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2006年 05月 19日

Boys Are Back in Town/Thin Lizzy 

本日許諾待ちのリストを見てみたら、いわゆる王道なクラシック洋楽ロック系の曲がどかんと増えていました。おおお!、と見ていくと中にThin Lizzyが!

このバンドのことを知ってから心底好きになるまでに、実は20年くらい掛かってます(笑)。まあ出会い方とか、日本でのマーケティングとか、私自身のキャパシティとかいろいろ理由はあるのでしょう。

Thin Lizzyの名前が大きく取り上げられているのを見たのは、「Live And Dangerous」が国内発売された時だったと思います。ハードロックバンドとして紹介されていました。で聴いてみたけどぴんと来なかったのですよね。ハードロックと呼ぶにはなんか軟弱だなあと。ボーカルもシャウトはなくてなんだかダンディだし(笑)。

次の出会いは「Black Rose」。これは気に入りましたね。ヒットした「Waiting For An Alibi」はちょっとぼくにはポップすぎたけど、アルバム冒頭の「Do Anything」は気持ちいいし、タイトルトラックの「Black Rose」はドラマティックで、かつアイリッシュトラッドの香り漂うハードロックで素晴らしいと思いました。ゲイリー・ムーアも参加していたし、実にいいアルバムでした。

さて、そんなThin Lizzyですが、当時から代表曲とされていたのが邦題「ヤツらは街へ」、すなわち「Boys Are Back in Town」でした。90年代にはスウェーデン出身の大人気バンド、カーディガンズもこの曲カバーしてましたね。

魅惑的なイントロ、印象的で美しく、胸躍るメロディ。ちょっとだけ哀愁ただようツインリードのギターソロ。そして何より、男っぽく深みあるフィル・リノットのボーカル。

90年代も後半になってから、ふとCDでThin Lizzyのアルバムをまとめて衝動買いしてしまいまして、1stから「Black Rose」までをぶっ通しで聴いたのですが、そうやって聴いてみて、初めてこのバンドがずっと高いクオリティの楽曲を奏で続けていたことに気づいたのでした。

「Boys Are Back in Town」が収録されているアルバム「Jailbreak」は、捨て曲のない傑作です。でもハードロックだと思いこんでから聴くと、肩すかしを食うかも・・・。確かにハードに決めてるところも多いですけれど、このバンドはまずなにより、いい曲、いい歌をやってるロックバンドなんですよね。

4枚目のアルバム「NIGHT LIFE」以降、「FIGHTING」「JAILBREAK」「JOHNNY THE FOX」「BAD REPUTATION」「LIVE AND DANGEROUS」「BLACK ROSE」まではハズレなしのクオリティだと思いますので、どうぞだまされたと思って聴いてみてください。

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Posted By MAL 投稿日: 2006年5月19日 23時21分 更新日: 2006年5月19日 23時24分