a person powered by ototoy blog

recommuni四方山話

2005年04月

2005年 04月 30日

MonoLogue(GroundZero)/いまみちともたか 

何が始まるんでしょう?!

ワクワクします。

MonoLogue(GroundZero)/いまみちともたか
Posted By 福 投稿日: 2005年4月30日 23時50分 更新日: 2005年4月30日 23時50分

2005年 04月 29日

untitled 

川崎市民ミュージアムというところで、小川美潮のコンサートと市川準監督の初期映画上映会。

今日の上映は「つぐみ」と「4to3 pictures」。「つぐみ」は音楽を板倉文が担当、「4to3 pictures」はEPICで作った美潮さんの音楽ビデオだから、要するに小川美潮デーである。

コンサートは、美潮さんが風邪で喉を痛め、板倉文がなんと急性盲腸炎で欠席という厳しい状況で、さぞたいへんだったろうと思う。

コンサートのアンコールに、唱歌の「花の街」をアカペラで歌う。市川監督の映画「BU・SU」の冒頭でも使われた、美潮さんには馴染の深い歌だ。

この曲はほんといい曲だな。そして美潮さんの声がすごく合う。美潮さん、今年はアルバム作るって、22日にも、今日も力強く宣言してたけど、この曲入れてほしいな。

Posted By 福 投稿日: 2005年4月29日 21時2分 更新日: 2005年5月3日 13時33分

2005年 04月 28日

ZAZEN BOYSライブ 

今日新宿ロフトで行われたZAZEN BOYSのライブに行ってきました。

初めて見たんですが、めちゃくちゃよかったー!

すごいノリノリで、でもテンションの効いたコードとか、変拍子とかボンボン飛び出して、身体と脳ミソと両方ビリビリ刺激してくれる。

野生と知性。激しさと美しさ。相反するものが混然と一体化する、ボクがもっとも好きな音世界でした。

Posted By 福 投稿日: 2005年4月28日 23時43分 更新日: 2005年4月28日 23時43分

2005年 04月 25日

アブソードミュージック・ジャパン 

アートユニオン、アブソードミュージック・ジャパンという老舗がOKになりましたので、健太郎さんが書いていましたようにSHOWBOATモノはほとんど許諾されますが、ほかにも、

たとえばJAZZなら、マイルス、コルトレーンなどを含む

http://members.aol.com/amjmumu/jazz.htm

このページにあるものはたいてい、

ボブ・マーリーのライブがこんなに

http://members.aol.com/amjmumu/bob.htm

あるし、

東映の映画サントラなんつーのもあるようです。

http://members.aol.com/amjmumu/touei.htm

よろしかったら、アップロードを!

Posted By 福 投稿日: 2005年4月25日 19時42分 更新日: 2005年4月25日 19時42分

2005年 04月 25日

Ducky Monochrome/Polygon Head 

かっこいい!

ちょっとConvex Levelに近いものを感じますね(もちろんよい意味で!)。

ギターリフのセンス、大好きです。興奮しました。

Ducky Monochrome/Polygon Head
Posted By 福 投稿日: 2005年4月25日 18時42分 更新日: 2005年4月28日 14時29分

2005年 04月 24日

四方山話その九十七【歌と声】 

松本隆さんの対談集が本になった(『KAZAMACHI CAFE』/ぴあ)。その中の大瀧詠一との対談がめっぽうおもしろかった。

大瀧さんと言えば、1984年の『EACH TIME』以来、オリジナル・アルバムはひとつも出していないという超弩級に寡作な人だけど、対談では「とにかくやたら忙しい」を連発している。何が忙しいかについては触れられていないが。「(新作を)出さないと、自分の中で溜まっちゃわない?」という松本さんの問いかけにも「全然」と即答。「外から何かがぶつかってきたときに、初めてそれを返すだけで、……だから、自分の中に溜まるってことはない」と言い切る。つまり、大御所になってしまったから、大瀧さんに「何か」をぶつける人がいないということなのか。ソニー・ミュージックの名物ディレクター白川さんも、定年で故郷に帰ってしまったし。

