2005/2 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | |||||
2005/3 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
a person powered by ototoy blog
音の記憶帖ウィルキンソン・ブラザーズという、この関西のミュージシャンの雄が集まったスリーピースバンド。
名付け親は「ふちがみとふなと」の渕上純子さんだとか。
訥々とアコースティックに描き出される自然の事象と営み。
このアルバムにはいつもの現実と、そこから少しずれた次元から見え得る事象もあります。
「のらしごと」は朝靄、木の葉や作物から滴り落ちる朝露の煌めき、
水や空の色までが音で映し出さんかとするような曲。
「風景の見える音楽」というコンセプトから打ち出された
彼らの音楽からは、次元を越えた分、普遍的な何かが聴こえてくる。
この曲を初めて聴いたのが、この「PORTRAITS」で、だった。
このアルバムを聴いて驚愕した。
それまでのまだちょっとアンビエントっぽい音や唄い方が影を潜め、
Pocopenさんは声を張ってパワーを激しく放出するかのように唄い上げている。
それ以前にもその兆候は無くもなかったけど、
このスタイルの変化がこのアルバムから最も強く感じ取られた。
一度とりあえず聴いたものの、それから封印したかのように一年は全くこのアルバムのケースを開かなかったと思う。
一年後に再び聴いた「FAN」。
やっぱり「あなた、あなたのFANさ。」とずっと自分の中でリフレインし続ける。
その後、「リトルスワロウ」でも再び唄われた「ファン」。
勝井さんの伸びやかなエレクトリックヴァイオリンの音にのって
やっぱり朗々と歌い上げる声に再会できた時も、やっぱり私は「あなたのファン」の一人。