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MAL Antenna - recommuni version

2004年11月03日

聖三日月祭/工藤順子 

購入したのは86年暮れくらい。吉祥寺のレコファンで、100円か150円くらいでした。全然知らない人だったけど、この雰囲気のあるジャケットに惹かれて入手。今振り返るととんでもない拾いものでした。

当時は、「谷山浩子がちょっとエキセントリックで神経質になったみたいな感じで結構いいよ」と周囲の人には紹介していました。ジャケット写真のイメージそのままの、すごく繊細ではかなげな声。とても不思議な雰囲気をもった曲と歌詞にかなり惚れ込みました。けれど、シンセサイザーの音質にはちょっと不満が。DX-7などのデジタルシンセが流行していた頃ですけれど、どうも音色が薄っぺらくて、もっとアコースティックな雰囲気にすればいいのに、と感じたものです。

それでも、今聴いても素晴らしい出来映えの曲がいくつか収められています。私にとっては、特にアルバムのオープニングを飾る「聖三日月祭」と続く「ラ・パンパ」の2曲は文句の付けようがなく、ずっと折に触れ聴き続けています。

工藤順子さんがその後は、遊佐未森を始めとした多くの方に歌詞を提供するなど、日本の音楽界でとても重要なポジションにつかれたことは多くの方がご存じでしょう。2000年には待望のソロアルバム「平日マチネー」(VME0004)をリリースしてくれました。

しかしレーベルのバイオを見ても、活躍が88年頃から、というのがなんとも・・・。「茜色」は84年のリリースなんです。

Virgo Music

http://virgomusic.com/artist/kudo/

この工藤順子さんのファーストアルバム、たまにヤフオクに出ると1〜2万円の値が付くようになってしまいました。貴重なのは分かるのですが、これでは多くの方に届けることが出来ません。配信許諾、降りてほしいですね。そしてアルバムが再発されることを、私は心から望んでいます。

聖三日月祭/工藤順子
Posted By MAL 投稿日: 2004年11月3日 20時33分 更新日: 2004年11月3日 20時33分

仕事山積み・・・ 

辛うじて一日約1レコメンドをキープしている。面白いのが、実際にレコメンドに取り上げてみると、自分の中でも取り上げた曲やアーティストのブームが再来すること。自分が何をどう好きなのか、再認識出来て面白い。

それはそれとして、このところ仕事の累積スピードが早まってしまっている。原因はほとんど、このところの体調不良にあるのだが・・・。おかげで新入荷アイテムが全然消化出来ていない。CDはまだしも、DVDはほとんど積んであるだけ。うーん、ムダ遣いとは言い切れないけどなんか罪悪感が募る・・・。

Posted By MAL 投稿日: 2004年11月3日 19時19分 更新日: 2004年11月3日 19時19分

クラスメイト/宮原芽映 

なんの気なしに買ってノックアウトされてしまった一曲です。92年のアルバム「ドアは開けとく」のオープニングナンバー「クラスメイト」。

宮原芽映という名前は、80年代終わりに偶然中古で入手した「土曜日の夜だというのに」というシングルで知りました。私は全然知らなかったのですが、うちに遊びに来た友人がこのシングルを見て、「へぇー、宮原芽映ってこんなのもあったんだぁ」と感心していたのが印象的でした。

ある日、「ドアは開けとく」というCDを見かけた時、その友人のことが思い出されました。もしかしたら友人が知っている宮原芽映という歌手のことが少し分かるかも知れない、と思って買ってみました。ちょうど20世紀の終わり頃でしょうか。

これも聴いてびっくりな1枚で、オープニングは結構ファンキーなビートのロックな感じ。ブンブン唸るベース、ガッツリくるピアノ、さっと飛び込むストリングス。キメに打たれるティンパニみたいな太鼓。そして軽く囁くような「Allo」という挨拶で始まる歌。2人のクラスメイト、2人の女性が30歳くらいになって出会う、そんな場面を描く歌詞はちょっと苦みを交えながらも結構切ない。それがポップで独創的なメロディに乗って歌われています。カッコいい〜!

この「ドアは開けとく」というアルバムは、本当にどの曲もあまりに良くて、慌てて他の宮原芽映さんのアルバムも全部集めてしまったくらいのインパクトがありました。

簡単なプロフィールをご紹介すると・・・

高校生の頃からバンド活動をしており、81年にソロデビュー。作詞・作曲家として多くのアーティストに作品を提供。有名どころではレベッカなど(だそうです。私はレベッカ持ってないので確認出来ないのですが・・・)。

「ドアは開けとく」以来しばらくリリースがありませんが、ライブ活動はゆっくりと続けておられるようです。私も一度府中のお店にライブを見に行きました。ノーマイクのライブを至近距離で見られたのは本当に幸せでした。

歌や演奏が飛び抜けてうまい、という方ではないと思うのですが(失礼!)、でも聴いて感動しちゃったらもうこっちの負けです。少なくとも私は、この「クラスメイト」という曲には一生勝てそうもありません。

クラスメイト/宮原芽映 towerrecordsで購入
Posted By MAL 投稿日: 2004年11月3日 0時42分 更新日: 2004年11月3日 0時42分