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2004年10月31日

Pata Pata/Miriam Makeba 

この曲について、関東地方で1970年代後半に小中学生だった方には、何かしら思い出があるのではないでしょうか。私の場合には、小学校でフォークダンスに使われていた曲です。同様のケースが、東京出身の友人からも報告されていますので、どうやらこの頃、特定地域の義務教育課程において、広く使用されたと思われます。

レコードコレクションを始めてから、懐かしのレコードの1枚として70年代末に購入しました。けれどその時のジャケットは、ここにアップロードしたものとは異なり、オレンジ色系の背景にマケバの顔が大写しになったものです(オリジナルアルバム「パタ・パタ」のジャケットを流用したもののようです)。歌詞カードの内容も大きく異なり、70年代末流通盤にはダンスのステップ図解が含まれていました。やはり大々的にフォークダンス向けとして販売されたのだと思われます。通常中古盤でよく見かけるのはそちらのジャケットです。

歌詞は何語なのでしょうか? 少なくとも英語ではありません。一部英語のナレーションが含まれていますが、メインの部分は南アフリカの言語だと思われます。これを小学生に聴かせるとどうなると思いますか? そうです。 訳の分からない呪文のような、サビに出てくる「パタパータ」という部分しか聞き取れない、ヘンな曲に聞こえるのです。

そういう次第で、社会人になるまで、ミリアム・マケバという歌手と「パタ・パタ」という曲は、思い出のある色物くらいに考えていたのでした。

ところが、94年くらいになって、新たな出会いがありました。

「わたしは歌う—ミリアム・マケバ自伝」という本を見つけたのです。歌手の名前はばっちり記憶にありましたので、書店で見かけて手に取ってみました。「31 年間にわたる国外追放」「ひとりの女性のひたむきな半生の向こうに、アフリカの現代史が」などの惹句に驚きました。これはどうも、なまじ出会いが妙だったせいで、今まで全然意識していなかったけれど、「パタ・パタ」だけどころじゃない人だったんだ〜、と。

その後21世紀に入ってから中古で見つけたのが、今回アップロードした別ジャケットのシングルです。これは、当時出ていた「ミリアム・マケバ・ライブ」のジャケットを流用したものみたいです。ライナーノーツは中村とうようさん。この曲当時は、アフリカン・ロック、ということになっていたようです。日本発売はアメリカでヒットした後のことだそうですから、アメリカでは67年頃のヒットだったのでしょうか。

曲自体は、ピアノとアフリカン・パーカッションの軽快なテンポに乗せて「ヨハネスブルグあたりじゃ、みんなこの曲で朝まで踊るのよ、ゥワアッォ!」と歌ってるポップソングですが(笑)、何しろ声が見事なのですよ。さすがに(実は)アフリカを代表する女性歌手なだけのことはあるのでした。

マケバはCDも沢山出してますし、この曲しか知らなかった私が無知なだけなんですけど、今この瞬間、マケバのレコードって「パタ・パタ」しか持っていないんです。Amazonのユーザーレビューでも、長崎の方が「小学生の時のキャンプで聴いて、今まで探していた」というものがありました。実は密かに探している方がここにもおられるのではありませんか?

Pata Pata/Miriam Makeba
Posted By MAL 投稿日: 2004年10月31日 0時37分 更新日: 2004年10月31日 0時39分