだろう、と思うと途方に暮れます。

      僕もなんとか失礼のないように努力いたします。

      さて、暑さのあまり、しなければいけないことを傍において、

      まったく突発的にスタン・ゲッツのレコードをクリーニング

      しました。

      専用の液体と専用の布を使って。

      僕はジャズに詳しい方ではありませんが、というか特に

      何かに詳しい方ではありませんが(ついでに言えば

      レコードコレクターでもありませんし、レコードクリーニング

      を趣味にしているわけでもありませんが)なぜか夏というと、

      (しかもこのように非常識に暑い時とか、うだるように

      暑い夏が盛りを迎え盛りを過ぎて熟れきって腐臭を

      放ちだすような時とか)スタン・ゲッツを思い出して

      聴きたくなります。

      本屋に入ると大便を催す人がいるらしいのですが、

      それに近いかもしれません。

      で、1年前に単なる衝動で買った専用の液と布で

      拭ってみたのです、レコードを。

      するとレコードがいい光沢を放ちだすので、何か意味のある

      ことをやっているような気がしてきて、数少ない

      ジャズのレコードを引っ張りだしてきて次から次に

      クリーニングしていましたら、5枚程仕上げたところで

      頭くらくら、額に首筋に大粒の汗が発生して、

      その中の一つが磨いたばかりの黒光りするビニール盤の上に

      ポトリと落ちました。

      クールなのに滋味のあるスタン・ゲッツの音色によって、

      一服の涼と今日1日の務めを果たすだけのエネルギーを

      いただけはずがどうでしょう、このざまは。

      やっていることが意味があるかどうかは常に自分の身体に

      聞いてみなくてはいけませんね。

      そんな訳で今日1日は終わったも同然。

      ついでですが、ジョアン・ジルベルトと一緒にやっている

      スタン・ゲッツは、生きている間にもう二度と聴かなく

      ても特に惜しくはない、というのが僕の基本的な態度です。

      二人とも好きですが、二人一緒のところを聴きたいとは

      思いません。

      そういうことって、結構あります。

      こないだ北海道に里帰りしたら、母が好意で町に一つしか

      ないレストランに連れてってくれたのですが、そこの

      フルコースが本当に文字通りのフルコース、というか

      完全に言葉の意味を誤解しつくしたものでした。

      まず前菜に握り寿司と茶碗蒸しとシュウマイが同時に

      出され、次におどろく程の量のグラタンが。

      そして、中略しますが、メインにはステーキとやや遅れて

      エビチリがこれまた目を疑うといっても差し支えない程

      ふんだんに供されました。

      年老いた両親と僕の家族は言葉少なに時間をやり過ごし、

      食べきれなかったごちそうを折り詰めにしてもらって

      その場を後にしまた。外はすばらしい夕焼けでした。

      こうして書いてみると、なかなかいい思いでのような

      気がしてきました。

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2005年6月28日 16時51分 更新日: 2005年6月29日 9時21分

      コメント

      こんにちは。
      なんだかライブのMCを目で聴いているようです。
      電脳空間は日常が忙しくなければ入り浸りになってしまうので私は注意が必要です。むぅ。
      ジョアン・ジルベルトは行こう、行こうと思っているのになかなか行かないですね。
      日曜の原さんは男っぽかったです。
      年内にもまたあるかもとのことで、今からとても楽しみにしています。
      (夏の弾き語りがさかなくじらくすのきすの前日だと知りがーんとしています....)
      by いけ - 2005年6月30日 1時13分
      最近20歳の男の子から村上春樹の「カンガルー日和」
      という短編集をもらったんですが、その中に
      「1963/1982イパネマの娘」というお話がありました。
      あの暑い昼間に読むのには、ちょうど良かったです。 
      楠さんの日記を読んで、またシンクロ?って思いました。 
      あ、聞かなくてもいいっていうお話でしたね、ちょっと違いますね。

      本の方のお話によると
      「スタン・ゲッツのヴェルベットのごときテナー・サクソフォンの上では、
      彼女はいつも十八で、クールでやさしいイパネマ娘」だそうですが、
      音楽聞いててそういう感覚になることはよくあります。

      スタン・ゲッツ→すばらしい夕焼け
      こちらの展開の方がずっと魅力的です。
      誤解しつくされたフルコースで「中略」された品も知りたいです。 
      by チル・キャット - 2005年6月30日 1時56分
      いけさんへ
      やはりそうですよね。
      電脳は煩悩ですね。

      チル・キャットさんへ
      スタンさんとアストラッドさんの組み合わせは
      悪くないですよね。
      なんでかな。
      男と女ってことかな。(っていうのは安易だけど
      楽しいステレオタイプな連想ですよね。)

