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今年も年末がやってきた。って毎年来てるんだけど。
レコメンドもあと少し書きたいが、書籍や映像関係含めて今年の収穫などをまとめたいし、それはこちらではなくて自分のblogに書くことになると思う。知人の一部はぼくのblogを見てリリース情報を得ているらしいし。
ところで、今月の月刊アフタヌーンというマンガ雑誌には、読み終えた瞬間思わず「スゲー!」と声を上げてしまった作品があった。「商人戦士(アキンドソルジャー)」という作品。四季賞受賞の新人。女性なのにゾンビモノ。カッコよくてグロくてしんみり悲しい。これはいいよ!
マンガと言えば、やはりアフタヌーンで全5回連載された「リンガ・フランカ」という作品が、目出度く単行本になる。漫才を舞台にした珍しいマンガだけど、出来はとてもいい。
単行本と言えば、遂に山内規子の単行本が、約6年ぶりに出た!!!朝日ソノラマからの「少年A」。オビの推薦文を、なんと吉野朔美が書いている! そうなんだよ、スゴイんだよ!
あー、あとは桑田乃梨子の「豪放ライラック」も2巻が出たし、遠藤淑子の「解決!浪漫倶楽部」も出たし、このあたりマイペースで嬉しいですね。
連載が終わるのも一方では多くて、12年くらい続いた清水玲子の「輝夜姫」が遂に完結。「彼氏彼女の事情」もあと少しで終わるみたい。
あれ、なんでマンガの話ばっかりになっちゃったのかな?
・・・そうそう、大掃除しなくちゃいけない、って話でした。
つまり、我が家では音楽だけじゃなく、さまざまなモノが増えているから、とにかく一杯整理しなくちゃな、という年末なわけです。
お、そういえば復刊ドットコムでは天沢退二郎のジュブナイル「オレンジ党シリーズ」復刊がいよいよ来月で一段落。全部で5冊くらい復刊されましたね。子供の頃この本が一番好きだった、という知人に復刊のニュースを教えてあげたらとても喜んでいました。
ああ、そうか。そういう感激にいたるような思いを育てるには、時間が必要なんですね! だからぼくがレコメンド書くものはみんな古いのか(笑)。まあでも確かに、自信を持って人にお勧めするには、やっぱりせめて半年くらいは繰り返し聴いて、飽きないことを確認したいですしねえ。
全然脈略がありませんが、みなさんも大掃除、頑張って下さい(爆)。
クリスマスにちなんで一曲。楽しい愉快なクリスマスソングではなく、美しくて泣きたくなるようなクリスマスソングを。
ケイト・ブッシュの名前は、70年代後半に洋楽を聴いていた人間にとっては限りなく特別なものではないかと思っているのですがどうでしょうか。17歳でEMIと契約、リンゼイ・ケンプに師事してダンスとマイムを勉強、じっくりと曲を用意し20歳の時に「嵐が丘」で衝撃のデビュー、東京音楽祭へ出場しての銀賞受賞、とてつもない完成度のライブツアーとその映像・・・何もかもが常識を越えて素晴らしかったですね。
93年のアルバム「レッド・シューズ」以来新曲を発表していないケイト・ブッシュですが、ニューアルバムがほぼ完成とのニュースが出始めています。本人がそうおっしゃってます!(笑)
http://homepage
そんなニュースを嬉しく聞きながら、とてもリリカルな「December Will Be Magic Again」を聖夜に聴いて涙しましょう(笑)。
催眠的で夢幻的な現代音楽の傑作です。
この曲を初めて聴いたのは中学生の時です。当時NHK-FMの夜中にやっていた「クロスオーバー・イレブン」で、今泉洋さんの選曲の日に掛かったんだと思います。LPのA面全部でした。
当時プログレ開拓中だった私は、とにかく1曲が20分以上あるなんて怪しい、ということでエアチェックしたのですね。初めて聴いた当時はシンセサイザー音楽だと思いこんでいました。それが実は現代音楽作曲家によるもので、演奏は全てアコースティック楽器による生演奏だと知ったのは大学時代になってからだったかも。
