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2004年11月19日

can you do it/Grand Funk 

グランド・ファンクと言えば、60年代末から70年代半ばにかけて一世を風靡したアメリカン・ハード・ロックバンドですね。初期が好きな方なら「ハートブレーカー」とか「孤独の叫び」を代表曲と呼ぶでしょう。中期以降なら「ロコモーション」や「アメリカン・バンド」でしょうか。

1976年に本アルバム「good singin' good playin'」をリリースした後、グランド・ファンクは解散してしまいます。1stアルバムから始まり、なんと11枚連続でゴールドディスクを達成していた彼らの記録は、このアルバムのセールス不調によりストップしてしまったのでした。

そんなこともあってか、グランド・ファンクは全部集める!、というファン以外の方にとっては馴染みの薄いアルバムではないかと思います。もちろん当時は日本盤も発売されていました。邦題は「熱い激突」。そして、この一般には今ひとつ地味な印象のあるアルバムを実際に購入したファンだけが、その内容の素晴らしさを知っていたのでした。

ロック界きっての個性的仕事人ミュージシャン、フランク・ザッパがプロデュースしたこのアルバムは、今ではグランド・ファンクのレコードの最高作とも言われるようになりました。長らく廃盤となっていましたが、1999年に未発表曲1曲を加えてリマスター再発されています。

ライナーに記述がありますが、プロデュースを依頼されたザッパは実際メンバーに会ってみて、グランド・ファンクのメンバーも演奏も大変気に入ったのですね。演奏はスゴい、歌もいい、とっても素敵なメンバーだ、って。現代音楽とロックのミクスチュアに取り組み続けていたザッパですが、グランド・ファンクみたいなバンドをバカにするようなスノッブな連中は大嫌いだったとのこと。

さて、アルバム自体の説明が長くなりましたが、その中からアルバムの2曲目、「can you do it」を今日はお勧めします。

グランド・ファンクは他人の曲をカバーするのが実に巧みで、初期の「孤独の叫び」、トラフィックのカバー「フィーリン・オールライト」、リトル・エヴァのハードロック風カバー「ロコモーション」など、完全に自分たちのテイストに仕立て上げていますね。

「can you do it」も元は1964年に出たThe Contoursの曲のカバーのようですが、とてもモータウン系の曲が原曲とは思えません(笑)。出だしから一気に爆発して、血潮がたぎる歌声と畳みかけるコーラス、ドラム、キーボード、ベース、ギターが一体となって、正に邦題通りの"熱い"演奏を繰り広げます。

いや、ホントこの曲、聴くと途端にコーフンするんですよ(笑)。

グランド・ファンク全曲中でも、もっともカンフル剤度が高い1曲だと思います。お試しあれ!

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Posted By MAL 投稿日: 2004年11月19日 23時14分 更新日: 2004年11月19日 23時16分