それはともかく、とても興味深かったのは大瀧さんの「歌と声」に対するコメント。本のネタばらしになってしまうかもしれないが、これはやっぱり披露したい。

松本さんの「大瀧詠一は“声”だね。男性ヴォーカリストの中ではいちばん僕の詞に合う」という発言から、大瀧さんは、自分のソロ・アルバムではサウンドが目立って取り沙汰されがちだが、結局は声にいちばん力点を置いていると語る。そして「歌い方とは声の出し方」であることを説明する。

「声は作るものだから。みんな、声は自然に出てると思ってるけど、それは歌じゃない。ただの発声なんだ。……中略……“本能は技術では出せない”とかって言いたがるんだけど、違うんだ、技術が至らないだけ。下手なだけなんだよ」

松本さんの詞が、「水面がきらきら光っているように、乱数で光る」から、詞を一度全部ローマ字にして、音で分解し、どこを光らせてどこを暗くしてということを細かく検討、それを、完全な没我状態でもできるようになるまで繰り返したという。

「だから松本・大瀧作品で大瀧が歌ったものは絶対に飽きない。それはなぜかというと、キラキラ光る部分が毎回違うように、乱数になるように仕掛けてあるから。他の人が歌ってもああはならない」と言い切る。

大瀧さんのレコーディングにまつわるエピソードで、歌入れ(歌を録音すること)のときはスタッフもエンジニアもスタジオには入れず、自分でテープレコーダーを操作しながら、何時間もこもりっきりでやっている、という話を聞いたことがあるが、当時ボクは、きっと性格が極端にシャイだから、だと軽く思っていたんだが……こんな秘密、と言うか深ーい作業がなされていたとはね。

いやー、音楽ってほんとにおもしろいですね!(当然水野晴郎風)

2005.04.24

福岡智彦

Posted By 福 投稿日: 2005年4月24日 14時24分 更新日: 2005年4月24日 14時24分

2005年 04月 23日

シャンプー/山下久美子 

康珍化(かんちんふぁ)という作詞家は山下久美子の初期にたくさんの作品を提供しているが、この曲は彼の詞だけど、元はアン・ルイスに提供したもの。山下がライブで好んで歌っていて、カバーをしたかたちだ。3rdアルバム『雨の日は家にいて』(1981/08/25)のラストに収録されている。

アレンジは“BAHO”などでも知られる石田長生。彼のギター・ソロも渋い。

シャンプー/山下久美子 towerrecordsで購入 amazonで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月23日 11時17分 更新日: 2005年4月23日 11時17分

2005年 04月 21日

東京スウィート/チャクラ 

板倉文のプログレ魂が炸裂した大作。と言ってもこのころはかなりフュージョンっぽいところがあるけど。

一応、「モーニング・トップス」〜「オープン・スペース」〜「グッド・ナイト東京」という曲がメドレー的につながったもの。

東京スウィート/チャクラ amazonで購入 towerrecordsで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月21日 17時50分 更新日: 2005年4月21日 17時50分

2005年 04月 21日

空の友達/チャクラ 

CHAKRA、初期の名曲です。

飛び降り自殺をしちゃった友人のことを唄った歌。

空へどんどん広がっていくようなエンディング・パートが胸にしみます。

サウンド的にはシンドラ(シンセ・ドラム)の音が懐かしい。

空の友達/チャクラ amazonで購入 towerrecordsで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月21日 17時44分 更新日: 2005年4月21日 17時51分

2005年 04月 17日

四方山話その九十六【のだめカンタービレ】 

「のだめカンタービレ」という奇妙なタイトルのマンガが人気らしい。ということを、本屋で、その単行本が平積みになっているを見て思い出した。パソコンの入った重いリュックを背負ったオヤジが少女マンガを買う図なんて、ちょっとヤバいかもしれないが、こういうときはあまり自己を客体化しないにかぎる。単行本の第1巻だけ買った。

やはりタイトルにインパクトがある。「カンタービレ」は音楽用語。「歌うように(なだらかに)演奏しなさい」という意味を持つ。こういうのを「発想標語」と言うらしい。そのなんだかハイソ感にあふれた単語と、「のだめ」という、ボクは尾篭ながら「肥溜め」を連想してしまったが、いかにもダサい響きの単語のマッチングが絶妙で、長ったらしいし耳慣れないのだが、すっと記憶に残ってしまう。