しばらく前にはPhilip Glassの曲をレコメンドしました(http://recommuni
初めて聴くと、びっくりするほど退屈に聞こえるかも知れません。私も最初は安眠剤として聴いていました(笑)。ところがある時から面白さに目覚め、掛けると眠れなくなってしまいました。
こういう現代音楽もあるんだあ、ということで、普段クラシックも現代音楽も聴かない方にもお勧めです。きっと気持ちよくなれます。
しばらくレコメンドお休みしてしまいました。ノルマを課していると、ええい、今日はもうこれで行こう!、って踏ん切りを付けるしかないんですが、一度休んで考え始めてしまうと、次に何を紹介しようか迷うようになってしまいます。やっぱり1日1レコメンド、って決めてしまう方がいいみたいですね。
昨日は、渋谷のツインズよしはしでくじらのフルライブを堪能してきました。初めて見たのが12月8日吉祥寺でのオリジナル3人編成で、次がオリジナル3人プラスワンなので、かなり理想的なスタートだと言えそうです。遅れてきたファンの強みですね(笑)。会場売りのCDについて入手方法を聞くという口実で終演後キオトさんと杉林さんに話しかけて自己紹介したりして。「くじら聴き始めて37日目の新米です」って言ったら「そういう人もいるんだあ」とおっしゃってました。
くじらライブ会場ではいけさんの顔の広さにびっくり(笑)。来てた人の半分くらい顔見知りですか?(笑)
さあ、今年も残りあと1週間!
頑張ろう。
いけさんの12/16日記(http://recommuni
ちょっとは先のことも考えようよ!
・・・と自分自身に言い聞かせながら、ここ数日でオンライン発注出しまくってる私でした。
しかし、一つもいけさんと重ならないところがいいなあ、とか思ったり(笑)。
私の方は、浅川マキのDVD(出てたの知らなかった!)とか
(http://www
紙ジャケ再発のフループ、スプリガンズなどのブリティッシュフォーク5点とか
(http://www
Amazonでバーゲン半額くらいになって中川五郎、クニ河内など8点とか、
Jethro Tullのワイト島ライブ、クリスマスアルバムとか、
阿部薫&豊住芳三郎の未発表デュオ限定LPとか(http://diskunion
今頃Rhino HandmadeのTiny TimとSly&The Family Stoneとか(http://www
イタリアのシンガーFRANCO BATTIATOのDVDとか(http://www
ホント、将来のこと考えてるか?、ん?、て自問自答中です・・・・・・・。
あ。そういえばおととい中古ビデオ屋でえらくマイナーなホラーが投げ売りされてて1本250円で14本まとめ買いというのもやったな・・・。
これ以外にもオークション落札とかがあるしなあ・・・。
ま、もしかしたら年が明けたら輸入盤規制がじわじわ始まって、購入量ががっくり減るかも知れないからな・・・という言い訳を思い浮かべながらではあるのですけれどね。これでまだ年末にはあちこちでバーゲンがあるし・・・。
部屋片づけなくっちゃ!!!
本日たまたま、whats's my sceneさんのblogで読んだ記事がきっかけになってこの曲を選んでみました。1962年にリトル・エヴァが歌って大ヒットした「ロコモーション」です。ちなみに、きっかけになった記事というのはこちらです。
かなりどうでもいい話(http://whatsmyscene
ついでに、こちらにその曲が登録されていました(笑)。おやおや、このあとどうなるのかなあ(笑)。普段TVとか一切見ないし、グループ名くらいしか知らない(マンガに出てきた)んですが、人気あるんですか?(無知さらけだし(^_^;))
http://recommuni
私がこの曲を知ったのはグランド・ファンクのカバーが最初でした。最初にハードロックバージョンを聴いちゃった訳ですね。多分次に聴いたのが、デイブ・スチュアート&バーバラ・ガスキンのエレポップバージョンだったのではないかと。オリジナルは未だにもっていません。いや、どっかのコンピレーションに入ってたかな?
