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recommuni四方山話ケルトミュージックが好きなんで、ナップスターでケルトミュージック・チャンネルを聴いてたらこの曲が流れた。
この人を今まで知らなかったけど、シカゴ生まれの女性フィドラーです。アコースティックギターのビートの利いた刻みに、フィドルがちょっと哀愁のあるメロディーを奏でるという、典型的なケルトスタイルなんだけど、この人のフィドルは、なんかえも言われぬ躍動感というか、思わず身体が動いてしまいそうな大きなうねりがすごく魅力的で個性的。
録音は1981年なので、YMOはとっくにデビューしていて、細野さんのプロデュース、松武さんにもプログラミングで参加してもらってるから、当時のテクノの最先端レコーディングをやっているんだけど(ボクはこのレコーディングでMC-4というシーケンサーを初めて見、それを操る松武さんの神がかった指先の動きに圧倒された。音楽のプログラミングを俗に「打ち込み」と言うが、あれはこの松武さんの姿を表現した言葉だと思う)、それでも、生の音をサンプリングしてそれをシーケンサーで動かすというのはちょっとむずかしかった。
だから、この曲に入っている、琴のような(インドの琴、サントゥールである)音のフレーズの繰り返し、これはシーケンサーは使っていない。テープループというものでやった。
フレーズを生で演奏してテープに録音し、いいところをピックアップしてその部分のテープを切って頭と尻尾をくっつけて輪にする。それを再生すればテープが1周するたびに同じフレーズが繰り返されるわけで、まるでシーケンサーで鳴らしているような(?…逆のような気もするが)効果になる。これを「テープループ」と呼んだ。
ところで高音質を得るためにテープ速度は速い。1秒に38cmとか76cmになるので、短いフレーズでもテープの長さはけっこう長くなる。
それをマイクスタンドやらを使って、テープレコーダーのヘッドを通ってテープがうまく回るするようにセッティングする。後はそれを再生し、元のマルチトラックテープの他の演奏トラックとタイミングが合うように調整して、マルチに録音する。これでできあがり。
そんなレコーディング風景を想像しながら(できないかも?)聴いてみるのもまた一興でしょ。