主人公が野田恵という音大の女学生。「のだめぐみ」だから「のだめ」なのだ。そして、「のだめ」を中心に音楽大学に通う若き音楽家たちの生き様を描く、という内容なので、「のだめカンタービレ」というワケだ。

で、さっそく読んでみたが、……うーん、タイトル負けかなー。

変わり者で、モノを片づけられない、お行儀が悪い、と欠陥だらけなんだけど、ホントは可愛くて、実はとてつもない才能を秘めている「のだめ」こと野田恵……こういうのって女の子があこがれちゃう、そして半分は自己投影をしてしまうキャラなんだろうなー。で、テーマとしてクラシック音楽の世界を扱ってるのが、このマンガの斬新なところなんだろうが、「めちゃくちゃでデタラメだけど、うまい」とか「楽譜を見て弾くのが苦手」なのに先輩のプレイを聴いて、「うわー、ほんとに楽譜通り正確なんですねー」と発言したり、連弾していて「勝手に転調するなー」とか、ちょっと現実的にはよく解らない描写がいろいろある。つまりどうも観念的でリアリズムがなく、それが少女マンガにはよくあって、この「のだめカンタービレ」もそういう点で極めて少女マンガっぽくて、だからがっかり。

人気があるのは判るけど、斬新だからではなく、王道だから、だった。

それにしても少女マンガの世界というのも独特だね。普通の男はまず見ないでしょ?それでも昔から綿々とその文化と市場を維持し続けている。ユーザーはほとんど女性、作家も女性ばかり、まさに「女の都」である。他にこんな世界があるだろうか?化粧品とか?メイクさんはけっこう男性もいるからなぁ。

世の中だんだんユニセックスの方向へ進んでいると言われ、そう言えば最近は、電車の中で青年マンガ誌を読んでる女性も多くなったけど、実は女性が、男が好むようなモノも嗜むようになったと言うか、女性が一方的に男性の世界に進出してきたというだけのことなんじゃないだろうか。

女性だけの世界は依然、確固として存在しているのだ。

2005.04.17

福岡智彦

Posted By 福 投稿日: 2005年4月17日 22時38分 更新日: 2005年4月17日 22時38分

2005年 04月 16日

Killing Timeライブ 

Killing Timeのライブが、4月22日(金)、渋谷のAXにて行われます。

チケットがまだあるそうなので、ご希望のかたはお声掛けください。前売り価格でご用意できます。

時間 18:30 開場/19:00 開演

料金 指定(1,2F)前売り5,500円 1Fスタンディング 前売り4,200円

   当日は500円 UP

出演:ムーンライダーズ/Killing Time(ゲスト:小川美潮)/カーネーション

詳しくは http://www.musicdayjapan.com/ へ

Posted By 福 投稿日: 2005年4月16日 15時0分 更新日: 2005年4月16日 15時1分

2005年 04月 15日

島の娘/チャクラ 

1980年発表の「チャクラ」デビュー・アルバム。

当時のメンバーは

小川美潮 (vocals)

板倉 文 (guitars,keyboards)

友貞一正 (bass)

勝俣伸吾 (keyboards)

横沢龍太郎 (drums,percussions)

オリジナルながら沖縄民謡のようなスタンダード性を備え、なおかつポップスでロックしているという、かなり完成度の高い作品だと思う。

知らない人はぜひ聴いて!

島の娘/チャクラ amazonで購入 towerrecordsで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月15日 23時47分 更新日: 2005年7月13日 10時4分

2005年 04月 14日

渡辺音楽出版 

やっと契約締結。ふぅ…。

何を隠そう、ボクの最初の会社。大卒でここに入社したのである。

ええと、レコード会社との契約で、渡辺に原盤があっても(渡辺の判断では)配信できなかったりもありますが、ともあれ、たくさんの曲がありますので。

Posted By 福 投稿日: 2005年4月14日 18時6分 更新日: 2005年4月14日 18時6分

2005年 04月 13日

クレアの歌/大塚利恵 

そこで今演奏してます、みたいな生々しい、軽快なスイング・ビートに乗せて、大塚利恵の独特の世界が展開される。

およそジャズというイメージからかけ離れた声、歌唱だからおもしろいんだな。

クレアの歌/大塚利恵 amazonで購入 towerrecordsで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月13日 20時28分 更新日: 2005年4月13日 20時28分