さて、スチュアート&ガスキンによるカバーはなかなか不思議な出来映えです。おっとりしてるし、ふわふわしてるし、もこもこした感じもあるし、ところどころヴィヴィッド。キレイな声の女性ボーカルと凝った音作りと軽やかなポップが好きならぜひ一度試しに聴いてみて下さい。
Dave Stuwart & Barbara Gaskinオフィシャルサイト
http://www
"Pop music for grown-ups"って書かれた標語がいいですねえ。
こんなファンサイトもありました。
HighField's Music Random Notes
http://www
Rock Bottom
http://www
60年代末フォークジャンボリーの時代にデビュー、今も活発に活動を続ける唯一無二のシンガー、三上寛。四畳半フォークとは似ても似つかない、"怨歌"歌手&前衛詩人。
なかなかに作品数も多いので、初めて聴こうという方は、まずはURC時代の「ひらく夢などあるじゃなし」「BANG!」あたりをお勧めしたいところです。可能なら「1972-コンサートライブ零孤徒」も。ギターの弾き語りが既にパンクの先を行っているのが聴けます。
さて、ご紹介する「大感情」は、元々は東芝時代のシングル「なかなか」のB面として発表された曲です。しかしこの曲は、スタジオテイク・コーラス入りバージョンよりも、1989年に電視星組から2800円で発売されたビデオ「縄文の唄」に収められたギター弾き語りテイクの方がずっと凄みがあります。
三上寛の作品中最も感動的な一曲です。極めてシンプルながら、とてつもなく時空のスケールが大きい「大感情」。この曲や「負ける時もあるだろう」などを知らずに、「ひびけ電気釜!!」とか「なんてひどい唄なんだ」だけで三上寛を評価すると、ちょっと判断を誤っちゃうかも知れません。
数日ぶりに「リクエストされてる曲」一覧を見てみたら、思いの外多い! しかも今までとは相当傾向が違う曲が多い! これは・・・・・・
違う傾向の趣味で、かつレコメンドを上げるメンバーが増えてる、ってことかな? これは・・・・・・
これは・・・・・・ドキドキする!
いよいよ波がやってくるのか?!
特撮主題歌って大抵はカッコ良く作られているものです。例えドラマや映像がちゃちでこけおどしだったとしても。巨大ロボット特撮ドラマ「マッハバロン」の主題歌は、ロック系主題歌中でも1,2を荒そう、"燃える"一曲ではないでしょうか。なんといっても、70年代ロックの音がするアニメ・特撮主題歌というのはそう多くはないのです。
「マッハバロン」は「レッドバロン」という巨大ロボット特撮の後継といいますか、二番煎じといいますか、続編と言いますか(笑)、まあそういったものであります。敵役のララーシュタイン博士がドイツの天才科学者という設定を見ると時代を感じますね(笑)。この設定で今放送したらクレーム入りまくりですかね。博士の爆発した髪型(なんとなく見覚えのある方もおられるのでは?)もジャケットと一緒にアップしておきました。
80年代後半以降、アニメ・特撮主題歌はバンド主体の曲ばかりになっていきます。60年代、70年代にはオーケストラ、ブラスバンド、少年少女合唱隊、ジャズ、演歌、民謡と様々なバリエーションで作られていた子供番組主題歌は、80年代後半以降、おそらくは低予算化とともにごく少人数で演奏される音楽がすっかり増えてしまいます。
反対に、70年代にロックバンドっぽい音の主題歌というのは少なく、そうした面から見ると先駆的な作品だったと言えるかも知れません。オープニングからいきなり唸りをあげるエレキギター、バコバコと連打されるドラムス、切り込んで来るシンセ。
そして、前奏が正にクライマックスに達した瞬間、絶妙の力み具合で始まる熱い歌! この歌い出しのカッコ良さは、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」のギターソロ直後に匹敵するかも(笑)。
歌詞も素晴らしいです。「正義」をこれほどカッコよく歌い上げてる曲は少ないと思います。あらら、改めて作詞者を見ると阿久悠さんではありませんか。こんなのも書いてたんですねえ。
昔はこの曲セガカラにしかなくて、その後セガカラからも消えたのですが、また復活しているようです。カラオケに行ったら是非とも熱唱していただきたい曲No.1なのです。
今日はグループトピック公開機能のカットオーバーだけかと思っていたら、結構いろんな新機能がスタートしてますね。
・友人の新着日記一覧が増えた!
