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イギリスのプログレッシブ・ロック・グループ、Van Der Graaf Generatorの中心人物、Peter Hammillのソロコンサートライブ音源です。
「Skeletons Of Songs」
録音日:1978年2月16日
演奏場所:All Souls Unitarian Church, Kansas City, Missouri, USA
ブートの名盤、というのも変な話ですが、そんな定評もあるようです。私はそうした評判を知らずに入手したのでしたが、今でもPeter Hammill関連ブート音源中最大の感動を与えられた録音です。ピアノ弾き語りとギター弾き語りだけのソロコンサートをフル収録したもので、演奏は緊張感に満ちた素晴らしい内容です。また演奏曲もソロ曲に加えVDGG時代のものも加わった魅力的なセットリストとなっています。
その録音から、6枚目のソロアルバム「Over」に収録されていた「Time Heals」をまずはレコメンドすることにします。スタジオ版ではドラムス入りの曲ですが、ここではピアノ弾き語りです。この弾き語りバージョンはスタジオバージョンの100倍は強烈に感じられます。
歌詞はPeter Hammillのオフィシャルサイトで見ていただけます。
http://www
振り絞られる言葉。悲痛でいながら生命力に満ちた声。
多彩な表情を見せる歌声。胸をえぐるような叫び。
ひりひりするような孤独。確かな存在感。
激情に見舞われながらも表面は平静を保ち続ける登場人物の苦悩がダイレクトに聴き手に向かってやって来る曲です。こちらもしっかり向き合わないことには受け止められないでしょう。
以下余談。
昨年2004年11月に5度目の来日を果たしたPeter Hammillですが、その時日本では初めて、この「Time Heals」が演奏されました。共演者Stuart Gordonのヴァイオリンの弦が切れるアクシデントが発生し、ピアノ弾き語りで演奏されたのです。
実は現在この曲はそうした「アクシデント時のソロ演奏用ストック」なのだそうで。アクシデントに乾杯! 弾き語りバージョンのライブに立ち会えて本当にラッキーでした。