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recommuni四方山話

2005年01月23日

四方山話その八十四【解りやすさのむずかしさ】 

【ゲーム】と題したこの四方山話の中で、「DSは重力を関係させたり、振るとか叩くとかといった動作を取り入れたゲーム機らしい」と書いたが、それは「ゲームボーイアドバンス」の機能で、DSはタッチスクリーンが特徴と間違いを指摘された。すみません。そう言えばCMで宇多田ヒカルが「タッチ!」って言ってたか。

それはそうと次男が自分のお年玉で買おうと予約していたPSPが今日入荷した。大喜びの彼はやはりお年玉の範囲でひとつだけ買ったゲームをさっそく始めたが、1時間もしないうちに、ガンダムみたいなロボットが戦うその『ARMORED CORE FORMULA FRONT』というゲームがつまらない、とぼやき始めた。よく情報を集めもしないで買うからだ、と窘めたが、子どもにとって5,000円は大金だ。メーカーも最初の対応ゲームくらい面白いのを厳選して発売すべきではないだろうか?

もちろん、ボクはやってないから判断はできない。とっつきは悪いけど奥深いゲームなのかもしれない。だけど息子がやっている画面を肩越しにチラと見たところ、ロボットの装備などの設定をする画面で、いろいろ選んだあとに、「・・・に反映する」という文言があって、つまり選択した装備を決定するということだろうが、子どもに「反映する」はちとむずかしい。そんなところからもこのゲームはダメかもしれない、と思ったな。

人のフリ見て我がフリ直せ。音楽配信サイト『recommuni』は解りにくいという声が多い。まあ子ども相手ではないから、ロボットゲームほどではないだろうが、やはり解りやすいほうがよいのは当然だ。当然だとは思うが、これがなかなかむずかしい。

説明文を書くのは簡単だ。そして説明文をじっくり読んでくれれば、理解できるはずだ。だけどまずたいていの人は説明文を読もうなんてしない。できれば、説明されなくても直感的に行動すると一通りのことができて、慣れるに従って自然に、より高度な理解に達していく、てな具合になっているのが望ましい。

昨日、ブラウザの「戻る」「進む」を「ALT+左右の矢印キー」でできる(ただしWindowsね)ということを教わった。そんなの常識でしょレベルなのかもしれないが、それまでブラウザの左上についているボタンをマウスでクリックするだけだったボクは、その便利さにちょっと感動した(右ボタン・クリックで選択という手もあるが、Macが長かったせいかどうもあまり右クリックを使おうとしない…)。矢印のボタンがあれば「戻る/進む」なんだなと誰でも直感的に解る。そして慣れてくると、ちょっと複雑な操作法を覚え、もっと便利に使えるようになっていく。こういうことなんだろうな。

『recommuni』では一昨日から「ランキング」が見られるようになった。ダウンロード数はもちろん、レコメンドの数とかレコメンドの文字数(!)とかの順位が、週間や月間で判る。こうやって機能はどんどん充実していってるのだが、いろんなことができるようになればなるほど、やはり複雑度は増していくので、解りやすさとの追いかけごっこみたいなところではある。

このランキングでも、「レコメンドの文字数」を「レコメンド長」という言葉で表現しているのをどうするか?解りにくいか?という議論も少しあった。「レコメンド文字数」としてもよいのだが、「レコメンド数」に対して「レコメンド長」という対比がなんか気に入ってそのままにした。ここは想像してもらいたいなと思うんだけれど、やはり解りにくいだろうか?というよりそもそも『recommuni』を知らない人は「レコメンドの数のランキング」っていったい何のこと?と思うだろうな。

かくしていつ果てるともなく苦闘は続いてゆくのである。

2005.01.23

福岡智彦

| Posted By 福 投稿日: 2005年1月23日 16時7分 更新日: 2005年1月31日 12時23分

コメント

そうなんです、そういうソフトが多いんです、PS系は。宣伝ではめちゃくちゃ面白そうだけど、実際にやると「はあ?」というものが多い。もちろん優秀なソフトもあるけど、駄作の割合が多すぎる。それが私がプレステに手を出すのをやめた理由です。

 その点において、私は遊具一筋の任天堂を支持しています。もちろん駄作がないわけじゃないが、いいソフトのよさ具合がすこぶる優れていると思います。主に任天堂が直接監修するソフトがそうなのですが、使う人の心を温かく満たした上で、理念があるというか志が高いと言うか、一本筋が通っている。見ようとしている到達点が高いように感じます。操作性も、それこそ直感的にやっていくうちに自然と覚えられるものがほとんどで、そのための工夫は惜しみなく施されています。そしてやり終えるまでに幾度かの感動を必ず与えてくれる。そんな体験を繰り返すうちに、任天堂への信頼と愛情が生まれ、自然にフリークになっていました。

 おそらくその類のソフトは操作性やらストーリーやらの内容を、考えに考えて考えて納得いくものになってからしかリリースされていないように思います。そのためには発売延期も辞さない。それに対しておそらくプレステのソフトは、内容にまだ練りたい部分があっても、決められた期日のリリースをまず優先しているような気がします。おそらく考えに考えられているのはソフトそのものでなく宣伝を中心にした戦略なのではないかな。そうでないと、あのレベルのソフトが乱発されないと思うんだけど。

 我々が考えに考え抜くべきは何なのでしょうか。おそらくまだまだ考えるべき点が山とあるのでしょう。「レコメンド長」は私も「数」との対比大好きだけど、やっぱわかりにくいかもなあ。最初わかんなかったもん。うーん。解説つくとか。うーん。
苦闘をした分だけ結果が伴えば、使う人は自然に信頼と愛情を覚えてくれるんでしょうね。だといいなあ。

…あと、「戻る」「進む」は「バックスペース」と「バックスペース+シフト」で私はやってます…
by ほんまり - 2005年1月25日 9時36分
> 「バックスペース」と「バックスペース+シフト」で私はやってます…

な!ほんとだ。それも知らんかった。ボクが知らなさ過ぎだね。
by 福 - 2005年1月25日 15時22分
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