・個人的にはちょっと邪魔な気がするが、なんか「The Selection」画像が増えた!
・ありがたい! グループ投稿に削除機能が付いた!
3週間くらい、コツコツレコメンド書くとかグループ作って盛り上がるかしかやることなかった気もしますが(笑)、いよいよレコミュニサイトも第二フェーズ突入か?
そして、多分年が明けて、いろんな音源の配信許諾がどっと来るのが第三期ですね、きっと。
楽しみだなあ・・・・。
配信許諾ゼロのまま100レコメンド書こうという野望の行方や如何に?
この週末はレコメンド複数上げる予定です。
レコード還流防止について、文化庁−日本レコード協会−税関周りのガイドラインがようやく発表されたけれど、何しろ法律施行まで1ヶ月を切っている。結局はどうなるのかについては、フタを開けてみないと誰にも分からないという悲惨な事態になってしまった。
音楽レコードの還流防止措置について
http://www
上記案件についてもいろいろまとめて書きたいところだが、次のお話もとても大事。
忍び寄る警察国家の影
http://www
渋谷でいきなり4人の警官に職務質問された元国家公安委員長が、渋谷署に行ってお説教をするまでの顛末レポート。
他人事じゃないんだよね〜。きっちり「間違っていることは間違ってる!」と言えるように常日頃から反射神経鍛えておかないとダメ、ってことですよね。
「ポピュラー音楽を作る」ジェイソン・トインビー(みすず書房)という本を買った。学者じゃないからあくまで趣味。
アーティストの自伝やバイオ本を読むのは楽しいものだが、同時に「音楽業界ってどうなってるの?」みたいな話も興味深い。レコメンド書いてると「これも廃盤or入手困難かよ」とか「しかしなんでこのアーティスト売れないかね〜」とかいろいろ思ってしまうわけで、そうするとついつい何か説明がつかないもんだろうか、と思ってしまうんですな。
音楽学とか、ポピュラー音楽研究とかも面白いですよね。特に個人的にはポピュラー音楽と、クラシックに代表される芸術音楽と、民族音楽・伝承音楽は別のもののような気がするし、自分はなぜかポピュラーばっかり聴いてるし。で時々「しかし自分、どうしてこんなに音楽にカネ使うかね?」と自問しちゃう時もあるわけで、そうするとついこういう本に手が伸びちゃうんですね。
この本が面白そうなのは、商品を作るための業界において、アーティストの創造性ってどこでどう発揮されていると言えるのか?、というテーマがあるところ。反対に言えば、ポピュラー音楽の業界で、売れ方に関して無頓着なまま作品を作れる人がいるか?、ってことでもあるわけで。
すでにポピュラー音楽を山のように買い込んでいる自分がこういうことを考えるのは、一種自虐的な面白さがあるみたいです。
ドイツ出身のニューウェーブバンド、コワルスキー。1stアルバムでは全員が炭坑夫の格好で写っていたジャケットが印象的でした。アルバムも、ここでご紹介する12インチシングルもプロデュースは有名なコニー・プランクです。でも個人的に、シングルの「Workers」はサイコーだと思いますが、アルバムは面白く感じませんでした。今また聴けば少し感想が変わるかも知れませんが・・・。でも「Workers」には絶対叶わないだろうなあ、とも思うのです。
それくらい、この「Workers」は素晴らしい! ダンサブルで重厚なビート、軋みとも叫びとも聞こえるようなノイジーなサウンドがビートの隙間を飛び回り、男達の力強い掛け声・歌声が、否が応でもこちらの気分を高揚させます。
ダンサブルでありつつアヴァンギャルド感覚を残したノイズとのミクスチュアという点では、ちょっとアンビシャス・ラバーズなどにも通じるものがあるでしょうか。私個人はコワルスキーの「Workers」とアンビシャス・ラバーズの「Copy Me」を連続して聴いてることが多いです(笑)。同じレベルの名曲だな〜、と勝手に評価してます。