2005年 04月 13日

ラストコーヒー/大塚利恵 

アンティノス・レコードからアルバムを2枚出したシンガーソング・ライター、大塚利恵の最新アルバムから。

可憐な歌声を聴かせてくれた当時のイメージでこれを聴くとちょっとドキッとする。少女から大人になったというのはあまりにもありきたりだけど、はっきりと主張をもったとてもユニークなシンガーに成長している。

もちろん詞曲の才能も健在。と言っても2年前。どんどん作品を出すべき人だ。

ラストコーヒー/大塚利恵 amazonで購入 towerrecordsで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月13日 20時21分 更新日: 2005年4月13日 20時21分

2005年 04月 10日

fantasia/Strange Ensemble 

音圧が高くて広がりもある。mp3にするとどうしてもダイナミックレンジが下がる傾向があるのに、それを感じさせない音のよさですね。気持ちいい。

エンコードに何か工夫されてるんでしょうか?

fantasia/Strange Ensemble
Posted By 福 投稿日: 2005年4月10日 22時10分 更新日: 2005年4月10日 22時10分

2005年 04月 10日

四方山話その九十五【桜と蒲公英】 

久しぶりに散歩をした。快晴で、桜が満開、まさに咲きこぼれるという表現がぴったりの真っ盛りだ。先週、友人を集めて花見会をやったときはまったく咲いていなかったのに。景色が一変するようなこの勢い。やっぱりこれぞ日本の春だね。

デジカメで撮ろうと立ち止まったら、行きかう人が皆うれしそうに上を見上げているのに気づく。顔が笑っているのだ。ふと思ったのは、この幸せそうな笑顔は、きれいな桜を眺めているからだけではなく、仰ぎ見るその顔の角度がそうさせるのかも、ということだ。

能面は同じ表情なのに、少し上を向かせることで笑っているように見え、逆にうつむかせると暗く悲しげになる。悲喜を顔の角度で表現するではないか。能面も人の顔に似せているのだから、同じことが人間の表情にも言えるのは当然だろう。

だったら逆に角度から気持ちもコントロールできるかもしれない。つらいときも、上を見上げていれば少しは楽になるかもしれない。「上を向いて歩こう」という歌の詞はやはり人生の真理をついているのではないか。

なんて考えていたら、何かにつまずいて転びそうになった。上ばかり見ているのも危ない。早くも思い直して下を見るとタンポポの花。タンポポは「蒲公英」と書くらしい。読めんよね、普通。それは置いといて、タンポポも今が盛り、黄色い花を思い切り咲かせている。桜に較べると断然地味だけど、地面の茶色、葉っぱの緑と、蒲公英の花の黄色の取り合わせは素朴に美しい。

桜は見事。気持ちも晴れやかになる。だけど桜に気をとられていると蒲公英の素朴な美を見過ごしてしまう。上も見て、下も見て、喜びも悲しみもじっくり味わいたい。巷にあふれるヒット曲もいいけど、知らなかったアーティストの曲にもたまには耳を傾けてみよう。

2005.04.10

福岡智彦

Posted By 福 投稿日: 2005年4月10日 11時35分 更新日: 2005年4月10日 11時35分

2005年 04月 09日

Further on up the road/Camino 

(故)大村憲司、村上ポンタ、小原礼といったスーパー・ミュージシャンを擁しながらレコードを1枚も出さずに解散してしまった幻のグループが「Camino」だ。

実はボクは学生時代に、京都の拾得というライブハウスで彼らのライブを見たのだが、ボクもバンドでドラムをやっていたので、なんと言ってもポンタさんのすさまじいドラム・プレイに感動するとともに、自分のドラムに嫌気がさし、バンド活動に気が入らなくなってしまった、という経験を持つ。

