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かたおかいくおの日記

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    2005年 06月 01日

    自宅出産 [後編] 

    (2004年06月24日の日記)

    昨日のつづきだよん。

    ■■■いよいよ二人目の出産。。。

    そんな大騒ぎの一人目出産から2年。もちろん二人目も自宅出産に挑戦。今回はいけそう。本当は自宅出産の場合は大抵、助産婦から事前に色々と心構えや段取りなどレクチャーを受けるのだが、うちは妻が助産婦。「もうわかってるよね」って感じでレクチャーなし。妻はわかってても僕は・・・。そんな懸念が後ほど現実のものとなるなんて。

    それは突然やってきた。まだ朝早い少し暗い頃、妻が「そろそろかも」と言った。お願いしている助産婦さん(今回も神谷さん)に電話しようということになり、応援に来て、近くのホテルに泊まっている妻の母にも電話を入れ、僕たちはその時を待った。

    が、なにか様子がおかしい・・・。

    妻が「もう生まれるかも」って。「やっぱレクチャー受けとけばよかった」と僕。(自宅出産の場合、もしも自分たちで産むことになってしまったときの手はずも教えてくれるものらしい。) 誰しもが思うように、僕が最初に思ったことは「やはり、お湯沸かすのかなぁ?」。そんな問いかけも妻に一蹴され、自宅出産キットなるものを用意してくれと指示された。自宅出産キットとは、シートやら脱脂綿や手袋(あの手術なんかで使うやつ)なんかが一つのかばんに入っていて、事前にその家庭に置いておくもの、のこと。(一般的かどうかは知らないが・・・)

    妻の指示通りになんやかんやとセッティングし、リビングに敷いたシートの上に妻が四つんばいに。「もう頭が見えていると思う」と妻が言うので、見てみると確かに頭のてっぺんが直径5cmぐらい見えている。妻もかなり苦しそうだ。そうこうしているうちにやっと頭が首のところまで出た。

    恐らく普通の男性ならこのシーンで卒倒するに違いないだろう。僕の場合は、もともと血を見ることも手術シーンなんかも全然平気の上、結婚以来、妻から専門書の写真やビデオなんか見せられているということもあり、こんな状況でも意外に冷静になれた。むしろ、四つんばいの妻から首まで出ている赤ちゃんの頭を手で支えながら、ひとり妙な心配をし始めた。「寝室でひとり寝ている長男が起きてきたらどうしよう・・」「お義母さんそろそろ来る頃かな。玄関の鍵持ってたっけ・・。この状況で、ピンポ〜ンて鳴ったらどうしよう」

    普通、頭が出ればあとは一気に行くところなのだが、この子はかなり大きく、肩が引っかかってそれ以上出てこない。タダでさえ出産時の赤ちゃんて全身内出血したような赤黒い状態なのに首が締め付けられてそのドス黒さがさらに増して、マジヤバそうに見える。赤ちゃんの口から泡が吹き出てきた。僕はさすがにあせってきた。そんなところに妻が「赤ちゃん、泡吹いてるでしょ」「そこのガーゼでぬぐって」って。「なんでわかるの?」と思ったが、ちょっと安心した。要するにまぁそういうものだっていうことか。

    実はこの間妻は僕にどう指示しようか考えていたらしい。助産婦なら、こういうとき赤ちゃんの頭をこっちに向けてぐっとこうすれば肩が抜ける、って方法を知っていて、妻はそれをどう言えば僕に伝わるかを考えていた。でも結局無理そうだということで、妻はイキむしかないと思い、そこから思いっきりイキんだ。頭を押さえていた僕の右手にググッと出てくる気配が伝わってきた。少し肩が見え始めた、と思ったら、ズバババッ〜〜って一気に赤ちゃんが飛出してきた。右手で止めて左手に受けたって構図。

    次の瞬間見たものは・・。おにんにんがない! やった女だ。そして妻に「女だよ」って。この出産で何が一番感動したかって言うと、普通は「女の子ですよ」って教えてもらうところを、自分が誰よりも最初に性別を確認できたところだ。もちろん夫婦ともに次は女の子が欲しいと思っていたというのがあったからだろうけど。

    その直後、ようやく義母が到着。さらにその直後長男起床。そして神谷さん到着。当然みんなびっくりするわな。また、僕がへその緒を切って、神谷さんに体重を量ってもらうと、4030g。やっぱ大きかった。

    まあ結果メデタシメデタシということで、そんな娘ももう3才。随分なまいきになってきた。「お前のこと取り上げたのパパだぜ。」って、心の中で思うが、もちろん言わない。

    以上が事の一部始終である。僕にとって、もちろんこの二つの出産は感動物語だ。なので他の人にも自宅出産や自然分娩を勧めたりするのだが、妻はあまりよろしく思わない。

    「そういったことは流行や人の勧めで決めるものではない。リスクなどちゃんと認識した上で自分で決めなきゃいかんのよ」と妻。うんうん、それはよくわかる。でもまぁそう固いことはいいっこなし。経験談はみんな聞きたがってると思うよ、ってな感じで、事あるごとに人に話すわけ。そしてうるさがられる。(>_<)

    ジャンジャン

    | Posted By かたおかいくお 投稿日: 2005年6月1日 9時21分 更新日: 2005年6月1日 9時21分

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