1979年発売のレコードです。おそらく同時期に、NHK−みんなの歌で「オランガタン」は放送されていたはずです。
ご多分に漏れず私も、みんなの歌で見て好きになって、後にレコードを手に入れたのでした。川の両側で、赤いサルと青いサルがお互いを気にしながらも「向こうは色が違う!」といって反目しあっていました。ある日川があふれて2つの岸は一緒になり、世界は紫色に変わってひとつになった、という歌です。アニメーションも良かったなあ。
惣領泰則という人のことは、この曲以降気に留めるようになって何枚かレコードも買っているのですが、未だに詳しくは知りません。ロックとニューミュージックとシティ・ポップの融合みたいな音楽に随分早くから取り組んでいた方であるという印象があります。このあたり、詳しい方いらっしゃったら情報下さい(笑)。レコメンドなのに無責任ですみません。
中学生くらいで聴いて気に入って、高校の頃レコードを手に入れて、今聴いてもやっぱり良い曲です。特にコーラスが素晴らしく印象的。一度聴いたら絶対忘れないでしょう。
みんなの歌のCDなんかにもこの曲は入ってるんじゃないでしょうか。アップロードしたジャケット写真は「オランガタン」を含むジム・ロックスのオリジナルアルバム、「ジャングル・シティ」のものです。
1975年、28歳の時にオーバードースで亡くなったアシッド・フォークの巨匠ティム・バックリィの評価は、80年代後半以降上がる一方のように見える。未発表音源を含むベスト盤やライブ音源が今に至るまでいくつもリリースされてきている。
セルフ・プロデュースにより1970年11月に発表された6枚目のアルバム「Starsailor」は自身も最高傑作と認める作品だったが、「Happy Sad」「Lorca」で聴かれたようなフリーキーな曲と演奏というアプローチが最高潮に達したこのレコードは商業的には完全な失敗だったという。
多くの人が「Starsailorが最高」と語るにも関わらず、なぜかこの1枚はティム・バックリィのカタログ中もっとも入手困難なものになってしまっている。CD再発も一度だけしか行われていないようだ。
オープニングを飾る「Come Here Woman」を聴くと、これが如何に極端な内容の音楽であるかよく分かる。ジャケット写真の笑顔が全アルバム中でも一番親しげで、長大な曲も含まれていないのに、収められた音楽は、個を突き詰めた、狂気と紙一重とも思える凄まじいものだ。「Moulin Rouge」や「Song To The Siren」といった美しいナンバーと「Come Here Woman」「Starsailor/The Healing Festival」といった重厚でフリーキーな曲が混在する構成も、「やりたいようにやるだけ」という意志の現れなのだろうか。
どういう人たちなのか、演奏者については全然知りません。例によって、中古レコード投げ売りコーナーから1枚50円で購入した1枚です。
アルバム全部が素晴らしい!・・・なら申し分なかったのですが、私の感覚では、オープニングの「Lament〜Postcard to New York」はずば抜けて素晴らしいけど、他の曲は凡庸なエレクトロ・ポップかな・・・という評価です。
しかし! 冒頭38秒の「Lament」から続く「Postcard to New York」は突然変異的な名曲ではないかと思っています。いかにも80年代中盤な感じのシンセ音も、ちょっと個性的なドラムのオカズとキュートな女性ボーカルと相まって、ふわふわと力強く、センチメンタルな1曲に仕上がっています。
これほどの曲が作れた人たちなのに、どうして他の曲は面白くないのかなあ・・・(笑)。ポップスというものの不思議さを改めて思った1枚でした。
「浜辺のアインシュタイン」。なんて魅惑的なタイトルなんでしょう。この2時間半に渡るオペラは、現代音楽作曲家フィリップ・グラスの最高傑作であると同時に、ミニマルミュージックを代表する作品の一つであると言えるでしょう。
「ミニマル・ミュージック」とは?
