a person powered by ototoy blog
霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/2 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
25 | 26 | 27 | 28 | |||
2007/3 | ||||||
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
チーちゃん(ベーシスト)夫妻と浅草雷門で待ち合わせ。チーちゃんに寄席への興味をたきつけられてから数ヶ月、ついに演芸の本場浅草の地を踏む。(別に初めてじゃないんだけど) 通りにはエノケン、渥美清、三波信介などのポ−トレート。(ビートルズのリバプールとかプレスリーのグレースランドみたいだ。行ったことないけど。) 気合い負けせぬようまず腹ごしらえ。「駒形どぜう」。店のしつらえ面白く格子から日が差す感じに風情。エライ繁盛ですな。江戸だ浅草だと意味もなく口走るうちにどんどん盛り上がる。こういうのは同行の人にとってはどうなんだろう、そこまで気を回す余裕もなく半年ぶりにコップ一杯のビールを飲みきり、酩酊パラダイスに突入。大嫌いだったアサヒスパードライが今日はおいしい。店のお姉さんの物言い・ご指導もスーパードライな大江戸タッチだ。どぜうはうまい。なんてったってどぜうだ。ミミズが苦手な妻もうまそうに食べている。あっこちゃんは僕の後輩で学生時代からアル・ジャクスンが大好きだったソウルドラマーだと知る。僕の時代にはそんなおっさんくさい女子大生はいなかった。素敵だ。外に出て大学芋をほおばりつつ光溢れる浅草をぶらつく。銭湯寺、いや浅草寺の銭湯のようにばかでかい賽銭箱に5円玉を遠投。銭湯→ゼニ湯→浴槽いっぱいの銭。やはり浴槽には湯が入っていて欲しい。バロック的バラック的飲み屋連なり、ベンチ・テーブル・人など外にはみ出し、競馬新聞満開の花。しけた風情と賑わいが背中合わせになっているのが浅草らしく自分の気持ちもインチキくさい方にたなびいていく。素敵だ。夜の部開始は5時。その少し前にめいめいおやつを手に演芸ホール入場。プログラムが大幅に変更されている。誰も金返せといわない。フジロックなら許されないだろう。(知らないけど。) ものすごくよく笑う年配の御婦人や、ずっと頷き続けているおっさんがいる。ドーンと開いたエリアにある時ドカーッと人がやってきて小1時間ガーッと笑ってサーッと引き上げていった。(はとバス?) ものすごく退屈しているというかもはや不機嫌といってもいい感じの御婦人が僕の前に座られて、僕が馬鹿笑いすると3分の1くらい振り返る。何がそんなにおかしい、お前はアホか。たぶんそんなお気持ちなのだろう。初心者ゆえか、面白くない時もずっと顔が緩んでいる。いつ何がきても笑えるように緩みきっている。特殊な状況だ。チーちゃん、お目当ての川柳川柳(かわやなぎ せんりゅう)が欠席と知って茫然。トリの三遊亭歌之介汗みどろの熱演に場内爆笑。チー様ようやく報われたご様子であった。終演後早々と冷えていく受付周辺の雰囲気とか、相撲の呼び出しほど立派ではないが一応和風コスプレの係のおじさんのビジネスライクな表情とか、なかなかいい。しけてる。しけてるということはあの世とこの世を行き来する切なさかいな。また寄席に行くぞ。
コメント
マネージャーをやった、のこぎり芸人の
都家歌六(みやこやうたろく)さんも
よく出てます。
当時はよく、ものの受け渡しに行ったよ。