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recommuni四方山話宮川泰さんのお葬式に行ってきた。
宮川さんには仕事で少しお世話になった。
くじらのデビュー・アルバムに入っている「パノラマ」で、他は打ち込みも多いし、これは対照的にオーケストレーションなサウンドにしたかった。最初萩田光雄さんにお願いして、でもそのときはなんか斬新なことをしたいと思っていたから、「たとえばストリングスだけでやるなんてどうですかね?」なんて乱暴なお願いをしてしまったら、萩田さん、真面目な方だから悩んじゃって「オレにはできない」って断られてしまった。そこでじゃあ大御所に、と生意気にもすでに大先生だった宮川さんにお願いしたのだ。たしかくじらのメンバーもいっしょにどこかの喫茶店で打ち合わせしたと思う。さすがにストリングスだけなんて無謀だとボクも反省していたので、「アルプスって感じで」って希望だけ言ったんだけど、「じゃあホルン出していいか?」とか先生上機嫌で、われわれのような若輩相手にすごーく気さくに応対してくださった。
当日のレコーディングは、新宿御苑にあるテイクワン・スタジオの中でもたぶん歴史に残ってるんじゃないか、と思う。狭くはないが、やはりロック、ポップス主体のレコーディング用で、オーケストラ向けではないスタジオなので、上下階のふたつのスタジオをいっぺんに使って、フル・オーケストラの録音をした。おもしろかったなぁ。
「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」がいちばん売れたんだろうか、何かというとそれを言うが、ああいう曲は宮川さんの真価じゃないと思う。数多くの名曲を残されているが、なんと言っても園まりさんが歌った「逢いたくて逢いたくて」。サックスの清水靖晃さんもピアノに向かうと必ずそれを弾きながら、「名曲だよなー」とつぶやいていたように、日本ポップス歌謡曲を代表する名曲だと思う。
お葬式の献花の儀式が行われる中、その「逢いたくて逢いたくて」が会場に流れ、ボクは胸がいっぱいになりました。
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