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以前Noosha Foxのソロ曲「The Heat Is On」を紹介させていただきましたが(http://recommuni
実はこの秋、目出度く3rdアルバム「Blue Hotel」がリイシューされまして、Foxが残したオリジナルアルバム3枚が揃いました。揃った記念にここでご紹介させていただこうかと。
Fox (http://www
Tales of Illusion (http://www
Blue Hotel (http://www
(Foxという名称は一般的過ぎて検索が難しいのでした・・・)
FoxはKenny Youngというミュージシャンが、Noosha Foxという女性をフロントに立てて結成したバンドです。1975年のデビュー程なくして「Only You Can」「Imagine Me, Imagine You」などのヒット曲を生み出しました。最後のアルバムとなった「Blue Hotel」が1977年のリリースですから、残念ながら短命に終わってしまったグループです。
ヒットメーカーとキャリアを積んだバックメンバー、そして個性的な女性フロントという編成はまあよくある形ですが、結局は「フロントの個性」が勝負な訳です。Foxが面白いのは、技量はあるけれどここではファニーボイスを全面に出そうと決めたNooshaの味わいでしょうか。
アルバムの冒頭を飾る「S-S-S-Single Bed」は、タイトルが表すように、あちこちでどもるように突っかかる歌い方をしてます。リズムこそファンキーな感じですが歌声にしてもバックのシンセにしても結構ヘンな感じ(笑)。ディスコチューンと呼ぶにはメロウだし、ポップスとしては奇妙だし、ロックと呼ぶには軟弱。この悪く言えば中途半端、良く言えば絶妙なバランス感覚(笑)で奏でられるポップサウンド、結構クセになるんです。30年振りくらいに入手しやすい今こそ、是非試しに聴いてみて欲しいと思います。
<余談>
オリジナルアルバムは3枚のはずなのですが、97年頃に出たベスト盤のようなCD「Only you can」には、他にはまったく収録されていない曲が結構入っていたりして謎です。そっちの曲も、音質はイマイチながら実に良かったりします。
Phil Lynottと言えば、アイルランド出身のハードロックグループThin Lizzyのボーカリスト&ベーシストにして中心人物であります。惜しくも1986年に36才で急死。今でもアイルランドの英雄とも賞される優れたアーティストでした。
Thin Lizzyというバンドは、"ハードロック"という先入観を持って聴くと結構肩すかしを喰うのですが、親しみやすく魅力的なメロディーに一旦気づくと実に味わい深い、良い曲が沢山あります。
「The Philip Lynott Album」(82)は2枚目にして最後のソロアルバムとなりました。1stソロの「Solo In Soho」(81)が比較的Thin Lizzyに通ずるハードロックサウンドだったのに比べると、2ndはビックリするほどバラテティーに富んだ曲調のオンパレードとなっています。特に電子楽器系の音が目立つのは時代性もあるのでしょうか。
そんなアルバムの中でも際だっているのが「Yellow Pearl」という曲でしょう。
初めて聴いたときには本気で「これ、ドイツのNeu!ですか?」と思いました(笑)。調べてみると、これミッジ・ユーロ(リッチ・キッズ〜ヴィサージ〜ウルトラボックス)との共作だったんですね。本当にノイ〜デュッセルドルフ系のハンマービートにスペーシーなシンセ、でも歌はシブイPhil Lynottという組み合わせが実にいいのです。
アルバムの他の曲はまあ好みによるとして、この1曲は聴いてみる価値があると思います。