Art Words -現代美術キーワード
http://www
オペラと銘打たれてはいても、通常の意味でのストーリーはありません。全編に渡って、アインシュタインに関係のあるさまざまな断片が、夢の記憶のように入れ替わり立ち現れてくる内容です。それでいて音も、舞台美術も、役者の動きも、朗読も、「One、Two、Three、Four」と「ド、レ、ミ、・・・」だけで歌われる歌も、全てが相まってとても印象的な時空を作り出しています。
フィリップ・グラス・アンサンブルの演奏は、様々なミニマル・ミュージックの中でも最もロックミュージックに近いところにいると思います。重厚な電気オルガンとコーラスが奔流のように押し寄せる音の固まりを受け止める体験は、結構ロックリスナーの嗜好には合うだろうと思えます。
「浜辺のアインシュタイン」は、1992年、天王洲アイル、アートスフィアのこけら落としで日本公演が行われたことがあります。このような極端な出し物が日本でも上演されたというのはなかなかスゴイことですね。3時間に渡ってノンストップで繰り広げられた舞台は、それは圧倒的でした。
その「アインシュタイン」から、ほぼ最後に当たる4幕3場「スペースシップ」をまずは聴いてみて下さい。出来るだけ大音量で。ほんの19分で終わります(笑)。めくるめく音の奔流を楽しんで下さい。運転に自信のある方は、是非夜の首都高速環状線あたりを走りながらフルボリュームで聴いてみて下さい。
とびます。
ここ数日、ようやく本格的に体調が上向いて来てくれたこともあり、連続でレコメンドが書けた。まあでも今日はちょっとお休みだなあ。月末のいろいろ雑事がまだ全部片づいていないし。
このところ古いSFをよく読んでいる。すっとばしてずっとあとの時代のものをよく読んでいたのだが、最近手に入りやすくなっているE・E・スミスのレンズマンシリーズとか、全集刊行中のキャプテン・フューチャーなど。
レコミュニの外の音楽配信も、このところ大分動きが活発になってきてるように感じる。今年度中には、配信許諾状況も大きく変わりそうな予感がする。
しかし、改正著作権法の施行まであと1ヶ月を切ってしまった。輸入レコードのことも心配だが、それ以上に業界の交渉が決裂した、書籍・雑誌に関する貸与権の成り行きが危ぶまれるなあ。
コメント
>清水玲子の「輝夜姫」が遂に完結。
おっ、ついにですか。夫経由で読んでいるのですが、最近ケチケチ星人でコミック買ってくれないのです(CDやけ買いする妻が散財するので)。そろそろ買ってもらおっと。
遠藤淑子さんのはmixiコミュ経由で情報知りました。こちらも楽しみです。
おっと、私もマンガの話ばかりだ。(汗
いや、マジで。
我が家のマンガ文化は非常に偏っておりまして、
今年は何を思ったか、夫が突然『頭文字D』を全巻揃えました。
全巻揃えるなんて『OL進化論』以来だ。