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recommuni四方山話ひとつの壮大な物語のようです。そしてこの物語の世界では時間がずいぶんゆったりと流れているような不思議なグルーブ感覚に、気持ちよく酔わせていただきました。
ナガノ・ホームレコーディングさんの他の作品もぜひ聴いてみたいです。
eEYO(イーヨ)は吉祥寺曼荼羅2などでライブ活動を続けているが、これは幻のファースト・ミニアルバム収録の1曲。
声とリズム・マシンとベース以外はすべてエレクトリック・ギターのみで作られたサウンド、というとなんとなくハードなものを想像しがちだが、その多彩さ、繊細さに驚くこと間違いなし。
まあそんなことよりも、曲のよさ、詞の世界観の特異さ、ボーカル・イーヨの声の魅力を味わってもらえればそれで充分だけど。
CDはついに売り切れです。もうどこでも手に入りません。
http://harmo
ほぼ毎日地下鉄(東京メトロ)を利用するが、ちょっと前に、おもしろいと思ったPR用のポスターがあった。キャッチフレーズがいいのだ。
・凱旋門より雷門
・ゴンドラより屋形船
・セントラルパークより新宿御苑
たしか、こういうフレーズだったと思う。説明するまでもないだろうが、やれパリだヴェニスだと、海外にばかりあこがれているかもしれないが、どうして東京にもいいものはあるぜ、しかも地下鉄で行けるぜ!と訴えている。
それがある時期どの駅にも貼ってあり、すごく目立っていたのだが、いつの間にか突然なくなった。
で、その後継として登場したのが、次のようなキャッチフレーズのポスター群である。
・自由の女神も凛々しいが、上野の西郷さんも格好いい
・ビッグベンも立派だが、銀座の時計塔もなかなかだ
・ロンドンのパブも渋いけど、有楽町のガード下も捨てがたい。
さて、これら新しいシリーズと以前のものとどちらが好きですか?
ボクはもちろん以前のパターンだ。簡潔で力強く、おもしろくて印象的。新しいほうは、だらだらと長くて語呂も歯切れも悪く、心に残らない。
言葉とハサミは使いようで切れる。以前のものは、雷門や屋形船や新宿御苑がちょっとかっこよく思える。逆に新しいほうは、西郷さんも時計塔もガード下も全然魅力的じゃない。
なぜこんな“改悪”が行われたのか?推測に過ぎないけど、海外旅行を促進したい、たとえば旅行会社とかからクレームが入ったのではなかろうか?そんな宣伝は営業妨害だ、などと。新しいほうの、「どっちもいい」ということをことさら強調したような言い回しには、どうもそのような意図が働いているのを感じる。
だけどもし海外旅行業界がそんな横槍を入れたとしたら、彼らは完全に間違っているとボクは思う。自由競争の原則を逸脱しているという意味でもそうだが、実際それらフレーズは彼らの利益を害するものではまったくないどころか、むしろ凱旋門やゴンドラやセントラルパーク(といったありふれた観光スポット)を別の視点で眺めるきっかけとなるかもしれないのだから。そういうことをまったく自覚していないだろうその感覚は、古いと言うか救いがたい。
それは地下鉄側も同じだ。圧力に屈して、もしくは自主規制かもしれないが、せっかくの名コピーを反故にするなんていけてない。あのコピーを作った人もかわいそうだ。
ポスターに「東京日和」という日本テレビで東京メトロがスポンサーの、東京の地下鉄沿線の名所を紹介する番組名の表記がある。ひょっとしたら日本テレビからの規制かもしれない。
「凱旋門より雷門」と聞いて、人はくすっと笑うだろう。ウィットの笑いである。それは文化である。「へー、そうなんだぁ、凱旋門よりも雷門のほうがいいんだぁ」と思う人がいるか?いるとしたらフレーズを変えることを主張した人たちだ。そういう人たちが文化を潰す。
糸井重里さんたちが次々と名コピーを生んで、コピーライターが脚光を浴びた時代があった。最近名コピーを目にしなくなったなぁ。日本の文化度はあのころより確実に落ちてきているような気がする。
2005.02.06
福岡智彦