a person powered by ototoy blog
MAL Antenna - recommuni version2004/11 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | ||||
2004/12 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
ジェントル・ジャイアントは1970年に1stアルバムをリリースした、イギリスのプログレッシブロックグループです。プログレファンの間では時に「偉大なるB級バンド」と呼ばれることがあります。これはセールスの面からは決してビッグネームとは言えなかったからです。しかし時が経つにつれ、全く古びないその音楽は以前にも増して高く評価されるようになってきているのではないかとも思います。
私にとって、このバンドは「楽聖」と呼ぶ以外にどうしようもない存在です。もう4半世紀に渡って聴き続けていますが、未だに全く飽きるということがありません。もう数百回聴いた曲でも、未だに聴く度に新しい発見があります。まさにスルメのような音楽!
60年代からビートグループで活動していたシャルマン3兄弟は、ある時売れるための音楽を作るのに飽き飽きし、新しい領域を開拓することを目指します。そこへ参加したのが、イギリスの音楽院で過去10年の間に唯一作曲で博士号を取ったというケリー・ミネア。そしてギタリスト募集オーディションで選ばれたのが、それまでジャズやブルースをやってきて、違った方向性を探していたゲイリー・グリーン。スタジオミュージシャンのドラマーを加えレコードデビューを飾ります。
2ndアルバムのライナーノーツに書かれた言葉は、当時彼らがいかに大いなる野心を抱いていたかを如実に表していると言えるでしょう。"It is our goal to expand the frontiers of contemporary music at the risk of being very unpopular." 極めてアンチポピュラーになる危険を冒したとしても、現代の音楽の最前線を拡げることがぼくらの目標です−−−これ程の決意を持ってロックミュージックに挑み続けたバンドは稀でしょう。
彼らの偉大だった点は、古楽・クラシック・現代音楽・ジャズなどの要素を思い切りミックスしながらも、出来上がった音楽がロックとしての躍動感に満ちあふれていたことでしょう。メロディ、ハーモニー、リズムの全ての面で冒険を繰り広げつつも、それでいてポップ感覚とダイナミズムを持った素晴らしい曲を数多く残しました。
ここにご紹介するのは、1973年にリリースされた5枚目のアルバム「In A Glass House」のオープニング曲、「The Runaway」です。ガラスの割れるSE音がそのままリズムを生み出し、そこへキーボードが、そしてそっとドラムが被さってきます。バンドアンサンブルに突入した途端に「ロックの音なのに全然ロックの曲じゃない」ジェントル・ジャイアントの世界が繰り広げられます。
曲の構成もリズムも複雑なので、10回くらい聴かないとよく分からなかったりしますし(笑)、一緒に歌おうと思うと50回くらいは聴かないとついていけませんが、何度聴いても飽きないです、きっと。
Gentle Giant Home Page by Dan Barrett
目の前にジュークボックスがあるとしたら、やっぱりこの曲は入っていて欲しいなあ。ジグソーの「スカイ・ハイ」とかアバの「ダンシング・クイーン」とかと並んで、コインを入れて聴けるジュークボックスの思い出には「ソウル・ドラキュラ」が欠かせませんね(笑)。名曲です。
70年代中盤から後半に掛けて、ディスコブームというものがありました。ソウルブームも一緒くただったような気がしますが、なにぶん自覚的に音楽を聴き始める前だったので定かではありません。山口百恵のヒット曲の断片を繋げた「ソウルこれっきりですか」なんてのもあったように記憶していますが、こんなののおかげで、「ソウル」ってどういう音楽なのか正しく把握するのが凄く遅くなったような気がします。
「サタデー・ナイト・フィーバー」よりちょっと前ですね。しかし、本当にこの曲を掛けてフロアで踊っていたのか、80〜90年代のディスコミュージックからはなかなか想像しにくいものがあります。
しかし、ワンアンドオンリーな曲ですよねぇ。この後「ソウル・フランケンシュタイン」とかとにかく一杯同じような路線のタイトルの曲が出たようですが、「ドラキュラ」が一番魅惑的で、怪しくて、チープでいながらエロティックで昂揚感に満ちあふれているように思います。
女性コーラスの「ほぉうぇうぇ ほぉうぇうぇ ほぉうぇうぇ ふぉうぉうぉおぉ〜〜〜〜」という印象的な音とメロディ、心の底から怪奇映画の主役になりきった男の「Soul......Dracula....AH Ha Ha Ha Ha.....」というナレーション、どちらも一度聴いたら忘れられない強烈なインパクトがありますね〜。
私の年代にとってはとっても有名な曲なのですが、今はどのくらい知られているのでしょうか?
しかし、演奏しているホット・ブラッドって何者なんでしょう(笑)?