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MAL Antenna - recommuni version2005/6 | ||||||
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テクノポップみたいな感じで始まるんですよ。チープなリズムボックスみたいな音で。そこにシンセドラムとエレピがどーんと入ると同時にとても広がりのある音が溢れます。
村上ユカさんの伸びやかで美しい声を堪能できる曲です。サビの部分の歌声は、歌詞を言葉としては聞かずにいても、それでも妙に胸を締め付けるような物悲しさを伝えてきます。これが結構不思議。他の曲では決してそんなことはないのです。つまりユカさんの声自体がいつでも物悲しいわけではないんですね。だから「この曲はそういう声で歌っている」のだとしか思えないのですが、もしそうだとすると、声の出し方ですでに感情なり情景を表現できているわけで、これはなかなかに凄いことではないでしょうか? プロの歌手にとっては当然のことなのかも知れませんが。
そんな声だから、いかにも打ち込みなバックの演奏を背景にしたときに際だって聞こえるのでしょう。何より歌声とメロディが強い印象を残す珠玉の1曲です。