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recommuni四方山話遅ればせながら、Martin Scorsese総指揮のブルース映画シリーズのひとつ「RED,WHITE & BLUES」を観た。その前に「PIANO BLUES」も観たのだが、この「RED,WHITE & BLUES」のほうが、ドキュメンタリー映画として数段優れているように感じた。
数々の大御所アーティストへのインタビューを織り交ぜながら、メインテーマはブルースに対するイギリスのミュージシャンたちの貢献についてだ。奴隷としてこき使われ差別された黒人たちから生まれたブルースは、そもそもアメリカの白人からは相手にされなかったが、イギリスのミュージシャンたち、クリームやストーンズやフリートウッドマックがその価値を理解し、支持し、追求し、それを世界的なものにした。
そこには、音楽が人種の壁を崩したという事実が、強力なメッセージとしてこめられている。
クラプトンが「自分はブルースを極めなければならない、それが使命だと思って、ヤードバーズを辞めた」と言うのを受けてインタビュアーが「なぜそれを使命だと思ったのですか?」と素朴な質問をした。クラプトンは、おそらく「なぜ」なんて考えたことがなかったんだろう、10秒くらい絶句したのち、「interesting」と言う。理由はただひとつ、音楽の神がこの男を指名したのだ。
そして、ブルースという音楽をにはたった3つのコードしかないことを、「太陽と地球と月」あるいは「男と女と神」とある黒人ミュージシャン(名前忘れた)が例えてみせた。ここにも音楽の神の存在を思わせる。
年老いてもなお音楽について熱く語る人たち。音楽の力をひしひしと感じた。
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