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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/7 | ||||||
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先述した滝上のカフェはひとけのない滝上の中でも更に外れに位置している。正直言って人間相手に経営が成り立つとは考えにくい。しかし、若いマスターは真摯なお人柄で土地に馴染もうと頑張っている。それにしてもなぜこの不利な地で、と僕はシマフクロウのごとく首を360度ひねりつつ聞いてみた。すると彼はキタキツネのように用心深く尻尾を立ててこう答えた。「子供の頃山村留学みたいなことでやってきて以来毎年訪れるようになり、後輩たちのめんどうなど見るうちにこの地に愛着が湧いて、ついに居着いてしまった。」確かに、そこは僕にとっても楽園と思える条件がいくつか揃っている。口をつぐむと本当に風の音しか聞こえない。何ものかに吸いこまれていくような感じがする。目眩がするような快楽がある。フクロウやキツネのみならず、モモンガやキツツキもそう感じるかもしれない。今これを読んでいるキリンや象やあなたも、そう感じるかもしれない。いやもう絶対そう感じる、と、居ても立ってもいられなくなった貴方がたまさか弾き語りシンガーやソリストであれば話が早い。ここには簡単なPA装置がある。ぜひライブを敢行していただき、フクロウやモモンガたちと大いにトリップしていただきたい。僕もいつかそうしてみたい。とりあえず成功を祈る。
アイリッシュハープ奏者でギリシャ顔で知られるりんたろう君は実は東京の人なのに僕より遠軽に詳しくて驚いた。聞けば彼もまた山村留学体験者で、滝上の人と全く同様の経緯を語ってくれた。彼が、富良野も素晴らしいが自分には遠軽辺りの風がより馴染みます、とメールを下さったのは嬉しかった。農業も観光も成功を収め、潤おっているように見える富良野に比べ、我が故郷はいささか痩せこけて見えはしないだろうかと日頃口にしていたので慰めて下さったのかもしれない。北海道にも色々あって、その色々を内地の色々の方々がそれぞれに愛してくださるのがまた嬉しく、ここに全北海道になり代わって心からの喜びを・・・と書いたところで所詮私は東京暮らし、現役の北海道人ではない。しかし現役であるが故に気付きにくいことがあるのもまた確かで、それを克服するには東京留学が有効だろう。何を大切にすべきか(売りにすべきか)、イメージしやすくなるのではないか。でもみんな帰って来なかったりしてね。その分は内地からの強制連行で補充するとして(松島君は班長ね)・・・。夢は広がる。
富良野でザバダックライブ。僕にとっては「故郷に錦」まで後一息に迫った。来年はいよいよ遠軽か。頑張れザバダッック。
東京からツアーで北上して来たザバ&リベンデルチームと、老人の側でひねもすのたりしてきた僕とでは現役感がまるで違う。邪魔しないように、そおっとアシコ叩き、小声でコーラス。(それが功を奏して)いいライブだったと思う。終演後は大雪山系と面と向かい合っての野外打ち上げ。僕らの仕事についてまわる打ち上げ、という言葉についてまわる密室内での猥褻行為というイメージを完全に裏切るスケール感に茫然とする。犬も興奮してオシッコたれる。仲間かと思ったのはヤギさんだったね。バーベキューを堪能し、手作りどぶろくに舌鼓(あ、書いちゃった)。ザバダックファンの熱い歌声に唱和する。ライブの世話をしてくれた現地の方々との語らい。どこからどう見ても現地人的である方々のほとんどが内地出身の方々であると知らされ驚く。(原マスミ氏ならここで「金返せ」と言うところである。)昨夜泊まったペンションの運営の方々は東京都立川の方々であり、滝上の町外れで廃屋を改造してカフェを営む方は大阪の方であった。不況に喘ぐ北海道に好き好んでやって来る酔狂な方々。あなた方々の好き心が北海道に新しい風を吹かせるかもしれません。どうぞ朗らかに楽しまれんことを!
コメント
強制連行するには
班長の上に立つべき
ミリョク的な美女が必要な気がする
なぜなら、
連行すべきは体力ある男子であろう
私ごときの凡人にはついて来ないだろう
やはり美女がいてくれないと
ストーリーにならない
どんなストーリーかというと
若人たちはひとり残らず
班長の私を出し抜いて
美女の部屋に夜這いをかけようとするのだ
しかし、それをアメリカン・コメディばりに
阻止する私、うらみを買う私、
いつか私は殺されるかもしれない
が、私を殺してでも、この地を開拓する
若人が登場してほしいというのも、また事実
そして季節はめぐる
ある日、ついに、その地にXNOXという
演奏会が催されるという運びになった
これは、一種の祭りだ、しかし
祭りにけんかはつきものだ、
一体どうなるのか、来週号に続く・・・
・・まあ、楠さんは、美女のキャスティングでも
考えてくださいまし
ずっと『やまむら』さんって人の施設だと思いこんでいました....。