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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/10 | ||||||
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かうひいや三番地閉店する。
栗コーダーの栗原さんと店で待ち合わせて互いに悲しみを語り合う。立ち退き宣告を下した大家は、極悪人のような言われ方をする。しかしここのマスターは実にクールで現実的なお人柄で、もう何日も前からマスターの周囲を蛾のように飛翔してはまるでこの世の終わりのような騒ぎの僕らには頓着なく、淡々といつもの仕事をいつものようにさばいておられる。このあたりがまた僕のようなファンをいっそう夢中にさせる。
三番地で出されるものはコーヒーをはじめすべて美味しく、そこでかかる音楽はすべてグッドミュージックであり、そこにある本も調度も植物もすべてその場にふさわしく、絶対的にフィットしている。金ぴかや華美や過剰さとは一切無縁。質素だがしみったれたところが微塵もない。この店に於いてマスターのやることにはひとつの間違いもない。神だ。奇跡だ。そういう店だった。
この店からは実にいろんなことを教わった。たとえば、仕事において人はプロにならなければいけない。何よりも眼力と技術!そして自分の嗜好に徹底忠実であること。が、しかし!現実との間に厳しく折り合いを付けること。ものは大切にしかし決して溜め込まないこと(自分にとっての有用と無用を峻別すること。それがどんなに困難であっても!だって人生は短い。)。むろん無駄な愛想笑いなどしない。などなど、どれも自分に大きく欠落している事柄であり、この店に行くことはいつしか僕にとって心の調律のような意味合いを持つにいたり、マスターは僕のあこがれとなった。
互いに三番地の信奉者であることは知っていて、でも普段はあまり出会う機会のない栗原さんとは狂ったようにメールし合って、これ以後自分たちは何を拠り所に生きてゆけばいいのか、或いはスタバ辺りで苦虫噛みつぶしながら大勢に流れ続ける自分と世を呪って余生を送ることになるのか、意見を交換し合った。むろん答えは出ない。三番地のコーヒーこそ僕らの答えなのだから!
そんなわけで、ここんとこ会う人ごとに三番地がなくなるぞ大変だ!と大声で訴えているのだが、反応はさっぱりだ。無関心、無理解が透けて見える。まるで三番地のことなど知らぬと言いたげな様子でさえある。理解に苦しむ。
コメント
なかなか、もののわかった方面への移動、
と言えますが、ちょいと遠くなりますね。
女子大通り方面は、昨年までは
明石百夏が住んでいたんだが、
参勤交代のため帰っちまったっけ・・
「I'll be back!と言ってたから、たぶん
戻ってきますね(うそうそ)」
かうひいや三番地の前を通りました。
『閉店しました』
とだけ、無愛想な紙が貼ってあります。
なかはまっくら。
その紙を撮ろうと
シャッターを押したら・・
・・・・・・・
店内の暗闇に人影が写ってる!!!!!
店内に何か本かレコードでも置いてある
のかと、よく見ても何もなし!
ぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞーーーー!!
実は、向かいの、こうこうと
明かり灯るお店のウィンドウに
貼ってある女性のポスター
(たぶん化粧品)が
映っているだけでしたあ
(気づくまでの5秒くらいこわかった)