その「Camino」のライブがなんとカセット・デンスケ(覚えているか?SONYの名機)で録音したテープを元にマスタリングされ、ついに彼らの演奏が日の目を見た。

カセットだけに、音がよいとは言えないが、当時の雰囲気を伝えるにはかえってこんな感じのほうがぴったりくる。バランスや分離もけっこうよくて充分楽しめる。

これはアルバムの1曲目。シャッフル・ビートに乗せていきなり弾きまくる大村さんのギターが実にすばらしい。ボーカルも、うまいとは言えないが、思い切りがよくて好きだ。

Further on up the road/Camino towerrecordsで購入 amazonで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月9日 21時53分 更新日: 2005年4月9日 21時54分

2005年 04月 09日

waltz/middle name order 

いい声してる。存在感はあるんだけど軽やか。ポップな声と言うんでしょうか。

他の曲も聴いてみようっと。

waltz/middle name order amazonで購入 towerrecordsで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月9日 0時6分 更新日: 2005年4月9日 0時6分

2005年 04月 03日

おそうじオバチャン/憂歌団 

レコードデビュー前の幻のスタジオ・セッションを録音したテープが発見されたという、これはその12曲を集めたCDからのおすすめ。

曲は彼らの代表曲のひとつ「おそうじオバチャン」。デビュー前だから1975年11月以前となるそうだが、音はよい。

レコードに収録されなかったということはアウトテイクなんだろうか?でも勢いはあるし、何の問題もないすばらしいテイクだと思うけど。

おそうじオバチャン/憂歌団 towerrecordsで購入 amazonで購入
Posted By 福 投稿日: 2005年4月3日 22時27分 更新日: 2005年4月3日 22時27分

2005年 04月 03日

四方山話その九十四【試聴】 

無料ダウンロード・キャンペーンが始まった。レーベルのみなさんのご好意で、期待の新人とかいろいろ押しモノを提供していただいた。バラエティ豊かなラインナップになっていると思う。この機会にたくさん聴いていただき、がんばってるアーティストたちを知ってほしいと思う。

無料ダウンロードになるとさすがにダウンロード数の桁が違う。あたりまえかもしれないが、やっぱり100〜200円でも、有料となるととたんに手が伸びない。

今クレジットカードしか使えないので、その番号を登録することに抵抗がある、という人もいるだろう。危険度という点では、暗号化されるネット上より、伝票の控えを取られるリアル店舗のほうがよっぽど高いのにな、と思うけど。

よくあるのは試聴をさせてほしいという意見だ。中には「試聴がないなんてありえない!」なんていうクレームに近いものもある。確かにありえないと思われるほど、今や音楽配信サイトでは30〜45秒の試聴があるのがあたりまえのようになっている。だけどrecommuniではあえて試聴は提供していない。

友人つながりの人の個人的な「レコメンド」に重点を置くサービスであり、試聴があるとレコメンドの意味が半減してしまうだろうとか、試聴といえども聴くことに対価は支払うべきだろうとか、1,000円もするようなものなら「お試し」があるほうが親切だが、100円のものにはなくてよいだろうとか、社内でさんざん議論を重ねてきた。ボクなんか最初は「試聴はつけて当然」派だったんだけれど……。

いろんな「あたりまえ」をほんとにそれでよいのか?と考えてみる。recommuniは音楽でそういう場になりたい。音楽マーケットはあまりにもいい加減に巨大化し、またある時点から縮小してきた。これからは、レコード会社はもちろんだけど、アーティストもリスナーも「音楽マーケットのありかた」というものをもっと真剣に考えていくべきだと思う。

単に今より多く売りたいだけなら、recommuniは試聴を提供すればいいと思う。しかし試聴の功罪というものをようく考えて出した目下の結論が「試聴なし」なんである。

「試聴があるべきだ」と言う人は「どんな曲か判らないのに買う気がしない」という理由を挙げる。試聴をして何が判るんだろうか?「だいたいこんな感じの曲」ということか。それで好き(な感じ)だったらダウンロードする。でなければそれでサヨナラ。しかし、あなたはわずか30秒でそれを好きかどうか的確に判断できるのか?またあなたの好みは永久不変のものなのか?そもそもあなたは自身の好みを完璧に知っているのか?

