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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/7 | ||||||
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梅雨の晴れ間。抑えられていたものがどっと噴き出したような圧倒的な光。地面にゴリラの鼻くそがたくさん転がっている。謎、と思いしゃがんでよく見る。見上げるとユキヤナギの葉っぱに丸々太った青虫。ゴリラの鼻くそと思われたものが実は青虫の糞だったということで、これからは「ゴリラの鼻くそ大」という使い古された比喩のかわりに「太った青虫のくそ大」と言う新たな比喩が使えることを喜ぶ。目の覚めるような鮮やかな色をした青虫、あるいは芋虫(どう違うんですかキラ君)は真新しい大福のような感触で食欲をそそる。も一度触ると今度は少し緊張して力士の尻のようにきゅっと締まった。思うほど遠い存在じゃないな。少なくとも自分からの距離は力士と同程度ではないか。このままではユキヤナギが枯死するであろうという世間の声に押されて、踏ん張る青虫を葉っぱから引きはがす。はじけんばかりの弾力が指先に伝わって来る。何という充実であろうか。40年前力士を夢見た僕の尻も或いはこのようであったかもしれぬ。今や痩せ萎びた我が尻はその所在すらおぼつかない。青虫を広大なジャングルに返す前にその感触を愛でる。頬ずりしたいが世間がぎゃあというのでやめとく。
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