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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/7 | ||||||
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紋別に行く。オホーツクタワーにはオホーツク海以外何も見えない喫茶店がある。去年の春、そこでコーヒーを飲むためにわざわざ通年パスポートを購入した。僕以外にただの一人も客のいないタワー。喫茶以外にいろんな施設があり、クリオネやらオオカミウオやらタラやらを見ることも出来るタワー。喫茶の女性にコーヒーをいれて貰いながらこれから遠軽に行くのですと言うと、女性はすぐさま時計を見上げて今すぐここを出て行かぬとバスに間に合わぬぜ、と冷静に告げてくれた。僕はコーヒーに一口もつけずに電気自動車に乗せられて施設の入口の建物まで行き、そこからタクシーに乗ってバス停まで行った。その後タワーに行く機会はない。今日はタワーではなく、父の意向で流氷科学館に寄る。南極で何年も過ごした父の兄ゆかりの場所だという。特に当てがないのは分かっているが、零下30度の部屋の中でシャボン玉を飛ばして見せてくれるというのでそのくらいは見て行きませうかと父に聞くと「ただちに帰る」という。何をしに来たのか分からない。
羽田との往復が1日1便あるだけの紋別空港の脇を通る。草の生えていない牧場と言っても通るだろう。地方の空港で働くというのは楽しそうに見える。それもこんな北国の辺鄙な空港だと楽しさは如何ばかりかと思う。そう簡単でもないのだろうか。それ以前に就職することが至難かもしれない。コムケ湖という小さな湖がある。昔は夏休みというと子供はそういう場所に連れてかれたものだったけれど今はどうなのだろう。宿題やゲームで忙しいのだろうか。子供にとってはどっちでもいいのかもしれないが、大人になっていよいよ訪れる機会がなくなってみると勿体ない気がする。それだけじゃなくて、すぐそばに棲んでいて会いに行かないのは礼を欠くというか湖が気を悪くするのじゃないかという気もする。コムケ湖にとってはどっちだっていいのかもしれないけど。
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