      村上春樹の短編のことは忘れていました。
      この短編集は20年以上前に、好きで2回は読んでいるはず
      なのですが・・・。

      フルコースの中略の中身は妻も僕も思い出すことができません。
      実はその前日も当日の昼食も「ごちそう」で
      ごちそうに辟易していた僕たちは、またしてもの「ごちそう」に
      ショックのあまりホワイトアウト同然になっていたのでしょう。
      by XNOX クスノキス - 2005年6月30日 9時0分
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      2005年 06月 25日

      初日記。 

      紙以外のものに字を書くのは抵抗があってずーっと敬遠していたのですが、こういう公の場に身を置き、目の前を人々が軽やかに往来するのを見るにつけ、自分がひきこもりの偏屈じじいのように思えてなりません。(この暑い日盛りに渋茶をすすっております。)

      そこで、その不安を払拭すべく、恐る恐る何か書いてみます。(慣れないので瓶詰めのSOSを海に流すような心細い気分です。)

      昨夜ループラインでのレコロケ。自分のパフォーマンスに関しては不如意もありましたが、スタッフ、ミュージシャン、オーディエンスの熱気が三つどもえに絡み合って、充実した一夜になりました。

      チル&マッドのお二人(大物!!)には実に久しぶりに再会できましたし、PERU FURU(超絶!!)のお二人とは知り合いになることができたし、めでたしめでたし。

      暑い中長時間集中して観てくださった方々、本当にありがとう。

      (ナンカコレ、日記っぽくないですね。)

      | Posted By XNOX クスノキス 投稿日: 2005年6月25日 16時16分 更新日: 2005年6月26日 9時17分

      コメント

      「ふたりは大物チル&マッド」(コピーby楠さん)のチルの方です。

      (慣れないので瓶詰めのSOSを海に流すような心細い気分です。)
      を読んだ時「楠さんて天才だ」。
      そう思いました。

      楠さんを応援するグループの写真に写っているのは
      蓮の花ですね。
      私もなぜか最近蓮の花をたくさん描きました。

      その一部をHP日記にちっちゃく載せています。
      ものすごくヒマな時があったらのぞいてみてください。
      http://www.jvcmusic.co.jp/akino/diary/index.html
      by チル・キャット - 2005年6月25日 17時6分
      こんにちは。
      応援させていただいているグループの者です^^。

      昨夜「…謙遜を通り越して、なんというか(以下略)」
      と仰っていましたね。
      謙遜を通り越して、というと卑下でしょうか?
      それとも…自虐?

      たいへん失礼いたしました m(_ _)m

      しかし、私どもファンの目はごまかせません。
      楠さんの操るワイヤブラシの先が、
      どれほど毅然としていて、そして、どれほど雄弁だったことか。

      楽しい一夜を、ありがとうございました。
      by ながとも。 - 2005年6月25日 20時48分
      はじめまして。
      Xnoxはもちろんのことスペシャルなフルコースでお得ライブでした。
      リクエストに応えて下さってありがとうございました。
      何が配信されることになるのか今からとても楽しみです。
      次は8月ですね。これもまたスバラシイ組み合わせ。
      by いけ - 2005年6月25日 20時54分
      こんばんは。
      楠さんを応援するグループの首謀者(?)です。
      リクエストに応えていただき、本当にありがとうございました。
      どの曲が配信されるのか、いまから楽しみです。
      新しいすいかのバスドラとピオーネ+ペコちゃんの音色、最高でした。

      PERU FURUもチル&マッドもよかったですね。
      まさかくじら以外のライブで歌わされるとは思いませんでしたが(笑)。

      明日の原マスミさんのライブも観にいきます。
      by やっき - 2005年6月25日 23時4分
      こんばんは。楠さんの生演奏を見たのが通算4回目のMALと申します。

      そんな新米くじらファンなので、そもそもXnoxというのが何人編成のグループなのかも知らずに見たのでした(笑)。当然全曲初体験です。

      後ろからだと手元はほとんど見えず、何を使って音を出しているのかも分からないというミステリアスな状況でした。音もミステリアスに感じられました。日本語の、歌詞が多い曲が特に心地良かったです。他の音がアンビエントだから言葉が心地良く聞こえるのでしょうか?

      渋茶をお伴に、折々に、何かのつぶやきがこの日記に残されていくのを楽しみにしています。
      by MAL - 2005年6月26日 2時0分
      「ふたりは大味チル&マッドのマッドの方です。

      ホントに久しぶりでした、ライブ良かったです。
      また、何かやりましょね!
      by マッド・ペンギン - 2005年6月26日 18時12分
      はじめまして。
      日記が、太宰治っぽい苦悩とユーモアに満ちており、
      爆笑しました、すいません。
      by 茶坊 - 2005年6月27日 21時5分
      レコロケお疲れさまでした!

      私もMALさん同様に後ろの席だったので
      華麗な手さばき足さばきを見る事が出来ませんでした。
      が、その分、音の方に集中して幸せを噛み締めていました。
      素敵な時間をありがとうございました。

      次は8/14ですね!
      今からすごく楽しみでしかたありません。
      by ドラ - 2005年6月30日 3時28分
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