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MAL Antenna - recommuni version2006/5 | ||||||
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ジャケ買いしたレコードは数あれど、Slow Childrenの2ndアルバム「Mad About Town」ほどの大当たりは他にない。ちょっと耽美なジャケットに惹かれて、ロス・アンジェルスの中古屋で99セントで買ったもの。
最初に聴いたときの印象は、スラップ・ハッピーの曲をコウマスのメンバーがブロンディ風に演奏しているみたい、というもの(何人に通じる例えなんだろう(笑))。ミステリアスでちょっとひねた歌詞、ギターとシンセが絶妙にブレンドされたサウンド、そしてポップでありつつファニーで、かつ幽玄さが漂う女性ボーカル。実に素晴らしい! 個人的に最も愛している80年代バンドがこのSlow Childrenだ。
入手したのは89年くらいで、当時グループに関する情報はまったく得られなかった。ようやく多少のことが分かってきたのはインターネット時代が訪れてからである。eBayのオークションを通じてプレスキットなども入手出来たし、7インチ、12インチの他、当時のラジオ番組がRCAからLPで出ていたものなども入手出来た。
Slow Childrenは、ボーカルのPal ShazarとギターのAndrew Chinichの2人が出会って結成されたグループである。1979年にCBSからシングル「Staring At The Ceiling」を発表、おそらくこれがレコードデビューである。
その後RCAに移籍し、Ensignレーベルから1981年に1stアルバム「Slow Children」、82年に2ndアルバム「Mad About Town」を発表する。「President Am I」のシングルはダンスチャートでややヒットしたらしい。
プロデュースおよびギターでJules Shearが参加。後のJules ShearのソロアルバムにはPal Shazarも参加している。
Pal ShazarはSlow Children解散後ソロ活動を続けており、今年2006年には、4年ぶりとなる7枚目のソロアルバムが出たばかりである。
Pal Shazar オフィシャルサイト内
Slow Childrenページ
http://www
何曲か試聴が可能。またビデオクリップもあり!
(「Talk About Horses」ではJules Shearの姿も見える)
Pal Shazar オフィシャルサイト
http://www
アルバム曲試聴の他、ライブ音源3曲の配信あり。
上記サイトで1stと2ndの曲を試聴していただければ分かるが、1stにあった力みのようなものが2ndではすっかりソフィスティケイトされており、絶妙な浮遊感溢れるポップソング集になっている。1曲たりとも捨て曲のない、大傑作アルバムなのだ。
国内盤が出たこともないし、CD化もされていない。なので知っている人は多くないかも知れないが、どこかで見かけたら是非聴いてみて欲しい。