「たかが音楽なんだから、今好きだなと思うものを選んで聴ければそれでいいじゃない」と言われるかもしれない。音楽って多くの人にはその程度のものなのかなぁ、とも思う。

ボクは音楽好きの部類だと思うし、ボクの思うことが他の人には当てはまらないかもしれない。だけどボクの音楽に対する好みはどんどん変わっていった。変わっていったと言うより増えていった。最初とっつきが悪くてよく判らなかったものも、聴いてるうちに好きになることがよくあった。

やはり友人に聴かされてとか、ジャケ買いしてしまったので元を取る?ために何回も聴いているうちにとか。いちばん印象に残っているのが、“カクタス”というグループ。元“ヴァニラ・ファッジ”、その後“BBA”としてジェフ・ベックとグループを組むベースのティム・ボガートとドラムのカーマイン・アピスが在籍したハードロック・バンドだ。大学のときやっていたバンドでコピーをすることになったので初めて聴いたのだが、初めのうちは全然いいと思わなくて、ただノルマを果たすように、でもドラムがむずかしいことをやってるんで、ほんと何回も何回も聴いた。それがあるとき急に解ったのだ、そのバンドのよさが。自分でも不思議だったが、脳の中で新しい回路がピンとつながった感じ。それからはもう今に至るまでマイ・フェイバリット・バンドのひとつだ。

もし30秒の試聴で“カクタス”の曲をチェックしていたら、間違いなくそれでサヨナラだったろう。何回聴いて感動したかわからないその至福の時に、ボクは出会えないままだったろう。

30秒で好きになる曲もあるだろうが、それじゃ判らない曲もある。より参考になるのは誰かがすごくそれを好きだという事実だ。もちろん音楽の好みは人により違うだろうが、それをすごく好きな人がいる以上そこには何かあるはずだ。それを知るだけでもおもしろい。だからレコメンドに意味がある。企業やマスコミの売らんがための文章ではなく個人の正直な気持ちが参考になる。判らない曲は聴かない、では人生あまりに味気ないではないか。

人が正直にレコメンドした曲が、100円程度でそこに並んでいるんだよ。店でちらっと試聴してアルバムを買うより、20アーティスト分1曲ずつ買ってみるほうが、いろんな音楽と出会えて全然いいように思うが。で、何回か聴いてみる。よく判らないものもとりあえず何度も聴いてみる。その中で好きになったものはCDを買ったり他の曲もダウンロードすればよい。

音楽は何度も聴いてみなければほんとのよさは解らない。

ほんとによい音楽は何度聴いても新しい喜びを与えてくれる。

2005.04.03

福岡智彦

Posted By 福 投稿日: 2005年4月3日 16時1分 更新日: 2005年4月3日 16時1分

2005年 04月 03日

花のない花見 

昨日、仲間を呼んで、近所の馬事公苑で花見会をやった。開花宣言は出たけれど、そこはふくらんだ蕾状態でほとんど咲いてなかった。空も曇ってて。

このところ毎年4月の第1土曜にそこでやってるんだけど、去年はもう散ってしまうんじゃないかというような状態だった。今年は春が遅いのか?

Posted By 福 投稿日: 2005年4月3日 13時48分 更新日: 2005年4月3日 13時48分

2005年 04月 01日

Killing Time イニシャル完売! 

Killing Timeの作品が5作、復刻され。3月24日に発売されたが、各500枚出荷していたところ、即完売したそうだ。

その勢いはオリジナル発売時をはるかに凌ぐかもしれない。どういうこと!?

発売はABSORD MUSIC JAPANより。

http://members.aol.com/amjmumu/

Posted By 福 投稿日: 2005年4月1日 13時34分 更新日: 2005年4月1日 13時34分

2005年 04月 01日

新幹線の入場券 

はスイカで乗って来ると、自動販売機で買えないことがわかった。混んでる窓口に並ばなくてははならない。

おかげで子供を一人でホームにやる羽目に。

便利の陰の変な不便。

Posted By 福 投稿日: 2005年4月1日 10時26分 更新日: 2005年4月1日 13時28分