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recommuni四方山話東京国際女子マラソン。高橋尚子さん、みごと優勝しました。
確実にピークは過ぎたと思っていたし、期待通りにはいかないだろうと予想していました。
しかも直前の足の故障。逃げ道を作ったかとも思ってしまいました。
とんでもない。
後半のスパートはすごいものがあって、感動的でした。
それにしても、これまで長いこと、日本人は前半強くても最後まで続かない、マラソンでも最後の最後に抜かれて、2位、3位というケースがとても多かったのに、水泳なんかでもそうだけど、後半に強い選手が増えてきましたね。体質が変わってきてるのかな?それは食生活のせいなのかな?
隣の人が広げているスポーツ新聞の「メーンバンク」がどうのこうの、というでっかい見出しが目に入った。ん?「メーン」は変じゃない?「メインバンク」だよなー、と思いつつ、でもたとえば「ゲーム」は「ゲイム」とは書かない。「メイルを送ります」って書く友人がいるんだけど、変に感じる。「メール」だと思う。英語の「ei」という発音は、日本語(外来語)化すると「エイ」のままの場合と「エー」になる場合があるようだ。
興味が湧いていろいろ思い浮かべてみた。3つのグループに分かれると思う。
1 「エー」じゃないと違和感のある言葉
テレビ「ゲーム」
野球部の「エース」
「ペース」配分
ぎりぎり「セーフ」
「ベール」に包まれた
電子「メール」
モノ「レール」
カセット「テープ」
ボーリングの「レーン」
など
2 「エイ」じゃないと違和感のある言葉
「メイン」バンク
「エイト」マン
「ゲイン」を稼ぐ
「ベイ」スターズ
「エイズ」撲滅
「ネイル」サロン
「ゲイ」ボーイ
「レイン」コート
など
3 どちらも違和感がない言葉
フェア「プレイ」or「プレー」
クラス「メイト」or「メート」
「チェイン」or「チェーン」メール
ヘア「メイク」or「メーク」
など
さて、問題は、なぜこの違いが生まれるかということだ。ま、もしかしたら、ボクのこの感覚が変だという意見もあるかもしれない。新聞社の記者が堂々と「メーンバンク」なんて書いてるくらいだから。だけど少なくともこの、「エイ」と「エー」の使い分けがあるということには誰しも異論はないだろう。
で、理由をいろいろ考えてみたんだけど、実はまだわからない。
「エー」のほうが英語のオリジナルからはより遠い、すなわち日本語っぽいとも言えるので、日本語化して長い時間を経るほど「エー」に近づくのかな、と考えてみたけど、「レインコート」なんて昔っからあるし。それにたぶんボーリングや車線に使う「レーン」のほうが「レインコート」よりは後で定着していると思うんだけど、その新しいほうが「レーン」で古いのは「レイン」。
あ、言っとくけど、これは表記のことをテーマにしてるんであって、発音のことではないですから。日本人、「エイ」は全般的に「エー」に近い発音になる。これも不思議だけどね。別に「エイ」って言いにくいわけでもないしね。
「言葉」はおもしろいわ。
女性二人ユニット。
声は少しCharaに似たところもある、キュートでセクシー。
二人の声がみごとに融けてどちらがどちらなのかよくわからない。
それが、アコースティックでシンプルなのにエッジの効いたサウンドに乗って、気持ちよく広がる。
すごくよいです。
着物姿の二人が歌うライブをたまたま見て惹かれた。
帰りに買ってきた自主制作アルバムがこれ。アルバムタイトルは『Torimtorishuk』だけど、製品番号がないので、未記入だとこの曲情報欄に表示されない…。
たんたんと次々に曲を続ける愛想のないライブだったけど、まず曲がかっこよくて、二人のよくハモる歌が気持ちよい。よい意味でとてもポップ。
ちなみにスタジオ録音バージョン(要するにオリジナル)も是非聴いてみて!
http://recommuni
オリジナルリリースは1973年。南佳孝のデビュー作。
達郎さんとかに較べると佳孝さんは、なんかすかしていると言うか、ボクは当時あまり好きじゃなく、このアルバムもつい最近聴いたばかりなんだけど、ちょっと驚いた。こんなだったんだ。
ミュージカルのよう。すかしてると言えば、全体がすかしてる!でもそれがいいんだ。ミュージカル映画を見ているような気分にさせてくれる音楽なぞ、今あるか?
こないだ、某メジャーレコード会社の友人と会って、帰りに最近のCDを何枚かもらって帰ったんだけど、聴いてて疲れた。「売らんかな意識」どっぷりでギスギスしてるものばかり。
そのあとにこれを聴いたら、もう爽快なこと!
アルバム全体でひとつの世界、という感じの作品なのでバラバラにお薦めするのもむずかしいんだけど、まずは1曲目のこれから。
「村上ユカ」から「村上由香」に表記を変えた由香さん。recommuniには「村上ユカ」名義の曲もたくさん配信されているよ。
http://recommuni
この曲のスタジオ録音版も聴いてみてほしい。
http://recommuni
最近五木寛之さんの「他力モノ」にちょっとはまっているんだけど、氏の説く「無用の用」ということが妙に気になってる。たとえば何かのプロジェクトを組むとき、優秀な人ばかり集めたほうが目的は早く確実に達せられるだろう。だけど鈍くさい人が失敗をする、それによってたいへんな発見をしたりすることが、実は世の中にはけっこう多い。「無用」を切っていってはつまらない、のではないかと。言葉自体は「荘子」が言い、意味も学校で習ったと思うが、人生をこれだけ長くやってくると改めて、その「味わい」が解ってきたような気がする。
健康ブームは相変わらず隆盛で、毎日のようにマスコミに取り上げられ、よいと思っていた食べ物がよくなかったり、逆によくないのが定説だったものが実は知られざる効果があったなどと、何を食べたら、はたまた食べないようにしたらよいのか、わからなくなってくる。
みのさんの昼の健康番組によると、チョコレートが動脈硬化やボケ防止、癌の予防にも効果を発揮する、つまりは血液の循環をよくしてくれる「一酸化窒素」を摂るのによいらしい。緑茶にもそれがあるので、お茶を飲みながらチョコレートを食べなさい、と言ってた。ただチョコレートは砂糖やミルクが入ってないビターがよいとのことだけど。
それでハタと思ったことがある。このシリーズにも書いたことがあるが、ボクは歯がボロボロなんだが、それは子供の頃チョコレートが大好きで、また母がボクに甘くて、毎日1枚板チョコを食べていたせいだ、と思ってる。ところがもうひとつ身体のことで、幼稚園に上がる前小児リウマチというのを患って、これは後で心臓病につながる惧れがあるらしく、高校まで毎年特別に心臓検診を受けていた、という事実がある。結局なんともなく身体はすっかり丈夫になって今に至るわけだが、これひょっとしてチョコレートを毎日食べていたのが幸いしたということなのかもしれん。
ビターがいいと言っても、チョコレートであればカカオ成分はあるわけで、糖分は歯によくなかったが、一方、「一酸化窒素」が血液循環をよくしてくれていたか。それにウチは緑茶家族で、四六時中お茶は欠かせなかったし。
今まで母を、子供の歯の健康に無頓着だった困ったヤツだと思っていたが、もし、甘いものは歯によくないからダメ、と世間一般的母親の常識にのっとって食べさせてくれなかったら、あるいはボクは心臓病になっていたかもしれない。そう考えると、もちろん彼女はなーんも考えてなかったと思うが、感謝せねばなるまい。
これも「無用の用」のひとつの実例であろう。人生は深いぜ。
2005.11.06
福岡智彦