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recommuni四方山話朝日新聞に「三者三論」というコーナーがある。05年7月8日に、「『笑いの時
代』到来?」というテーマで、放送作家の高田文夫氏、元吉本の木村政雄氏、日
本テレビのプロデューサー・五味一男氏がそれぞれ自論を語っている。3人とも
その世界の権威ということなんだろうけど、なるほどと思うところもあれば首を
かしげてしまうところもある。
高田文夫氏は、80年代の「マンザイブーム」より、今のほうがずっと面白い、と
言い切る。「マンザイブーム」ではツービートやB&Bなど二人組の漫才以外のス
タイルがほとんど出なかったが、今はピン芸人も多いし、コント風など見せ方が
非常に広いから、というのがその理由。しかしこの中に落語家が一人もいないこ
とが残念だと言う。そして落語は今黄金期だと言う。そこからがボクには疑問で
ある。「上に談志、三遊亭円楽、柳家小三治がいて、下に立川志の輔、立川談春、
柳家喬太郎、春風亭昇太らがいる」って、上の人は上過ぎる!し、下の人は??
である。高田氏は立場上、落語界をプッシュしているだけなんじゃないか?「今
の昇太は昔の林家三平よりずっと面白いですよ」とおっしゃるけど、三平さん、
今でこそなんか神格化されているけど、ワンパターンの下品なギャグはボクには
まったくつまらないものだった。
木村政雄氏は、いきなり「私は今がお笑いブームだとは思っていません」とくる。
そんなことはないだろー!「むしろお笑いのデフレ化、供給過多で、質も落ちて
いるのではないかと思っています」……それが「ブーム」につきものの現象なん
じゃないのかー。どうも、彼自身が原動力となった80年代「マンザイブーム」の
ほうがすごかった、とおっしゃりたいようだ。根拠として、「たけしさんやさん
ま君、紳助君ら」に較べて、今の芸人は「小粒」だと言うが、でも彼らも登場し
たときから「大物」ではなかったわけで、B&Bはじめ、一線から消えていった人
は山といる。今回のお笑いブームから生き残っていく人がいるかいないか、そん
なことはまだわからないではないか。
五味一男氏は「エンタの神様」のプロデューサーだそうだ。テレビの人らしく、
冒頭から視聴率の話で、「エンタ」が今年になっても高視聴率をキープし続けて
いることをアピールしておられる。でもこの人も「『お笑いブームが起きてい
る』という見方には賛同できない」そうだ。「テレビ露出が増えただけ」とおっ
しゃる。そして「エンタ」の成功は「すき間を狙った、作り手の分析と計算あっ
ての人気」という一面もある、とご自分の功績をさりげなく自慢だ。「テレビで
取り上げてやったから、こんなに盛り上がってんだぞ」とでもおっしゃりたいの
だろうか。ということは、テレビの露出が減れば盛り下がるんだな?やってみて
ほしいね、その実験。テレビでお笑い番組一切とりやめ!どうなるかな?なんか
摩邪みたいになってきたな。
ただみなさんさすがに、なるほどと思うこともおっしゃってる。
「笑いには、意外性と分かりやすさという、容易には両立しない要素が求められ
るからです。『そう来たか』と驚かせつつ、納得もさせねばならない。」(五味
一男氏)
「私はラジオに未来を感じています。テレビと違って、瞬間芸ではすまない。表
情やしぐさが見えない分だけ、ラジオはとてもクリエーティブではないかと思い
ます。そこでファンを獲得できたら、簡単には終わらない。」(木村政雄氏)
「笑いは何度も繰り返せない。常に新しいものでないと飽きられるのが宿命です。
お笑いは常に時代の最先端。それが笑いの面白さであり、厳しさでもあるんで
す。」(高田文夫氏)
「ななめ45°」という3人組のコントチームが、「エンタ」でやっていたネタを
「オンエアバトル」でもやっていたが、やはり2回目だと全然笑えなかった。二
人の電気屋とお得意さんがまるで男女の三角関係のようにもめる、というテーマ
はなかなかユニークな発想で、内容もかなり練られたものなのだが、繰り返しに
は耐えられない。笑いの陰には涙あり。ほんと厳しい世界だよね。
2005.07.10
福岡智彦
コメント
上のネタも双方で見ました。(^-^;;;
ただ、やっぱり、どの芸人も大いなるマンネリには達していないため、別の番組で同じタイミングで同じネタに遭遇すると損をした気分になってしまいます。これは、こちらが期待したものに答えてもらなかったという事なので、それが積もり積もると飽きになるのでしょう。
だから、分析と計算といっている以上、「他のTV番組でやったものはやらない方が良い」と芸人に伝えてあげても良い気がします。
それって親切すぎですかねぇ。
まわりまわって自分の番組のためにもなると思うんですけど。
あれはなんでかな?
あそこにちょっとしたストーリーが隠されているような気がしないでもない(^^;